「大人の歯列矯正は危険」の意味を医師が解決|大人が矯正治療で気をつけたいことをご紹介

【監修:青山健一】

「大人の歯列矯正は危険」の意味を医師が解決|大人が矯正治療で気をつけたいことをご紹介

大人の歯列矯正は子どもの矯正よりもリスクを伴うことをご存知ですか。
しかし、リスクがあるからといって歯列矯正を諦める必要はありません。
この記事では大人の歯列矯正のリスクや注意点、そして歯列矯正の種類についてご紹介します。

大人の歯列矯正のリスク

大人になってから歯列矯正をしたい人は、どんなリスクがあるのかを事前に確認しておくことが大切です。
以下項目では、矯正装置装着時と矯正装置除去後に考えられるリスクを分かりやすく説明しています。

矯正装置装着時

矯正装置装着時

大人の矯正装置装着時のリスクとして一般的に以下のことがあげられます。

  • 時間とコスト
  • 外見的影響と話し方への影響
  • 強い痛みによる精神的・肉体的ストレス
  • 口腔内トラブルの増加(虫歯・歯周病など)
  • 顎関節症など、他の病気を誘発

大人の歯は子どもと比較して固く動かしにくいため、歯列矯正には時間とお金がかかります。
長期間の矯正装置装着は見た目と話し方に影響を及ぼすため、仕事やプライベートで人によって与える印象に影響する人もいるでしょう。

また、既に定着している固い歯を動かすことで、矯正装置装着時は強い痛みを感じる人が多いのも特徴です。
そして、矯正装置装着中は矯正装置と歯の隙間の食べ物を除去しづらいことから、虫歯などの口腔内トラブルを引き起こす可能性があるので注意が必要です。

それ以外にも、元の歯の状態によっては抜歯や、歯周病の治療など口内環境を整える治療をしないと歯列矯正ができない人もいます。
まずは、自分の歯の状態をしっかりと歯科医師に確認してもらい、リスクを十分に理解した上で歯列矯正を行うようにしましょう。

歯の状態確認を誤って歯列矯正すると、歯茎が下がったり、顎関節症を誘発したりするリスクもあります。
歯列矯正をする際は信用できる歯科医師に相談することも重要です。

矯正装置除去後

矯正装置除去後

矯正装置除去後は、以下のリスクが発生する可能性があります。

  • 噛み合わせの悪化
  • 歯列の後戻り
  • 長期間のリテーナー装着

通常歯列矯正によって噛み合わせは改善するはずですが、人によっては矯正後の噛み合わせに違和感をいだく人もいます。
あまりにも噛み合わせが気になる場合は、噛み合わせが悪化している可能性があるので随時歯科医師に相談するようにしましょう。

また矯正装置除去後の歯は、まだ歯の周辺の骨が安定していないため、歯が元の位置に戻ろうとする力が働きます。
綺麗になった歯並びを維持するためには、矯正装置除去後もしばらくはリテーナー(保定装置)の装着を徹底することが大切です。

リテーナーの装着を怠ると、歯列の乱れ再発の原因となりますので注意しましょう。
人によっては矯正装置除去後も3~5年ほどリテーナー装着をする必要があるため、長期間の歯並びのケアをする意識が必要です。

大人の矯正装置の種類

大人の矯正装置の種類

では大人の歯列矯正にはどのような矯正装置の種類があるのでしょうか。
人によって歯の状態は様々ですので、自分に合った歯列矯正の方法を選ぶのも非常に大切です。

また、矯正装置の種類や元の歯の状態によって、治療に要する時間や金額も様々です。
大人になってから歯列矯正をする人は、以下の項目を参考に、自分に1番適した矯正装置を選ぶようにしましょう。

見た目や装着期間で選ぶのではなく、自分の歯の状態に1番あっている方法を選ぶことが、大人の歯列矯正のリスク軽減につながります。

マルチブラケット装置

治療期間…1~3年
矯正費用…60~100万円
通院頻度…2~6週間に1回

マルチブラケット装置は歯に専用の接着剤で金具を取り付け、そこにワイヤーを通すことで歯に少しずつ力を加えて動かしていく矯正装置です。
数ある矯正方法の中で最も一般的で、ほぼ全ての不正咬合に対応可能といわれています。

ただし矯正金具を歯の表面につけるため、「矯正装置が目立つ」ことがデメリットです。
最近はブラケット器具の種類も増え、透明や白色など目立ちにくい色を選べるため、矯正装置を目立たなくすることもできます。

マルチブラケット装置は2~4週間に1度通院してワイヤーを締め直す必要があるため、まめな通院が必要です。
個人差はありますが治療した日から約2日長い方で1週間ほど痛みを伴うことがあります。
痛みが強く長引く場合は、歯科医師に相談してワイヤーの締め具合を調整してもらいましょう。

