顔の歪みを矯正で治す方法を医師が解説|歪みの治療の流れや効果をご紹介

【監修:青山健一】

顔の歪みを矯正で治す方法を医師が解説|歪みの治療の流れや効果をご紹介

顔は一見すると左右対称に見えますが、よく見るとほとんどの人は左右で多少のズレが生じています。
非対称であることは自然なことですが、明らかに大きく差がある場合には顔の歪みが生じている可能性があるのです。

そして、この顔の歪みは歯列矯正によって解消できる場合があります。
今回は、顔の歪みを矯正によって治療する方法について治療の流れや効果などについて詳しくご紹介していきましょう。

顔の歪みが起こっている状態の特徴

顔の歪みが起こっている状態の特徴

顔の歪みは様々な箇所に影響を及ぼします。
顔の歪みが起こっている状態の特徴について解説していきましょう。

ほうれい線が左右非対称

ほうれい線が左右非対称

年齢を重ねるごとに気になる方が多いほうれい線ですが、顔の歪みが起こっていると左右非対称になる場合があります。
ほうれい線は骨格などの顔の構造と筋肉の動きによって作られるものです。
顔の土台となる骨格が歪んでいると、それに伴い筋肉なども左右で差がつくようになります。
その結果、ほうれい線も片側だけシワが深くなったり左右で長さが違ったり見た目で分かる影響が出るのです。

口角の角度が異なる

口の両端の部分である口角角度高さが左右で異なる場合も顔の歪みが原因である可能性が高いです。
これは、普段生活している時よりも写真などで笑顔を作った時に特に顕著に出やすくなります。
口角の角度が左右で異なると、自分では普通に笑っているつもりでも見た目には引きつった笑顔に見える場合もあるのです。

目の大きさが左右で異なる

目は無意識のうちに片方の目を特に使う利き目があるのです。
手にも利き手があり、手を使う時は利き手を優先して使うように目も物を見る時に利き目をよく使います。
デスクワークでパソコンを長い時間見ることが多い場合などでは、利き目側の筋肉を積極的に使うようになるのです。
そのため左右で顔の筋肉を使う頻度が異なるため、顔の歪みにつながり結果的に目の大きさに左右差が出るようになります。

眉・耳の高さが異なる

顔の筋肉の左右差が起こると目の大きさだけでなく眉の高さも左右で違いが出る場合があります。
特に女性はメイクをする時などで、眉の高さの違いを感じることも多く気になる方も少なくありません。

また、耳の高さにも左右で差が出る場合があります。
普段の生活ではあまり気づくことはありませんが、眼鏡を使う人などは耳の高さの違いに違和感を覚えることがあるでしょう。

これらの原因の多くは普段食事をする際に片側の歯ばかりで噛むような噛み癖などによって生じるものです。
他にも姿勢が悪かったり頬杖をつく癖があったりする場合でも、顔に歪みが出やすくなり眉や耳の高さの違いなどにつながります。

顔の歪みが起きる原因

顔の歪みが起きる原因

顔の歪みは普段の生活でのささいな癖や行動の積み重ねで引き起こされるものです。
どういったことが顔の歪みの原因となるか解説していきましょう。

生活習慣による影響

顔の歪みの大きな原因となるのが生活習慣による影響です。
普段何気なくやっていることでも、日々繰り返し行うことで顔や身体のバランスを崩す大きな要因となってしまいます。

例えば、食べ物を噛む時に片側ばかりで噛むような癖があると片側の筋肉ばかりが発達してしまい左右のバランスが崩れるのです。
また、座っている時に足を組んだり頬杖をついたりすると身体が不自然に傾いてしまうため負担がかかり顔の歪みが出やすくなります。

こうした個人の癖以外にも、通勤や通学のバッグを片手で持つ場合やデスクワークで長時間パソコンに向かう姿勢なども影響するのです。
これらは、自身で意識して直せるような癖とは違い仕事上どうしても行わなければならないこともあるので改善が難しい場合もあります。

そうした場合でも、普段のどのような行動で身体に負荷をかけているのか自覚しておくことは非常に重要なことです。
自身の行動傾向を把握しておくことで、改善するための対策も立てやすくなります。

