6番の歯を抜歯後の歯列矯正の方法をご紹介|6番の歯を抜歯後に治療が必要となるケースも解説します

【監修:青山健一】

6番の歯を抜歯後の歯列矯正の方法をご紹介|6番の歯を抜歯後に治療が必要となるケースも解説します

重度の虫歯や歯周病や、歯根が割れてしまったなどの理由で、抜歯の処置を行うことがあります。虫歯による抜歯で最も多いのが6番の歯です。

抜歯後はそのままにしていても、痛みや腫れが残るわけではありません。痛みもないため、抜歯の後も、そのまま放置してしまう方もいます。

しかし、痛みがなくても歯がない状態を長期間放置してしまうと、歯並びや噛み合わせに影響がでる可能性が高いです。
抜歯後の対処法としては、足りない歯を補う治療や歯列矯正を行う方法があります。

今回の記事は6番の歯を抜歯した後の治療についての解説をしていこうと思います。6番の歯の抜歯後に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

6番の歯とはどこを指す?

6番の歯とはどこを指す?

6番は、前歯から数えて6番目にある歯、第一小臼歯のことです。6番の歯は「6歳臼歯」とも呼ばれ、6歳頃に生えてきます。

臼歯の中で1番最初に生えてくるのが6番の歯です。1番早く生えてくるため、臼歯の中でも1番長く活躍する歯といえます。
生えてくる時期が早い6番の歯は、その後に生えてくる奥歯の歯並びを決めるといわれる、重要な歯です。

6番の歯を抜歯後に治療が必要となるケース

6番の歯を抜歯後に治療が必要となるケース

6番の歯を抜歯した場合は将来的に見て、対処をしておくほうがよいです。もちろん、すぐに問題が起こるわけではありません。

しかし、口の中の状況によっては早めに抜歯後の治療をしなければいけないケースもあります。
6番の歯の抜歯後に治療が必要になるケースをみていきましょう。

歯周病が悪化している

6番の歯を抜歯した原因が歯周病の悪化など、症状が重度の場合は抜歯した歯の部分だけではなく、隣接する歯にも影響がでている可能性が高いです。

抜歯をすれば、その歯の部分は問題ありません。しかし、歯周病は口全体に影響する病気といえます。
重度の歯周病が原因の抜歯だった場合は、抜歯後も歯周病の治療を続けていく必要があるのです。

歯並びに問題がある

6番の歯を抜歯した後に、そのまま放置していると空いた隙間を埋めようとして、隣接する歯が傾いてきます
歯が傾き始めると、歯並びの乱れの原因になってしまうのです。歯並びに問題があると、歯磨きの際に歯ブラシが届きにくくなります。

歯並びが悪いと虫歯のリスクが高まりますし、顎にも影響を及ぼすこともあるため、歯並びの改善が必要です。

他にも足りない歯がある

他にも足りない歯がある

抜歯をした6番の歯以外にも足りない歯がある場合も、早めに治療を検討するようにしましょう。
歯の本数が足りない状態は、食べ物の咀嚼に影響がでます。食べ物をうまく咀嚼できないと、よく噛まないまま食べ物を飲み込む形になるのです。

食べ物を大きい状態で飲み込んでしまうと、胃腸に負担がかかってしまい、消化不良や胃もたれを引き起こす原因になります。

噛み合わせが悪い

歯の上下はお互いが噛み合うことで、お互いの位置がきまります。しかし、抜歯をすると、反対側の歯に噛み合う相手がいなくなるのです。

噛み合う相手のない歯は、空いているスペースに伸びてきてしまいます。そのまま反対側の歯茎まで伸びてしまうケースもあるくらいです。
抜歯部分に傾いてきた歯や、伸びてしまった歯によって噛み合わせのバランスが崩れることがあります。

噛み合わせの変化が原因で、顎の位置がずれてしまうことや顎関節症のリスクが高くなるのです。顎にズレが起きると顔に歪みがでることもあります。
噛み合わせの不調は、身体全体の不調にも繋がるため、抜歯後の治療は早めに検討しておきましょう

6番の歯を抜歯後の治療法

6番の歯を抜歯後の治療法

 

ここまでの記事の中でお話した通り、6番の歯を抜歯した後、そのまま放っておくと歯並びや噛み合わせに問題がでてくる可能性が高いです。
できるだけ早めに、抜歯した歯を補うための治療を検討しましょう。足りない歯を補う方法を紹介していきます。

入れ歯

入れ歯

取り外しができる人工の歯で抜歯した部分を補う治療です。スクラブという金具で歯のない部分の、隣接した歯に引っ掛けて安定させます。
自分で取り外しができるため、汚れたとしても洗うことができるため清潔に保つことが可能です。

スクラブを使った入れ歯は、保険が適用される治療になります。ただ、スクラブは金具のため、器具が目立ってしまうため見た目を気にする方も多いです。
スクラブ以外の素材で作られた入れ歯もありますが、保険適用外になります。

ブリッジ

ブリッジ

ブリッジは抜歯をした部分の前後の歯を土台にして、連結した人工の歯を取り付ける治療です。入れ歯と違いセメントで接着するため、取り外しはできません。
取り外しができないぶん、しっかり安定して固定されるため自分の歯と同じように使うことができます。

金属を使ったブリッジは保険適用の範囲です。見た目が気になる場合は、保険適用外ですがセラミックを使った目立ちにくいものもあります。

ブリッジのデメリットは、土台になる両隣の歯を削る必要があることです。健康な歯を削るため、土台になる歯に負担をかけることになります。
ブリッジの下に汚れが溜まりやすいのも、デメリットの1つです。

