リテーナーに付着した白い汚れの対処法を解説|正しい洗浄方法と予防法を歯科医が紹介します

【監修:青山健一】

リテーナーに付着した白い汚れの対処法を解説|正しい洗浄方法と予防法を歯科医が紹介します

矯正治療で動かした歯は後戻りするため、リテーナーを2~3年装着して後戻りを防止をします。リテーナーを正しく使うことで、歯並びの美しさを維持できるのです。
リテーナーは常に口の中にあるため手入れしないと、汚れが直ぐに付着して取れにくくなります。口臭や虫歯・歯周病の原因にもなるため正しく洗浄して手入れしたいですね。

リテーナーの種類は、マウスピースタイプ・プレートタイプ・ワイヤー固定タイプと3つあり、見た目や掃除の仕方が違うため患者様と相談して選びます。
食事や手入れのしやすさからマウスピースやプレートタイプのリテーナーが使われることが多いです。今回はマウスピースとプレートタイプのリテーナーについて、汚れの対処法やお手入れを説明します。

リテーナーに付着した白い汚れの正体とは

マウスピースは綺麗に

お口の中に食べかすがあると細菌により分解されプラークに変わります。プラークは唾液のカルシウムと合体して、約1日で固まり始め歯石に変わるのです。
プラークや歯石は歯に付着しますが、リテーナーにも付きやすいためお手入れをして下さい。マウスピースやプレートタイプは取り外しできるため、汚れを自分の目で確認できてお手入れしやすい作りです。

リテーナーに白い汚れがあれば、プラークか歯石が付着している証拠です。清潔に使うためにも毎日欠かさず汚れをチェックしながらお手入れしましょう。

リテーナー汚れの原因

リテーナー汚れの原因

 

リテーナーに付着した食べかすは直ぐにすすぐことで取れますが、プラークは歯ブラシで磨かないと取れなくて歯石に関しては歯ブラシで磨いても取れません
食べかすのうちに取り除くことができれば簡単に清掃できますが、時間が経つと取れにくさが増します。リテーナーを外すたびに汚れをチェックする事が大切です。

食べ物の種類で汚れが付きやすい物もあるため注意しましょう。色の濃い飲み物や、タバコのヤニも着色の原因ですから気を付けて下さい。
汚れの上には着色が付きやすく、黄ばみや茶色ぽくなるため見た目にも不衛生です。

食事

カレー・チョコレート・ソース・醤油・ケチャップなどの色が濃い食べ物は、リテーナーに汚れが付きやすいです。
基本リテーナーは食事のときに外しますが、色の濃い食べ物を食べた後は歯ブラシをしないとリテーナーに着色汚れが付きます。

着色汚れを防ぐには食べたら直ぐ磨くが基本です。もし磨く時間が無ければ、ざっと磨いたりうがいをするだけでも着色を防ぐ効果はあります。

色の濃い飲み物

コーヒー・お茶類・ワインは着色が付きやすく、リテーナー汚れの原因です。無糖であればリテーナーを付けたまま飲み物を飲んでも虫歯にはなりませんが、リテーナーには着色が付きます。
色の濃い飲み物はリテーナーを外して飲み、うがいをしてから装着します。糖分が入っている場合は歯磨きをしてからリテーナーを付けないと虫歯の原因になるのです。

タバコ

タバコを吸う時はリテーナーを外して吸いましょう。ニコチンやタールが沈着して茶色く色が付きます。またマウスピースやプレートタイプがタバコの煙で劣化するため必ず外しましょう。
タバコは矯正治療の進み具合に影響はありませんが、ニコチンが沈着したり毛細血管が収縮するため黒っぽい歯茎になり見た目が悪いのです。
矯正で美しくなった歯のためにも、禁煙して歯の美しさと体の健康を守りましょう。