ストレス

ストレス

身体の不調に大きく影響するストレスも顔の歪みの原因の1つとなります。
とはいえ、ストレスを溜め込むことが顔の骨格に直接的に影響することはありません。
ストレスが溜まり不安や不満が蓄積されると、表情がこわばり顔の筋肉も硬くなることによって歪みにつながっていくのです。

顔の筋肉は骨や皮膚ともつながっているため、顔の筋肉が硬くなってしまうことで骨をも歪めることになります。
本来であればさまざまな感情に合わせて表情を作り、顔の筋肉をいろいろと動かすことによって骨格は正常に保たれるのです。

しかし、ストレスにより気持ちがふさぎ込んでしまうと感情を表に出さないようになり顔の筋肉も緊張してしまいます。
ストレスを解消し表情を穏やかに保つことが顔の歪みを防ぐことにもつながるのです。

顔の歪みを改善する方法

顔の歪みを改善する方法

目の大きさの違いや眉の高さの違いなど、顔の歪みから起こる左右差も日々の行動を変えることで改善することが可能です。
顔の歪みを改善する方法について解説していきます。

左右非対称な生活習慣を見直す

日常生活において無意識のうちに行っている左右非対称の行動や習慣が顔の歪みを引き起こす要因の1つとなります。
片方の歯だけで噛む癖や片側の肩だけでバッグを持つようなことも、毎日続けると左右の身体のバランスを崩してしまうのです。

そうした生活習慣を見直し、左右どちらかだけに負担がかかるような行動を改善することでも顔の歪みの修正を期待できます。
片側での噛み癖がある場合は意識的に両方で噛むようにして、肩掛けのバッグならば毎日交互に掛けるようにする工夫が必要です。

これらは日々の行動を少し変えるだけで行えるので、誰でもすぐに実行できます。
そして、毎日続けていけば徐々にではありますが改善効果も十分期待することができるのです。

表情筋を鍛える

顔の表情筋と骨格は連動しており、表情を豊かに保つことは顔の歪みを防ぐことに効果があります。
人との会話を積極的に行いさまざまな表情を使っていると、自然と表情筋を動かすことにつながるのです。
逆に無表情なことが多いと表情筋は衰えていき顔の歪みの原因にもなってしまいます。

また、表情筋は他の腕や足の筋肉同様に自分でトレーニングをして鍛えることも可能です。
代表的なものでは「あいうえお体操」と呼ばれるもので「あいうえお」をそれぞれ口を大きく動かしながらゆっくりと発声します。
この時、口角を上げることや口を大きく開けることを意識しながら5秒間づつ同じ表情をキープすることが重要です。

そうすることで口だけでなく顔全体の筋肉に効果的に刺激を与えることができます。
特に器具などを使うことなく短時間で行えるトレーニングですが、毎日続けていけば表情筋を鍛え顔の歪みの防止にもつながるのです。

顔の歪みを矯正で治す方法

顔の歪みを矯正で治す方法

顔の歪みがひどく自力での改善が困難な場合もあります。
そうした場合では手術によって骨格を修正することもできますが、手術というと抵抗がある方も少なくありません。
そこで、手術ではなく矯正で治す方法についてご紹介していきましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正ブラケットと呼ばれる矯正装置を歯の表面に貼り付けて、その装置にワイヤーを通します。
このワイヤーによって、動かしたい方向に向かって徐々に歯を動かしていくのです。
ワイヤー矯正では、歯列全体を整える全顎矯正と前歯を中心に整える部分矯正の主に2つの治療方法があります。

全顎矯正は奥歯も含め全体の噛み合わせを調整できますが、治療期間や治療費が高額になるケースが多いです。
部分治療は治療期間が短く治療費も安く抑えられる反面、奥歯の治療などはできません。
自身の症例などに合わせて最適な治療方法を選択します。
ワイヤー矯正は一般的には歯の表面に装置を取り付けるのですが、見た目が気になる方も少なくありません。

そうした場合では、歯の裏側に矯正装置を取り付ける方法もあります。
裏側矯正は通常の治療方法より高度な技術が必要なため、すべての歯科医院では対応していない特殊な治療方法です。
接客業や営業の方など顧客と会話をする機会が多い方などは、そうした治療方法も医師に相談してみるとよいでしょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正はブラケットやワイヤーを使わずに、透明のマウスピース型の装置を使って矯正を行う治療方法です。
マウスピース矯正では歯型の採取を行い、患者さんの歯の形に合わせたマウスピースを製作し適切な位置へ歯を動かしていきます。

