セラミックの歯で後悔しないために|歯科医が解説するセラミック治療のメリット・デメリット

【監修:青山健一】

セラミックの歯で後悔しないために|歯科医が解説するセラミック治療のメリット・デメリット

芸能人でも受けている人が多いといわれるセラミック治療ですが、興味はあるけれど不安という方もいるでしょう。
セラミック治療にはメリットがある一方で、治療後に後悔したという方がいるのも事実です。
しかし、デメリットや注意点を押さえておくことで、治療後の後悔や失敗を回避できることも少なくありません。
今回は、後悔しないために知っておきたい、セラミック治療のメリット・デメリットについて解説します。

セラミック治療の特徴

セラミック治療の特徴

セラミック治療は、患者様自身の歯を削ってセラミックの被せ物をするのが特徴です。
セラミッククラウンとも呼ばれる被せ物は、キレイで丈夫なことでも知られています。
芸能人で「いつの間にか歯並びがキレイになっている」ということがありますが、これはセラミック治療によるものというケースも少なくありません。

それだけ早く歯並びをキレイにできるセラミック治療は、セラミック矯正と呼ばれることもあります。
矯正といっても矯正器具を装着する必要はなく、治療が完了するまでにかかる期間はだいだい数か月です。
気になる1本の歯だけ治療するということも可能ですので、場合によっては部分矯正よりも費用を抑えることができます。

セラミック治療への理解を深める重要性

セラミック治療への理解を深める重要性

短期間で歯をキレイにすることができるセラミック治療ですが、治療への理解がないまま進めてしまうのは危険です。
なぜなら、セラミック治療には患者様自身が知っておくべき注意点があるからです。
ご自身の歯を削ることが前提になりますが、削った歯が元に戻ることはありません。
そのため、治療に際して後悔しないようにしっかりとメリット・デメリットを知っておくことが重要です。

セラミック治療のメリット

セラミック素材を使うからこそ、実現できる歯科治療があります。
後悔したという方もいる一方で、満足される方も多いのです。
まずは、セラミック治療のメリットを3つの視点から解説します。

審美性を再現できる

審美性を再現できる

セラミック治療のメリットは、歯の審美性を再現できることです。
白くてキレイな天然歯は、差し歯ではなかなか再現できないものでした。
また差し歯の場合は、素材の性質上どうしても色が劣化してしまうことがあります。
しかし、セラミック素材は審美性に優れ、天然歯に近い色を再現することができるのです。

金属アレルギーが起こらない

セラミック素材は非金属性ですので、金属アレルギーが起こらないというメリットもあります。
金属アレルギーをお持ちの方は、歯科治療を受ける際に何らかの制限が生じることも少なくありません。

しかし、セラミッククラウンの被せ物なら安心して装着することができます。
ただし、金属アレルギーの方にメタルボンドの被せ物はおすすめできません。
メタルボンドの被せ物は、外側はセラミックですが内側は金属ですので注意してください。

歯茎の黒ずみが起こらない

歯茎の黒ずみが起こらないことも、セラミック治療のメリットの1つです。
銀歯や差し歯の場合、歯茎が黒く変色してしまうことがあります。
メタルタトゥーと呼ばれ、素材として使われている金属がイオン化して、唾液の中に溶け込むことで起こるのです。

一方、セラミックは非金属製の素材ですので、歯茎の黒ずみの原因となるものは含まれていません。
歯茎の黒ずみは見た目の印象変え、コンプレックスと感じる方も多くいらっしゃいます。
そのような悩みが生じないという点で、セラミック治療はメリットとなるでしょう。

しかし、先ほどご紹介したメタルボンドは内側が金属素材です。歯茎の黒ずみが起こる可能性があるので注意してください。

セラミック治療のデメリット

審美性に優れ金属アレルギーが起こらないセラミック治療ですが、冒頭で説明したようにデメリットがあることを忘れてはいけません。
デメリットを知らずにセラミック治療を受けると、治療後に後悔することになりかねないからです。
ここではセラミック治療のデメリットを3つご紹介します。

健康な歯を削らなければならない

健康な歯を削らなければならない

セラミック治療のデメリットは、健康な歯を削らなければならないことです。
被せ物の土台とするために、ご自身の歯の多くを削ることになります。
虫歯がある場合はもちろんのこと、健康な歯であっても削る必要があるのです。
天然歯を削れば元に戻すことはできませんので、歯を削ることを承知のうえでセラミック治療を検討しましょう。

保険適用されない

保険適用されない

「治療」という名がつきますが、セラミック治療は自由診療ですので保険適用されません。
保険適用されないため、治療費が高額になることもデメリットの1つです。
虫歯で歯を削ったり、怪我で歯が欠損して差し歯を入れたりするケースとは費用にだいぶ差があります。

また、歯科医院によって費用が異なることも押さえておいてください。
セラミッククラウンの種類によっても費用が変わり、歯を削る処置や仮歯の代金などが別途かかることが多いです。
高ければ安心、安ければ不安という訳ではありませんので、いくつかの歯科医院で見積もりを取るのもいいでしょう。

神経を抜かなければならない可能性がある

セラミック治療のデメリットとして、神経を抜かなければならない可能性があることも知っておきましょう。
医師が必要だと判断した場合、神経を抜いてセラミック治療を進めることになります。
神経を抜く処置自体はほとんど痛みがなく、大がかりなものではありません。
しかし、歯を削るのと同じように、抜いた神経を元に戻すことはできないのです。
神経を抜かなければならない可能性を承知のうえで、セラミック治療を検討する必要があります。

