歯の矯正にかかる費用を詳しく解説|大人と子供それぞれの矯正費用を歯科医がご紹介

【監修:青山健一】

歯の矯正にかかる費用を詳しく解説|大人と子供それぞれの矯正費用を歯科医がご紹介

歯並びを治したいけれど費用面が心配で矯正治療をためらっていませんか。
たしかに歯科矯正は保険適用外で行われるケースが多く、費用は安くありません。
しかし、支払い方法を選べば費用負担を軽減しながら治療が可能です。
この記事では大人と子供それぞれの矯正費用支払い方法の種類についてご紹介します。

歯科矯正を始める前に

歯科矯正を始める前に

歯科矯正を始める前には口腔内の環境をチェックします。
具体的にチェックが必要となるのは、以下の3つのポイントです。

  • 虫歯や歯周病の有無
  • 親知らずの有無
  • あごの関節の状態

虫歯や歯周病の有無は治療方針を決めるために大きな影響を与える要素です。
虫歯や歯周病の状態によっては虫歯治療を終えてから矯正を開始する判断をするケースもあります。
状態が悪ければ抜歯等を前提に治療方針を立てることもあるでしょう。

親知らずも矯正治療に大きく関わる要素の1つです。
多くの人の場合、親知らずは20歳頃に生えてきます。
しかし、スペースが足りずに歯茎に埋没したまま生えてこない方や、そもそも親知らずがないという方も多いです。

親知らずは生えていない場合であっても、周辺の歯を押してしまうことあります。
その場合、抜歯が必要なケースもあるため、事前にレントゲン検査で虫歯等とともにチェックするのです。

また、歯並びが悪いと痛みや違和感等の自覚症状がなくてもあごの関節に大きな負担がかかっていることがあります。
そのため、あごの関節の動きや形態などのチェックも必要です。

なお、普段服用している薬がある場合には、治療開始のタイミングや治療方針が変わる可能性もあります。
事前の診察の際に歯科医に忘れずに申し出るようにしてください。

歯科矯正開始のタイミングは

歯科矯正開始のタイミングは

歯科矯正に年齢制限はなく、治療開始のベストなタイミングはひとりひとり異なります
つまり、すべての人にとって子供の時に矯正をすることが必ずしも適しているわけではないのです。
子供であれば、乳歯がある間は経過観察にとどめ、永久歯が生え揃ってから矯正治療を開始する方が良いという場合もあるでしょう。

一方、大人になってからの歯科矯正はいつからでも始めることができます。
個人ごとの矯正治療開始のタイミングは、治療を検討し始めた段階で矯正歯科を受診してご相談いただくと良いでしょう。

大人の歯科矯正にかかる費用

大人になって費用を準備したうえで歯科矯正をしたいという方もいます。
ここでは大人の歯科矯正にかかる費用の相場について、治療段階ごとにご紹介します。

歯科矯正治療開始前

歯科矯正治療開始前

歯科矯正治療開始前の段階では、「カウンセリング料」「診察費用」が必要となり、一般的な費用相場は以下の通りです。

  • カウンセリング料:0円~約5,000円
  • 診断料:0円~約65,000円

事前診断ではレントゲン撮影や口内の写真撮影、虫歯チェックのほか、矯正治療の方針を歯科医と患者が話し合います。
歯科医院によっては相談のみであれば無料で受けることが可能です。
また、カウンセリング料の中に診断料を含む料金体系をとっている歯科医院もあります。

歯科矯正治療開始中

歯科矯正治療開始中

提示された矯正治療の方針に同意すると、治療がスタートします。
矯正治療中にかかる費用の大半を占めるのが矯正装置の代金です。
治療で扱う矯正装置によって料金が異なりますが、一般的な相場は以下のとおりです。

  • ワイヤー(表):約60~100万円
  • ワイヤー(裏):約100~150万円
  • マウスピース(全体):約80~100万円
  • マウスピース(部分):約10~70万円

また、矯正装置の調整等のための通院が月1回ほどあり、費用が発生します。
矯正装置の調整費用は0円~約1万円ほどが相場ですが、の装置代金の中に含まれている場合もあるため、事前に確認するのがおすすめです。

歯科矯正治療完了後

歯科矯正治療完了後

歯科矯正治療が完了すると、リテーナーという装置を付けて定着させる期間を設けます。
そのため、リテーナーの代金経過観察のための診察費用が必要です。

  • リテーナー代:約5,000円~6万円
  • 診察料(1回):0円~約5,000円

多くの場合、リテーナーは矯正装置を付けていた期間と同程度の期間装着することになります。
これらの費用は歯科矯正治療中の費用に含める歯科医院もあるため、気になる場合は事前に確認しましょう。

子供の歯科矯正にかかる費用

子供の場合は、一般的に1期治療2期治療の2段階に分けて矯正治療を行います。
ここでは一般的な費用相場をご紹介しますので参考としてください。

1期治療の場合

1期治療の場合

1期治療は乳歯から永久歯に生え変わる時期に行われるものです。
個人差はありますが6歳~11歳くらいに開始されます。
この段階での治療の大きな特徴が、様々な矯正装置を口内状態や成長に応じて使い分けて治療する点です。
使用する装置により異なりますが、10万円~50万円程度を見込んでおいてください。