ワイヤー矯正のように歯の表面にブラケットを取り付ける必要がないため、目立たせずに治療が行えることが大きなメリットです。
また、取り外しも容易であるため食事中に外すこともできます。

ただし、すべての症例で適応できるわけではなく複雑な症例にはあまり適しません。
自身の状態でマウスピース矯正が可能かどうか、医師のカウンセリングを受けた上で最適な治療方法を選択しましょう。

顔の歪みを治す治療の流れ

顔の歪みを治す治療の流れ

顔の歪みの治療の具体的な流れについてご紹介します。
まずは、初診の段階で顔や歯の写真などを撮り症状を確認することが必要です。
その際に矯正治療の大まかな方針や見積もりについて医師から説明されます。
治療方針の合意が行われたら、次に行うのが精密検査です。

診断に使用されるレントゲン写真や問診を行い、並行して矯正装置の模型なども作成します。
そして、検査結果をもとに診断を行い具体的な治療方法や治療期間について詳しく説明が行われ治療費用もここで決定するのです。

次に、実際の治療を開始し矯正装置を付けて歯を適切な方向へと動かしていきます。
治療の効果を確認しながら定期的に通院を行い、短ければ半年ほどで長い場合は2年以上の通院が必要です。

歯の移動が完了し目的の位置に歯を動かすことができたら、アフターケアを行い歯の位置を定着させるよう経過を見守ります。
その後、歯の安定が確認できたら治療完了です。
歯科医院によって多少変わる部分はありますが、大まかな流れとしてはこのようにして治療が進められます。

治療によって得られる効果

治療によって得られる効果

矯正治療で得られる一番の効果は見た目が良くなることです。
ワイヤーやマウスピースを使った矯正を行うことで、歯並びだけでなく顎の位置なども修正することができます。
また、嚙み合わせも改善されることで顔全体の歪みも軽減する効果が期待できるのです。
見た目の変化だけでなく、顎への負担が減ることで活舌が良くなることや虫歯歯周病のリスクも軽減させることができます。

しかし、すべての症例において歪みが完全に改善できるとは限りません。
担当医師のカウンセリング時にどこまでの効果が期待できるのか、症状を見ながらしっかりと確認することが重要です。

顔の歪みは矯正で治療できる可能性がある

顔の歪みは矯正で治療できる可能性がある

顔の歪みの原因はさまざまありますが、その原因の1つとして挙げられるのが歯並びです。
歯並びが悪く正しい噛み合わせが行えないと顎や顔周辺の筋肉に悪影響を与えてしまいます。
歯列矯正によって噛み合わせを正しい状態にすることで、顎への負担を軽減したり顔の筋肉を均一な状態へと導けたりするのです。

正しい歯並びへと修正できれば噛み合わせ改善による歪みの解消だけでなく、見た目も良くなるため心理的効果も得られます。
それまでコンプレックスがあり人との会話に消極的だった方であれば、歯並びを良くすることで自信を持つことにもつながるのです。
豊かな表情で積極的に会話を行えれば、自然と表情筋も鍛えられさまざまな相乗効果と共に顔の歪みを防止できます。

まとめ

まとめ

顔の歪みは特別な症状ではなく、噛み癖などささいな生活習慣によっても左右のバランスが崩れ起こり得るものです。
日々の生活習慣を見直し、左右バランスよく行動することや表情筋を鍛えることも顔の歪みを防止することにつながります。

しかし、症状によっては自力での改善が難しい場合も少なくありません。
そうした場合には、歯列矯正により歯並びを改善させることで顔の歪みの解消を期待できます。
歯並びの改善は見た目が良くなるだけでなく、正しい噛み合わせになることで顎への負担を軽減し顔全体の歪みにも効果があるのです。

矯正装置が目立つために治療を敬遠されるような方には、透明のマウスピースなど目立ちづらい治療法もあります。
顔の歪みが少しでも気になる方は医師に相談し、自分の症例にあった治療方法を相談してみましょう。

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