ガチャ歯の治し方を歯科医が解説|矯正にかかる費用・期間や治療後の印象の変化もご紹介

【監修:青山健一】

ガチャ歯の治し方を歯科医が解説|矯正にかかる費用・期間や治療後の印象の変化もご紹介

ガチャ歯は見た目の問題から気にされる方も多いですが、ガチャ歯はそれだけではなく身体全体の健康にも影響を及ぼすことがあります。
今回は見た目の問題だけではないというガチャ歯の身体への影響・原因・治療法などを詳しくまとめました。
ガチャ歯の治療にかかる費用・期間についても解説していきますから、ぜひ参考にしてください。

ガチャ歯とは

ガチャ歯とは

ガチャ歯とは歯と歯が重なってしまい、そのせいで歯が斜めに傾いたり捻じれたりする、いわゆる歯並びが悪い状態です。
ガチャ歯は正式には「叢生(そうせい)」と呼ばれ、「乱杭歯(らんくいば)」とも呼ばれます。
歯が重なっているために前歯が前後にずれた状態になっている八重歯もガチャ歯の一種です。

ガチャ歯の原因

ガチャ歯の原因

なぜガチャ歯になってしまうのか原因から解説していきましょう。

遺伝

ガチャ歯になる原因は両親からの遺伝といわれることがありますが、その影響力は2~5%と高い数字ではありません。
実はガチャ歯自体が遺伝するわけではなく筋肉・骨格・歯の生え方・大きさが親から子どもに遺伝をすることがあります。

親が受け口だと子どもも受け口になりやすいですし、前歯が前に傾いた形の出っ歯も同じです。
親の顎が小さいと、子どもも同じように顎が小さくなる可能性が高くなります。
顎が小さいと歯が正しい歯列に並ぶことができずにずれた位置に生えてきてしまいます。
これはあくまでも要因の1つとして覚えておいてください。

生え変わりの時期の問題

子どもの歯の生え変わりの時期になると乳歯が抜けて永久歯が生えてきます。
この時期の乳歯の状態もガチャ歯に関係してしまうことがあります。
生え変わりで永久歯が生えてくる前に虫歯やケガなどで乳歯が抜けてしまった場合はガチャ歯になる可能性が少なくありません。

理由は永久歯が生える準備が整う前に乳歯が抜けると、そこに隙間が出来てしまうため、それをそのまま放置していると周りの乳歯が寄ってきます。
その結果、永久歯が生えてくる予定だったスペースが無くなってしまい、永久歯が本来の位置とずれた場所に生えてきてしまいガチャ歯の原因になります。

生活習慣

生活習慣

ガチャ歯になってしまう原因として小さい頃の生活習慣日常の癖なども少なくありません。
赤ちゃんから幼児期に見られる癖といえば、指しゃぶりですがこれも歯が生えそろう頃まで続いていると出っ歯になってしまうこともありますし、上顎の歯列が狭くなってしまう可能性があります。

歯列が狭くなると永久歯が本来の位置に生えてこれず、前歯がずれて生えてきてしまいガチャ歯になってしまいます。
また日常的に口を開けて舌で前歯を押す癖や舌を出して前歯で挟む癖がある場合も注意が必要です。

頬杖も顎の成長を妨げますし、口呼吸も口が開けっ放しになってしまうため舌が下がって顎の幅が狭くなって前歯が出っ歯になりやすくガチャ歯になる原因です。
固いものが苦手で柔らかいものばかり食べるのも顎の発達に良くないため、これもガチャ歯の原因です。
こうした生活習慣はガチャ歯への影響だけでなく、健康にも影響を及ぼすため意識して改善していくようにしましょう。

ガチャ歯の問題点

ガチャ歯の問題点

ガチャ歯を放置しておくのは見た目だけの問題ではなくさまざまな健康面の問題となって現われてくることがあります。
次はガチャ歯の問題点に、どんなものがあるか解説していきましょう。

虫歯・歯周病のリスク

ガチャ歯の問題点としてまず出てくるのは、歯や歯茎の健康への影響です。
ガチャ歯になっていると歯列がガタガタになり、歯を磨く際に歯ブラシが届きにくくなり、磨き残しから虫歯になりやすくなります。
虫歯ができれば、その結果歯周病に繋がるリスクが高まり歯の健康に大きな影響を及ぼします。