インプラント

顎の骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯冠を取り付ける治療がインプラントになります。
インプラントを埋め込むためには、顎の骨に穴をあける必要があるため、外科的な手術が必要です。
人工とはいえ、歯根を埋め込みます。そのため、しっかり噛むことができますし、自然の歯と同じ機能を持たすことが可能です。

他の歯に負担をかけることなく、補綴ができる治療になります。しかし、全身疾患や重度の歯周病がある方は、インプラントができません。
インプラントは保険適用外の治療です。

歯列矯正

抜歯で失った歯を補う治療として、インプラントなどの補綴治療が一般的です。しかし、歯列矯正が効果的な場合もあります。

歯列矯正をする際に、わざわざ健康な歯を抜歯するケースもあるぐらいなので、6番の歯を抜歯した部分を歯列矯正で閉じてしまう方法も存在しますが、実際には奥歯を平行に歯体移動させていくことにはいろんな問題点が潜んでいます。

歯列矯正だけで隙間が閉じられない場合は、補綴治療を行ってから矯正をするなど、両方を併用することがあります。

噛み合わせの改善なら歯列矯正を検討しよう

噛み合わせの改善なら歯列矯正を検討しよう

抜歯で空いた歯を補うには、一般的には補綴治療を行いますが、噛み合わせに問題がある場合は歯列矯正を検討することをおすすめします。
歯列矯正なら、歯並びと噛み合わせの改善も可能です。

歯列矯正で抜歯した部分の隣接する歯の傾きを整えておくと、インプラントやブリッジを取り付ける際に安定しますし、長持ちさせることができます。
抜歯後、時間がたつと歯の周りの骨の形が変わるため、矯正治療だけで隙間を閉じることが難しくなります。

抜歯後に歯列矯正を検討する際は、早めに治療を行いましょう。抜歯後に歯列矯正が可能かは、矯正相談を活用して、歯科医に診断をしてもらってください。
無料相談はWEBから予約が可能です。

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6番の歯を抜歯後の歯列矯正の方法

6番の歯を抜歯後の歯列矯正の方法

歯列矯正には、治療方法がいくつかあります。患者さんの歯並びの症状によって、適する治療が違うのです。
6番の歯を抜歯した後に歯列矯正をする場合に、適応しやすい方法を紹介します。

ブラケット矯正

ブラケット矯正

歯の表面にブラケットという器具にワイヤーを通した装置を使う治療です。矯正治療の中でも歴史のある治療方法になります。

歯の矯正器具で、1番にイメージするのがブラケット矯正だという方も多いです。歴史があるぶん、幅広い症例に対応できるのもブラケット矯正になります。
歯の移動距離が多くても、対応できることが多いため、6番の抜歯後でもブラケット矯正で隙間を閉じることが可能です。

ブラケット矯正では、大きな装置を口に入れることになるため、違和感があります。装置も目立ってしまうため、見た目を気にして敬遠される方も多いです。
目立ちにくい装置を使うこともできますが、費用が金属のものより高額になります。

アンカースクリュー

アンカースクリューは、顎の骨にネジを埋め込み、そのネジを固定源にして歯を動かしていく治療法です。
アンカースクリューを使用すると、精度の高い治療が可能で、歯並びや噛み合わせをキレイに仕上げることができます。

対応できる症例の幅が広いのも、アンカースクリューの特徴です。
ただ、顎の骨の状態によってはネジが骨に定着せずに、ぐらつくことや抜け落ちてしまうことがあります

また、清掃が不十分だと、歯茎に炎症が起こる例もあるため、注意が必要です。ネジを歯茎に埋め込むことになるため、不安に思われる方もいます。
アンカースクリューを埋め込む際は、麻酔をするため、きちんとした処置をされていれば痛みはありません。抜くときも同じです。

自分の歯をできるだけ残すために

自分の歯をできるだけ残すために

80歳になっても20本は自分の歯を保ちましょうという、日本歯科医師会が推奨している「8020運動」という運動があります。
歯の健康は、身体全体の健康に繋がるため、できるだけ健康な歯を保つことが大切です。食事を美味しく食べるためにも、歯は健康でいなければいけません。

できるだけ自分の歯を残すために大切なことは、虫歯や歯周病を予防することです。食生活の改善や、正しい歯磨きなど日ごろからケアを続けましょう

定期的に歯科検診に通って、口の中のメンテナンスをしてもらうことも、健康な歯を維持するために必要です。
歯の健康を左右する、歯並びや噛み合わせも改善も、歯の健康維持に繋がります。

6番の歯を抜歯後の歯列矯正を希望するなら

6番の歯を抜歯後の歯列矯正を希望するなら

6番の歯は臼歯です。前歯に比べてサイズが大きいため、抜歯後に歯列矯正を希望する場合は高い技術が必要です。
6番の歯を抜歯した後に矯正治療を希望される方は、矯正専門の資格を持っていることはもちろん、多くの経験と実績のある歯科医に相談をしてください。

歯科医からきちんとした説明を受け、患者さん自身が納得をした上で、治療をスタートさせるようにしましょう。
矯正の無料相談の予約はWEBから気軽に行うことができるため、ぜひ利用をご検討ください。

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まとめ

まとめ

臼歯の中で1番最初に生えてくる6番の歯は、長く口の中で活躍してくれる歯です。だからこそ、虫歯にもなりやすく抜歯をすることが多いといわれます。

抜歯をした後は、放っておくと歯並びや噛み合わせに影響するため、補綴治療や歯列矯正で抜歯部分を補う治療を、早めに検討してください。

治療の方法は、患者さんの予算や口の中の状況で異なります。どの治療が適しているかは、患者さんの希望をもとに、歯科医が判断を行います。
歯科医としっかり相談をしたうえで、ご自身に合った方法で抜歯後の治療を進めていきましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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