マウスピース型装置

マウスピース型装置

治療期間…6ヶ月~2年
矯正費用…35~100万円
通院頻度…1か月~3か月に1回

マウスピース型装置は歯にマウスピースを被せて行う治療装置です。
マウスピースだと、自分で着脱ができるため通院の回数が少なく済むというメリットがあります。
仕事や育児などで忙しい人でも気軽に始めやすい方法といえるでしょう。

無色透明のものが多く、よほど近付いて見ない限り装着していることがほとんど周りからは分からないこともメリットです。
ただし、ほとんどのマウスピース型装置は1日のうち最低20時間以上の装着が必要とされています。

つまり、食事の時以外は常に装着していないといけません。
食事の度にマウスピースの取り外しをしないと食事ができないことがデメリットです。
また、衛生面上こまめな歯磨きと洗浄が必要となるため、管理などが面倒に感じてしまう人にはあまりお勧めできません。

マウスピースの装着を長期間忘れてしまうと、再度装着した時に型が合わなくなっていて、作り直しになる場合があるため注意が必要です。
歯の状態によって、マウスピースでの治療が適さない人もいるため、まずは歯科医師に相談しましょう。

歯の裏側用矯正装置

治療期間…1~3年
矯正費用…80~150万円
通院頻度…2~6週間に1回

歯の裏側用矯正装置は、ブラケット装置を歯の裏側に装着して行う歯列矯正です。
金具が歯の裏側にあるため表面からは矯正をしていることがほとんど分からないというメリットがあります。
金額的には表面に金具を付けて行う治療方法に比べ少し高くなりますが、効果は通常のブラケット装置の装着とほぼ変わりません。

歯の状態によっては、部分的に表面治療が必要となる場合もありますので、矯正を始める前に歯科医師としっかりとカウンセリングを行うようにしましょう。

歯列矯正を行うメリット

歯列矯正を行うメリット

先ほど大人の歯列矯正のリスクについて紹介しましたが、歯列矯正はリスクだけではありません。
そもそも、歯列矯正はたくさんのメリットがあるのも特徴です。
以下項目では歯列矯正を行うメリットを表面的なメリットと内面的なメリットを紹介します。

表面的なメリット

表面的なメリット

まず、歯列矯正の表面的なメリットとして以下があげられます。

  • 見た目の美しさ
  • 噛み合わせの改善
  • 口腔内トラブル・肩こり・頭痛などの改善

歯列矯正をすることで、より美しい見た目を手に入れることが可能です。
歯並びが整っていると、人へ与える印象が大きく変わり、初対面の人に好感を与えやすくなります。
就職面接や婚活などでも、自分をより魅力的にみせることが可能です。

また、噛み合わせの改善も生活習慣の改善につながります。
食事をすることが楽しくなったり、歯磨きをしやすくなったりすることが代表的な例です。
歯磨きをしやすくなると、虫歯の予防にもつながるため、口腔内環境の管理がしやすくなるというメリットもあります。

また、歯列矯正前は口内炎などの口腔内トラブル・肩こりや頭痛に悩まされていた人も、歯列矯正後改善された事例も多いです。

内面的なメリット

歯列矯正のメリットは表面的なものだけではありません。
大人になってから歯列矯正をする人は、内面的コンプレックスが原因で矯正する人が多いため、内面的なメリットも大きいといえるでしょう。
歯列矯正の内面的なメリットとして以下があげられます。

  • 自信の向上
  • ポジティブ思考への切り替え

歯列矯正で歯並びが改善されると、自分に自信がついたり、思考がポジティブになったりする効果があります。
歯並びが原因で人前に出ることが苦手だった人も、人前で堂々と笑えるようになるなど、行動に変化を感じる人も多いのではないでしょうか。
「歯並びが悪い」というコンプレックスから解消されるため、気持ちに余裕をもてるようになる人も多いです。

歯科矯正は何歳まで可能か

歯科矯正は何歳まで可能か

歯列矯正は、歯の状態によっては例外的に治療を受けられない人もいますが、基本的に年齢制限はありません。
大人の歯列矯正は多少リスクも伴いますが、きちんと歯の状態を確認して、歯科医師の診断の元治療を進めれば、何歳でも対応可能です。

実際に40~50歳代の方でも治療を始める人や80歳で治療をスタートする人もいます。
これから歯列矯正を検討している人は、「もう年齢的に遅い」とすぐに諦めるのではなく、1度歯科医師に相談してみましょう。

歯列矯正が必要なサイン

歯列矯正が必要なサイン

では、歯列矯正はどんな人に向いているのでしょうか。
以下項目では、歯列矯正が必要なサインについて確認していきます。
以下の兆候がみられる人は、歯科医師に歯の状態や歯列矯正の必要性について確認してもらいましょう。