  • 床矯正装置:約10万円~40万円
  • マウスピース:約10万円~50万円
  • 拡大装置:約10万円~40万円

なお、幼児期の検診等で医師からの指摘がある場合は、歯の生え変わる時期より前に治療を開始するケースもあります。

2期治療の場合

2期治療は永久歯が生えそろった時期に行われるものです。
13歳以降に開始されるのが一般的で、歯の状態や費用などに応じてワイヤーやマウスピースなど治療方法を選択します。
大人の歯科矯正とほぼ同じ治療となりますので、費用相場も同程度の約20~100万円です。

ただし、2期治療はすべての人に行われるものではなく、1期治療でカバーしきれなかったり1期治療ができなかったりしたケースで行われます。
そのため1期治療を経て口内の状態や噛み合わせが改善しており、必要性がない場合は実施されません。

歯科矯正の支払い体系について

歯科矯正治療にかかる費用の支払い体系は2種類あります。
それが必要な費用を事前に支払うトータルフィー制と矯正装置代等の費用が発生した時点で支払う処置別支払い制です。
それぞれの特徴を詳しくご紹介します。

トータルフィー制

トータルフィー制

トータルフィー制は総額制とも呼ばれる支払い体系で、事前の診察費を除く歯科矯正治療にかかる費用を事前に全額支払います
一般的には、治療が長引いても装置代や通院費用を追加で支払う必要はありません。

ただしトータルフィー制にどのような料金が含まれているかは歯科医院によって異なるため、あらかじめ確認しておくと安心です。
歯科矯正治療が完了するまでの総額が明確ですが、一度に数10万円~100万円以上の多額の支払いが必要となる可能性もあります。

処置別支払い制

処置別支払い制は以前から多くの歯科矯正治療で採られている支払い体系です。
「矯正装置代」「リテーナー装置代」等のそれぞれの料金が設定されており、処置が行われたタイミングで費用を支払います。
治療開始前に多額の支払いは発生しませんが、通院する度に処置費用の支払いが必要です。

そのため治療が長引いた場合は通院費用も比例して増え、総額が予想よりもかかってしまうという可能性もあります。
歯科医院では治療開始前に想定金額も含めた治療計画の説明がなされることが一般的ですのでご安心ください。

歯科矯正の支払い方法について

ここでは主に支払いに利用される3つの方法をご紹介します。
歯科矯正治療にかかる費用は高額となるケースがほとんどです。
そのため、費用の支払い方法は一括払いのほかローンやクレジットカードを利用した分割払いも選択する事ができます。

現金・クレジットカードでの一括払い

現金・クレジットカードでの一括払い

現金やクレジットカードで歯科矯正治療にかかる費用を一括払いする方法です。
支払いが1回で完結するため、最もシンプルな方法といえます。

クレジットカードでの分割払い

一括払いが難しい場合は、クレジットカードの分割払いが利用可能です。
利用限度額の範囲内であればすぐに利用でき、通常の買い物と同じように決済することからわかりやすい方法といえます。

デンタルローン

一括払いやクレジットカードの分割払い以外の方法を検討する方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合、歯科治療のための医療ローンであるデンタルローンが利用できる場合もあります。
デンタルローンの一般的な利用の流れは他のローンと同様です。

信販会社が矯正治療にかかる費用を歯科医院に立て替え払いを行い、患者が契約した分割回数で信販会社への支払いを行います。
金利はカードローンと比べると低い傾向にあり、平均で5%程度です。

なお、デンタルローンの利用にあたっては審査が必要になります。
歯科医院によって提携する信販会社は異なりますので、分割回数等の詳細は契約前に必ず確認しましょう。
また、歯科医院がデンタルローンを扱っていない場合は、ご自身で外部のデンタルローンを利用することができます。

歯科矯正の医療費控除とは

歯科矯正の医療費控除とは

歯科矯正治療の多くは公的な健康保険の適用外となるため、高額な医療費が予想されます。
一般的な水準を超えるような支出を伴う歯科治療や、容ぼうの美化目的での歯科矯正は医療費控除の対象となりません。
ただし、治療を受ける人の年齢や目的等を鑑みて、歯科矯正治療が必要と認められるようなケースは医療費控除の対象です。

医療費控除を受ける場合、矯正装置代や診察費用のほか定期的な調整費用や病院までの交通費も対象となります。
子供の歯科矯正治療を行う場合は付き添いの方の交通費も含みますが、交通機関等を利用した場合の対価が控除対象です。
自家用車での通院によるガソリン代等は医療費控除の対象とはなりませんのでご注意ください。

医療費控除はご自身で申告手続きが必要ですので、家族全員分の医療費の領収書とあわせて、交通費についても記録を残し提出できるようにしておきましょう。

まとめ

まとめ

歯科矯正治療は年単位で時間がかかり、多くの場合は自由診療となるため多額の費用が必要な治療です。
大人の場合と子供の場合で違いはあるものの、様々な治療方法が選択可能で矯正装置や治療期間によって費用相場も変わります。

実際に歯科矯正治療を開始すると、数10万円~100万円を超える費用がかかることがほとんどです。
代表的な料金体系は「トータルフィー制」と費用発生の都度支払う「処置別支払い制」です。
支払いは一括払いのほかクレジットカードやデンタルローンによる分割払いも選べるため、自分にあった方法を選びましょう。

ただし、歯科医院によって費用や選択できる支払い方法は様々です。
歯科矯正治療を始める際には、費用相場だけでなく、治療を受ける歯科医はどのような料金体系や支払い方法できるのかも確認しましょう。

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