またガチャ歯で歯がはみ出しているせいで唇や頬の内側を噛んでしまい発生するのが口内炎です。
虫歯になったときの治療もガチャ歯で歯列がガタガタだと発見しにくいため、虫歯だと気が付いたときにはかなり進行した状態になっていることもあります。
ガチャ歯が気になる方は歯並びが綺麗な人よりも注意をしておく必要があります。

顔や全身への影響

顔や全身への影響

ガチャ歯の影響は歯や口内だけではありません。
歯並びが悪いとかみ合わせも悪くなり、物を噛むときに左右の歯に均等に力をかけることが出来なくなり顎に過度な力が入ってしまうため顎関節症を引き起こしてしまうことになります。

たかが小さな歯の一部ですが、その小さなところから身体の骨・筋肉のバランスが崩れてしまい、身体にゆがみが出て姿勢が悪くなっていくことも少なくありません。
姿勢が悪くなると血行も悪くなりますから頭痛・肩こりなどの慢性的な健康被害に繋がっていきます。

胃腸の負担

ガチャ歯を放置しておくと胃腸の健康にも影響を及ぼしてしまいます。
ガチャ歯などで歯並びが悪いと、?み合わせも上手く出来ないため食べ物を食べるときも、上手く噛み砕くことが難しくなってしまいます。
食べ物をしっかり?むことが出来なくて大きい塊のまま飲み込むと、消化をするのに時間がかかり消化不良を起こすことで便秘・下痢・胃もたれの原因になることも少なくありません。

印象への影響

ガチャ歯の治療をしたいと思う理由の多くは見た目の悪さです。
毎日歯磨きをしていて歯の状態に気を付けていても、ガチャ歯で歯がガタガタになっていると、どうしても清潔感が薄くなってしまいます。

大きな八重歯があると口もしっかり閉じることが出来なくなるのも、見た目からすると良い印象はありません。
見た目の印象は大きくガチャ歯がコンプレックスになってしまう人もいます。
コンプレックスを抱えると精神面にも影響を及ぼす場合があるため、見た目を気にしてガチャ歯の治療を始める人が多いです。

ガチャ歯の治し方

ガチャ歯の治し方

ガチャ歯は虫歯になりやすく、さらに身体全体の健康に影響を及ぼす可能性があります。
放っておかないで早めに治療をすることが望ましいです。
ここからはガチャ歯の治し方・歯科矯正について解説していきます。

ワイヤー・ブラケット矯正

ワイヤー・ブラケット矯正とは、歯科矯正の中でもポピュラーな治療法でブラケットと呼ばれる器具を歯に装着して歯を正しい位置に動かす方法です。
ブラケット矯正の素材は金属やセラミックなど数種類あるため、患者さんの予算・アレルギーの有無に考慮して、その人に最適な器具を選んで装着することになります。

歯の表側に着けると見た目が気になりますが、歯の裏から装着すれば見た目の心配はありません。
ブラケット矯正は治療が完了するまで外すことが出来ないため、器具に汚れが溜まりやすく歯を磨きにくい点がデメリットです。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

歯の矯正というとブラケット矯正が思い浮かぶため、見た目の問題から躊躇してしまう方も多いです。
そういう方にはマウスピース矯正がおすすめです。
マウスピース矯正は透明のマウスピースを利用するため、目立ちにくいのがメリットです。

患者さんそれぞれの歯型をもとに作られ、決められた期間中に何度か着け替えて歯並びを整えていくことになります。
更に取り外しが出来るため歯磨きもやりやすく最初に取り付ける際の痛みや違和感も少ないため、身体への負担が少ないのがメリットです。

セラミック矯正

ガチャ歯の本数が少ない人向けにはセラミッククラウンでの治療が他の治療に比べて、費用が抑えられるためおすすめです。
やり方はガタガタになっている歯を削ってセラミッククラウンを取り付けて歯の形を整えていきます。
歯並びだけではなく歯の色や大きさも同時に調整でき、期間も短くてすむのがメリットです。

たくさんの歯を矯正するより1本や2本と部分的なところだけ治療をしたい場合に向いている治療法になります。
デメリットは歯を削る必要があることで、場合によっては神経を除去することもあります。
また噛み合わせの治療としては他の矯正治療より劣ることもデメリットの1つです。