歯磨きがしづらい

歯磨きがしづらい

歯磨きがしづらい人は、歯並びが悪い人が多いため、歯列矯正が必要な場合があります。
歯磨きが上手くできないと、虫歯や口臭の原因となるだけではなく、将来的には歯周病を患う可能性が高いです。
口腔内の環境が悪化することで、健康な歯を失ったり、他の病気を誘発したりする可能性もあります。

普段から歯磨きがしづらいと感じる人は、歯間ブラシやフロスを使用するなど、ブラッシング方法を工夫するようにしましょう。
歯列矯正をすることで、上記の問題が解決する場合もあるので、まずは歯科医師に相談してみることをお勧めします。

見た目が気になる

見た目が気になる

見た目が気になるというのも、歯列矯正が必要なサインの1つです。
実際、歯列矯正をしたいと思っている方の多くは、見た目のコンプレックスを改善するために矯正します。
見た目に対するコンプレックスは、他人が考える以上に本人の行動や思考に大きな影響与えている可能性が高いです。

コンプレックスが強すぎると、人前で笑顔になれなかったり、人と合うことに嫌気がさしたり、心の病気に発展する可能性もあります。
歯列矯正をすることで、自分に自信をもてるようになるのであれば、歯列矯正は人生を豊かにする手段ともいえるでしょう。

噛み合わせが悪い

噛み合わせの悪さは、生活に大きな影響を与えている可能性があります。
噛み合わせが悪いと、食べ物が噛み切れなかったり、肩こりや頭痛の原因になっていたりするからです。
肩こりや頭痛は噛み合わせが原因でない場合もありますが、少しでも噛み合わせの悪さによる不調を感じたら歯科医師に相談しましょう。
人によっては歯列矯正をすることで、肩こりや頭痛などの体調改善につながるかもしれません。

歯列矯正前におさえるべきポイント

歯列矯正前におさえるべきポイント

歯列矯正は人によって、治療法も期間も異なる特徴があります。
歯列矯正を行う前は、必ず歯科医師に相談して、自身の歯の状態を確認しておきましょう。
以下項目では、歯列矯正前におさえるべきポイントについて紹介します。

自分に合うタイプの矯正方法を知る

歯列矯正を成功させるためには、自分に1番適した矯正方法を選ぶ事が大切です。
歯科医師は歯の状態を見てお勧めの矯正方法をアドバイスしてくれますが、その人の生活習慣や性格までは把握していません。

歯列矯正を始める前に、しっかりと通院頻度や自宅でのお手入れの必要性についても確認しておくことが大切です。
そうすれば、それぞれの矯正の特徴と自身の生活環境を照らし合わせた上で、矯正の開始時期や方法を冷静に判断できます。

判断を誤って歯列矯正をしてしまうと、その後の精神的・肉体的トラブルにつながるリスクが高まるため注意が必要です。
自分の希望の矯正方法と歯科医師の勧める矯正方法が合わない場合は、納得できるまで歯科医師と話し合いをしてから始めましょう。

矯正期間

矯正期間

歯列矯正は、その人の歯の状態や矯正方法によって治療期間が異なります。
まずは、しっかりと歯科医師に歯の診断をしてもらい、自身の矯正にかかる期間を把握することが大切です。

一般的に歯列矯正にかかる期間は1年~3年といわれていますが、歯の状態や治療期間中の過ごし方によっては3年以上かかる人もいます。
歯列矯正は時間もお金もかかる治療となるので、矯正期間中は治療に専念できる体制を整えることも大切です。

矯正期間中に気をつけたいこと

矯正期間中に気をつけたいこと

矯正期間中、特に気を付けたいことが虫歯です。
装置をつけることで歯磨きがしづらくなり、虫歯のリスクが高まります。
矯正期間中は、歯間ブラシやフロスを使用するなど、普段より念入りに歯磨きをすることを心がけましょう。
フッ素入りの歯磨き粉を使用するのも、虫歯対策につながります。

また、矯正期間中は食べ物や飲み物にも少し気を使いましょう。
特にマルチブラケット装置での矯正は、粘着性の高いガム・グミ・餅などは装置に絡まりやすく、矯正中の食べ物として適していません。

また、マウスピース型装置の場合も飲み物に注意する必要があります。
お茶やコーヒーは着色の原因になったり、熱い飲み物はマウスピースを変形させたりする原因となりかねません。
マウスピース型装置装着時はなるべく水を飲むように心掛けることが大切です。

まとめ

まとめ

大人の歯列矯正に関する知識は深まりましたか。
今回は歯列矯正のリスクやメリット、そして矯正の種類と注意点などを紹介しました。
人によって歯列矯正の方法や期間はことなるので、これから歯列矯正を検討している人は、まずは歯科医師に相談しましょう。

矯正を成功させるためには、適した矯正方法で始めることも大切ですが、矯正期間中の過ごし方も大きく影響します。
矯正期間中は、なるべく歯科医師のアドバイスに従って過ごすようにしましょう。

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