リテーナーのお手入れ方法

リテーナーのお手入れ方法

リテーナーのお手入れは食事で外すたびに行います。出かけ先では難しいですが自宅にいる時は食事の前にリテーナーを外し、食事が終われば歯磨きをして装着しましょう。
歯を磨かず付けると虫歯になりやすく、リテーナーも汚れてしまいます。特にマウスピースは汚れに蓋をするようなもため虫歯になる確率も高いのです。

適切なお手入れをしないと、虫歯や歯周病になってしまい矯正した歯も治療の対象になるのです。
リテーナー期間中はお出かけのときも歯ブラシを持参して、いつでも歯磨きができるようにしましょう。

柔らかい歯ブラシで水洗い

手入れで使う歯ブラシは柔らかめを使いましょう。硬い歯ブラシの方がゴシゴシ磨けて汚れが取れる気がしますが、リテーナーに傷を付ける原因です。
リテーナーの清掃は歯磨き粉など何も付けず、水洗いで優しく磨いて下さい。特にマウスピースの内側には汚れが残りやすいため注意しましょう。

洗浄剤の使用

洗浄剤の使用

矯正歯科ではリテーナー専用の洗浄剤が購入できます。水と柔らかめの歯ブラシで洗うだけでは、細菌が残り臭いや菌の繁殖の原因になるのです。
洗浄剤の使い方は下記のとおりです。

  1. リテーナーを歯ブラシで水洗いする
  2. コップにぬるま湯と洗浄剤を入れる
  3. 少し時間をおく
  4. 水ですすぐ

洗浄剤を1日1回使うとリテーナーがピカピカになり臭いも消えます。リテーナーはお口の中にずっとあるため菌が繁殖するのです。
洗浄剤はリテーナーに付いたタンパク質や菌も分解して除去します。汚れを浮かす漂白効果もあるため患者様は是非使いましょう。

超音波洗浄機の使用

入れ歯を洗浄する超音波洗浄機がりますが、リテーナーの洗浄にも使えます。超音波は細かい振動で菌を分解する効果がありますが、着色などの汚れは取れません
使い方は洗ったリテーナーを超音波洗浄機に入れスイッチを押すだけです。ぬるま湯と一緒に洗浄剤も入れると汚れを落とす効果が高まります。

歯ブラシと洗浄剤を使えばリテーナーの清掃は十分ですが、清掃効果をより高めたい方は超音波洗浄機もおすすめです。こちらは歯科医院や通販で購入できます。

リテーナー洗浄の注意点

リテーナー洗浄の注意点

洗浄方法を間違えればマウスピースや、プレートタイプのリテーナーを破損する原因になります。リテーナーは付ける時間が短いと歯が後戻りするため破損しないように注意したいですね。
洗浄方法は歯科医師や歯科衛生士から説明されるため、自己流にならないように注意して下さい。
熱湯に漬けて殺菌したり、ゴシゴシと歯磨き粉を使うのもNGです。

研磨剤はNG

研磨剤はNG

多くの歯磨き粉には汚れを落としやすくするため研磨剤が入っています研磨剤はマウスピースやプレートタイプのリテーナーに傷を付けるのです。
どちらもプラスチックでできているため、研磨剤を使うと擦れて傷ができます。
ザラザラした表面は菌が付き繁殖しやすく臭いもするのです。

熱湯やお湯に気をつけよう

熱湯やお湯はプラスチックを変形させリテーナーが損傷します。洗浄剤を入れるお湯の温度は40度くらいが調度よくて洗浄効果も発揮します。
お湯の温度が高いほど殺菌効果があると思い、熱湯をかける方がいますが絶対に行わないで下さい。

リテーナー汚れを予防するには

リテーナー汚れを予防するには

プラークや歯石には汚れがつきやすく、上にどんどん汚れが重なります。リテーナーに汚れが付かないようにするには常に清潔に保つことです。
食事のときは必ずリテーナーを外して食べた後はお口の中に食べかすを取るために歯磨きをしましょう。リテーナーに付いたプラークは、歯ブラシで取り除けますが歯石になると取れません。