矯正にかかる費用・期間

矯正にかかる費用・期間

ガチャ歯を治すために歯科矯正を視野に入れたときに気になるのは、費用と治療にかかる期間です。
歯科矯正の費用は高額になりがちなため、あらかじめ治療費のことを知っておくことが大切です。
ここではガチャ歯の矯正にかかる費用の相場と内訳、そしてどれくらいの期間で治療が終わるのかを解説していきます。

トータルでかかる費用と内訳

歯科矯正の費用の相場は全体で10万円~150万円と歯並びの状態や移動させる歯の本数、そして治療にかかる期間によって金額が上下します。
歯科矯正は基本的に医療保険が使えないため、全額自己負担をすることになりますから、どうしても治療費が高額になりがちです。

ブラケットを使ったワイヤー矯正は表側だと60万円~100万円ほど、裏側に取り付けると100万~150万円ほどになります。
マウスピース矯正だと歯の本数によって10万円~100万円ほどです。
セラミック矯正は1本につき10万円くらいみておいてください。

歯の矯正前の診断料・カウンセリング料、月に1回ほどの通院にかかる費用もかかってくるためトータルするともう数万円~数十万円をみておくのが妥当といえます。

完治までの期間

歯科矯正にかかる期間も、どの矯正方法で治療をするかで変わってきます。
ブラケット・ワイヤー矯正・マウスピース矯正は全体矯正で2~3年、セラミック矯正は歯を削って被せる方法のため1~3カ月と1番短期間で改善することが可能です。
ガチャ歯の治療は1日や2日で出来るものはありませんから、それを見越したスケジュールを組んでいく必要があります。

予後

ガチャ歯の矯正は1度矯正したからその後も大丈夫とは限りません。
せっかくガチャ歯を綺麗にしたのに歯の状態が後戻りをしてしまうことも少なくありません。
矯正は歯を動かして正しい歯列にしていく治療であり、もともとあった歯を支えている骨が吸収され、動いた場所で骨が形成されて歯が定着します。

そのため歯の骨がしっかりしていない状態で、そのままにしておくと歯は矯正前の位置に戻ろうとします。
この矯正した歯の後戻りを防ぐために治療の後に「保定装置(リテーナー)」を装着する必要があります。

ワイヤーやマウスピースで正しい歯の状態維持のために、矯正終了後半年~1年ほどの期間は骨がしっかりするまで装着することが大切です。
保定装置は長くつけるほど効果が高いため、歯ぎしりなどガチャ歯になる原因の癖がある人は寝るときだけでも毎日つけておくようにしましょう。

ガチャ歯治療後の変化

ガチャ歯治療後の変化

ガチャ歯を矯正することで上の前歯が後ろに下がって、そのぶん上唇も後ろに下がりますから、口を閉じたときに唇が前に突きだすことがなくなって理想の横顔を手に入れることが出来ます。
また、前歯が前に傾いていると笑ったときや喋ったときに上唇が引き上げられて、前歯と歯茎が露出してしまうため、人前で笑うことも喋ることも苦手になってしまう人も少なくありません。

それが歯の矯正をして前歯が下がることで笑ったり喋ったりしたときに上唇が引き上げられなくなるため、笑顔にも自信が持てるようになって気持ちが前向きになれます。
また、歯並びが良くなることで噛み合わせも改善されますから、食べ物もしっかり噛むことが出来て胃腸の調子も良くなりますし、顎関節のバランスも良くなるため身体のバランスの悪さも改善されたと感じる人もいます。

ガチャ歯を治したいと思ったら

ガチャ歯を治したいと思ったら

これからガチャ歯の治療を始めたいと思ったら、まずは歯科矯正を受け付けている歯科医院で相談をするところから始めましょう。
歯科医から説明をしっかり聞いたうえで自分の希望を伝えてください。
歯科矯正は長期間の治療になるため、口コミなどの情報や自分の目で歯科医院を見て信頼できる歯科医院で納得のいく治療を受けるようにしましょう。

まとめ

まとめ

ガチャ歯の治療にかかる費用・期間について解説してきました。
歯の健康は身体の健康にも直結します。
ガチャ歯を放置しておくと、将来的に身体の不調が出てくる可能性がゼロではありません。

歯科矯正をするにはお金も時間もかかるため、なかなか踏み出せないところですが後のことを考えて早めに治療をしましょう。
ガチャ歯が気になる方は一度歯科矯正の専門医に相談してみましょう。

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