セラミック治療の後悔例

セラミック治療を受けて満足された方もいれば、後悔された方がいるのも事実です。
どのようなことに後悔したのか気になる方も多いのではないでしょうか。
セラミック治療後に後悔したという2つの例をご紹介します。

歯ぎしりによって割れた

歯ぎしりによって割れた

セラミック治療の後悔例1つ目は、歯ぎしりによって割れたというケースです。
セラミック素材は天然歯と同じくらい丈夫ですが、絶対に割れないという訳ではありません。
そもそも天然歯であっても、強い衝撃で欠けることや割れてしまうことがあります。

また、歯ぎしりや食いしばりによって、歯がすり減ってしまうことも珍しくありません。
それと同じように、強い力が加わればセラミッククラウンも割れてしまうのです。
割れたセラミッククラウンを元に戻すことはできませんので、被せ物を作り直さなければなりません。
絶対に割れないと思って歯ぎしりへの対処を忘れてしまうと、このような後悔が生じる可能性があります。

噛み合わせが悪く咬合性外傷を引き起こした

セラミック治療後に、噛み合わせが悪くて咬合性外傷を起こしたというケースもあります。
咬合性外傷とは、噛み合わせが原因で歯や口腔内の組織に損傷が起こった状態のことです。
セラミック治療を行うと、被せ物の関係で噛み合わせに影響を及ぼすことも少なくありません。

もともと噛み合わせが悪かったというケースもありますし、被せ物をした関係で噛み合わせが悪くなったということも考えられます。
だからこそ、噛み合わせの状態を確認しながら治療を進めて行く必要があるのです。

噛み合わせが悪いままだと、歯にひびが入ったり、歯周組織に傷ができたりすることがあります。
さらに悪い状態に陥ると、歯を固定する歯槽骨が損傷することもあるため、早い段階での対処が必要です。

セラミック治療で後悔しないためのポイント

セラミック治療は決して安いものではなく、自分の歯を削ることから後悔したくないという方は多いでしょう。
後悔しても、セラミック治療のために削ったご自身の歯が戻ってくることはありません。
セラミック治療で後悔しないためにも、ぜひ押さえておいてほしいポイントがあります。

カウンセリング時に噛み合わせを確認する

カウンセリング時に噛み合わせを確認する

セラミック治療で後悔しないために、カウンセリング時に噛み合わせも確認するようにしましょう。
噛み合わせが悪いと、せっかくセラミック治療で見た目をキレイにしても口腔内のバランスを保つことができません。

歯並びを悪くしたり、セラミッククラウンに影響したりすることもあるでしょう。
過度な負荷がかかるとセラミッククラウンが割れるリスクがあります。
そのようなことにならないよう、噛み合わせの確認が必要です。

色合いを自分で確認する

色合いを自分で確認する

セラミック治療で後悔しないために、色合いをご自身で確認しておくことをおすすめします。
被せ物と土台が合うかどうか、隣接する歯との違和感や噛み合わせはどうかという点は仮歯を装着しながら確認していくことができます。

しかし色合いに関しては、被せ物が完成してから変更することは困難です。
明るい白い歯にしたいと思ってセラミッククラウンを作成しても、ご自身の歯との色合いが合っていなければ違和感が生じるでしょう。

そのため、色合いをご自身でも確認しておくことが大切です。
もしホワイトニングを希望されるのであれば、ホワイトニングが完了してからセラミック矯正を受けることをおすすめします。

セラミック治療後に注意すべきポイント

セラミック治療後に後悔した例もあり、治療に対して不安を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、注意点を押さえて予防することで、セラミック治療後のデメリットを回避できる可能性があります。
ここではセラミック治療後に注意すべきポイントを2つ解説します。

食いしばりや歯ぎしりをしないよう注意する

食いしばりや歯ぎしりをしないよう注意する

先ほどセラミック治療の後悔例でご紹介したように、歯ぎしりによってセラミックが割れるリスクがあります。
そして、過度な負荷をかけるという点では食いしばりの習慣も被せ物を破損させる可能性が高いのです。
もし治療の前から歯ぎしりや食いしばりの習慣があるようでしたら、後悔しないためにも改善しましょう。
歯ぎしり防止のためのマウスピースもありますので、歯科医に相談することをおすすめします。

定期検診を受ける

定期検診を受ける

セラミック治療が完了したからといって安心せず、定期検診を受けることをおすすめします。
被せ物はセラミック素材なので虫歯にはなりませんが、土台は天然歯なので虫歯のリスクが全くない訳ではありません。
ご自身の歯と被せ物の間に汚れがたまると、土台である歯が虫歯になることがあるのです。

また、歯周病や加齢に伴う歯肉の衰えにも注意しましょう。
定期検診を受ければ早期発見・早期治療につながり、様々なリスクを抑えることができます。
キレイなセラミックの歯を長持ちさせるためにも、ご自身の口腔内のメンテナンスを大切にしてください。

まとめ

まとめ

今回は、セラミックの歯で後悔しないために知っておいていただきたいことをご紹介しました。
審美性に優れたセラミックの歯ですが、セラミック治療にはご自身の歯を削らなければなりません。
削ってしまった後は元に戻すことができないため、後悔しないようにセラミック治療への理解を深めることが必要不可欠です。

セラミック治療後は歯ぎしりや食いしばりに注意しながら、定期検診を受けることをおすすめします。
見た目にも美しいセラミックの歯を維持するために、安心できる歯科医のもとで治療やメンテナンスを受けてください。

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