歯磨きをしてから装着

お口の中が汚れている状態でマウスピースやプレートタイプのリテーナーを装着すると、汚れの上から蓋をしている状態になります。
汚れに蓋がされると唾液で流されず、普段よりも虫歯になりやすい危険な状態です。磨き残しから着色や歯石が付くと自分で汚れが取れないため、歯科医院で清掃してもらう手間と時間もかかります。
虫歯や歯周病予防とリテーナーの清潔を保つために、食後は歯磨きしてからリテーナーを装着しましょう。

適切なリテーナー着脱

リテーナーの装着で行っては行けないことは、噛んで装着する・片方だけ引っ張って外す・前歯から外すことです。この3つを注意すればリテーナーを損傷せずに使用できます。
リテーナーを外すときは両手を使い、奥歯から真っ直ぐ外しましょう。付ける時は逆で前から装着してゆっくりとはめます。この時に急いで噛むと、リテーナーが割れたりかけたりする原因です。

お手入れが必要な理由

お手入れが必要な理由

お手入れをしないとプラークや歯石が付着して、細菌だらけの不衛生なリテーナーをお口の中に入れることになります。
細菌があると虫歯や歯周病のリスクもあり、風邪をひきやすく病気にもかかりやすくなるのです。細菌は数が増えて層になると、勢力も強まり歯や体に悪さをします。
プラークや歯石は細菌の固まりで口臭もきつく、細菌や汚れも食べ物と一緒に飲み込んでしまいます。

虫歯や歯周病のリスク

虫歯や歯周病のリスク

虫歯や歯周病はプラークと歯石が原因です。リテーナーに汚れが付着していると、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
矯正をして歯並びがキレイになったのに、虫歯や歯周病になっては台無しです。リテーナーはいつも背清潔にして歯を大切にしましょう。

口臭の原因

口臭はプラークや歯石から発生します。プラークは食べかすが細菌によって分解されて、糊のようにくっついているためうがいでは取れません
しっかりと歯ブラシの毛先があたり掻き出すことで、やっとプラークが取れるのです。そのままプラークが残っていると、1日で歯石に変わり口臭が更にきつくなります。

自分で取れない汚れは歯科医に相談しよう

自分で取れない汚れは歯科医に相談しよう

汚れが取れなくなったら自分で取らず歯科医に相談して下さい。無理に取るとリテーナーが損傷して使えなくなります。
マウスピースやプレートタイプのプラスチック部分は薄くできているため、かけたり折れたりしやすいです。

丈夫さを求めてプラスチック部分を厚めに作ると、口の中が狭くなり発音しにくく違和感が強くなります。その結果、長い時間リテーナーを装着できなくなるのです。
薄く作ることが快適にリテーナーを付ける条件です。最初は違和感ありますがマウスピースもプレートタイプのどちらも、慣れれば発音しやすく問題無く装着できます。

取れない汚れは歯科医が歯科医院専門の超音波洗浄や、専用器具でキレイに取り除いてくれます。
表面もみがいてくれるため、ツルツルになったリテーナーは汚れが付きにくくなり気持ちよく装着できるのです。

まとめ

まとめ

リテーナーは矯正で動いた歯の後戻り防止のために大切な装置です。装着している時間が長いほど後戻りが防げるため、食事と歯磨きの時間以外は基本装着します。
装着する時間が長いほど汚れが付きやすいため、清潔に使うためには正しいお手入れをしましょう。プラークは時間が経つと歯石に変わるため汚れを残さないようにして下さい。

リテーナーを使う期間は2.3年です。矯正装置が歯に付いていたころよりは取り外しもできて快適に過ごせるはずです。
キレイな歯並びを維持するためにも、リテーナーを正しくお手入れして快適に使い歯の健康を守りましょう。

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