☆バッカルコリドーとは
バッカルコリドーとは、笑った時に、口角と歯の間、特に上の歯列の横にできる黒い影の部分を指します。
この隙間が広いと、笑顔が暗く見えたり、顔全体が細長く見えることがあるため、審美的な観点から注目されることがあります。
逆に、バッカルコリドーが小さいと、歯が全体的に見えて明るく華やかな印象を与えることがあります。
バッカルコリドーは、歯並びや歯列弓の形、唇の動きなどによって個人差があります。
☆バッカルコリドーの原因
歯列弓(歯が並ぶアーチ状の形)が狭い「狭窄歯列弓」や、歯の大きさ、噛み合わせの癖などが原因で、バッカルコリドーが大きくなることがあります。
☆日本と海外の受け止め方
日本人は、西洋人と比較して顔幅が広く、歯列弓が狭い傾向があるため、バッカルコリドーが目立ちやすいと言われています。
一方、海外では、バッカルコリドーが少ない方が好まれる傾向があります。
☆抜歯矯正と非抜歯矯正でのバッカルコリドーの違い
「歯を抜かない」歯列矯正によって歯並びを整える場合は、歯列弓を広げることで、バッカルコリドーを少なくすることができます。
一方、抜歯矯正ではEラインの改善のために歯を抜きますので、歯列弓は狭くなって、バッカルコリドーは大きくなってきます。
<比較表>
歯を抜かない矯正 | 歯を抜く矯正 |
---|---|
バッカルコリド-少ない | バッカルコリド-少ない |
Eライン変わらない | Eラインの改善 |
歯列弓を広げる(U字型) | 歯列弓を狭める(V字型) |
☆バッカルコリドーと美しさの関係
バッカルコリドーは、笑顔の印象を左右する重要な要素です。
しかし、その広さが美しさを決定するわけではなく、個人の顔立ちや好みの笑顔によって、最適な広さが異なります。
バッカルコリドーが気になる場合は、歯科矯正を検討する前に、専門家と相談し、顔全体のバランスを考慮することが大切です。