前歯2本の出っ歯の治療法をご紹介|出っ歯になる原因や放置するリスクも詳しく解説します

【監修:青山健一】

前歯2本の出っ歯の治療法をご紹介|出っ歯になる原因や放置するリスクも詳しく解説します

前歯2本が出ている・ねじれている・重なっている・隙間が空いているなど、前歯だけ歯並びが悪いと悩んでいる人は少なくありません。

前歯の歯並びが悪いと悩んでいる人の中でも、とくに多いのが出っ歯の悩みです。上の前歯2本だけが前に出ているため、口元に自信が持てないという人は意外と多いです。

今回は、前歯2本の出っ歯の治療法について詳しく解説していきます。出っ歯になる原因放置するリスクも一緒にみていきましょう。

前歯2本の出っ歯の人に多い悩み

前歯2本の出っ歯の人に多い悩み

上の前歯2本だけが出ている部分的な出っ歯の人は、前歯の2本以外は歯並びが良い場合が多いです。
そのため、真っ先に歯列矯正をしようと考える人は少なく、前歯や口元に対してコンプレックスを抱え悩みを持ち続けています。
そんな前歯2本の出っ歯の人に多い悩みはどんなものがあるのか、まずはよくある出っ歯の悩みを順番にみていきましょう。

口がきちんと閉じられない

口がきちんと閉じられない

前歯2本が大きく前に出ていると、口がきちんと閉じられないという人も少なくありません。
口が閉じられないというと極端かもしれませんが、意識しないと口を閉じにくい・口を閉じても前歯が見えているなどの悩みも出っ歯の人には多くみられます。

口がきちんと閉じられず無意識のうちに口が開いていると、気づけば口呼吸をしている場合も多いです。
口呼吸は出っ歯の原因でもあり、さらに歯並びを悪化させることにもなりかねません。虫歯や歯周病になるリスクも高まるため、口呼吸をしている人はまず鼻呼吸へ改善しましょう。

口ゴボが気になる

口ゴボが気になる

前歯2本が出ていると口ゴボが気になるという人も多く、出っ歯の人によくみられる悩みです。
口ゴボは、口元が前に出ている・猿っぽい・人中(鼻の下のくぼみ)が長いなどの悩みが挙げられ、口がきちんと閉じられないという悩みを一緒に抱えている人も少なくありません。

見た目に大きく影響し自分の口元に自信が持てず、人と会話をすることや笑顔になることにネガティブな印象を持っている人もいます。

梅干しジワができる

口がきちんと閉じられない・口ゴボが気になるという悩みを抱えている人は、梅干しジワができることにも悩んでいる場合があります。
梅干しジワとは、口を閉じたときに前歯2本が出ている影響で顎に梅干しのようなシワができることです。

梅干しジワは口がきちんと閉じられないほど前歯が出ている人に多い悩みで、口を閉じる際に顎に力を入れなければ閉じられないことが原因で起こります。

程度は人によってさまざまで、少し顎にシワがあるかな?という程度から梅干しのようにポコっとシワの塊が出ているなど、梅干しジワは人によって大きさや形が異なります。

出っ歯になる原因

出っ歯になる原因

前歯が2本出ているだけでたくさんの悩みにつながる出っ歯ですが、そもそもなぜ出っ歯になるのかを知っている人は多くありません。
では次は、口ゴボの元でもある出っ歯の原因を詳しくみていきましょう。

歯性

歯性

前歯の生える向き・角度・位置など、歯性が原因で出っ歯になっている人は多いです。とくに上の前歯2本の歯性は、出っ歯と大きく関係しています。

歯の生える向きや角度が斜めになっていると前歯が出ている歯並びになり、唇が前突しやすくなります。
また、前歯2本の生える位置が隣の歯に比べて前にずれて生えている場合も出っ歯になりやすいです。

歯の向きや生える位置は永久歯が生えてくる頃に決まることが多く、先天的なものといえます。
しかし歯の角度が前に傾斜する原因は、指しゃぶり・下唇や爪を噛むなどの癖が長年続くことが影響している場合もあります。

とくにお子さんに多くみられる癖で、小さい頃から指しゃぶりなどの癖が継続的にあるというお子さんがいらっしゃる場合は早いうちにやめさせてあげましょう。

骨格性

骨格性

上顎前突の影響で出っ歯になっている場合、出っ歯の原因は骨格性によるものといえます。
骨格性による出っ歯の場合、顎の骨自体が前に出ている状態のため出っ歯でも歯並びはよい場合が多いです。

歯並びはよいため、出っ歯や口ゴボに悩んでいても「歯並びはよいから歯列矯正では治せない」と思っている人も多く、口元にコンプレックスを抱えたままの人も少なくありません。
骨格性の出っ歯は遺伝することもあり、両親のどちらかが上顎前突による出っ歯の場合お子さんも出っ歯になる可能性が高いです。

出っ歯を放置するリスク

出っ歯を放置するリスク

出っ歯は口元の見た目にも関わる歯並びで、とくに前歯2本が大きく前に出ていると会話や笑顔に抵抗があるという人も少なくありません。
そのまま出っ歯を放置することで、口元にコンプレックスを抱えたままの人生を送ることになります。

また、前歯が重なっている・隣の歯よりも前に出ているなどの出っ歯の場合、ブラッシングのしづらさから虫歯や歯周病になりやすいことがリスクとして挙げられます。

他には出っ歯の影響で口が閉じづらいと口呼吸になりやすい場合もあり、口呼吸の影響で歯並びが悪化することにもなりかねません。
下の歯との噛み合わせが悪い出っ歯の場合は食べ物を上手く噛みきれないことがあり、食事をする際に不便を感じます。

出っ歯は放置するとさまざまなリスクを伴うため、前歯2本が出ているだけだからと問題を後回しにせずに早めに改善するようにしましょう。
前歯が2本出ているだけの方や歯並びがよい出っ歯の方でも、歯列矯正をすればリスクを回避しきれいな口元を手に入れられます。

下記のリンクから無料相談の予約をインターネットよりお取りいただけます。出っ歯でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

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前歯2本の出っ歯の治療法

前歯2本の出っ歯の治療法

出っ歯の治療法はさまざまな種類があり、どの治療法が適しているのかは原因や症例によって異なります。
今回は前歯2本の出っ歯を治療する場合はどのような方法があるのかを詳しくみていきましょう。

セラミッククラウン

セラミッククラウン

前歯2本だけが前倒れて出ている場合、セラミッククラウンを被せる治療を行います。
セラミッククラウンとはセラミックでできた被せ物のことで、自分の歯を削ってセラミッククラウンを被せることで歯の角度を変えて出っ歯を改善します。

神経が生きている自分の歯を削る場合、神経に触る手前までしか歯を削れません。そのため、歯を引っ込める角度に限度が出てしまいます。
そこで大きく前に倒れている出っ歯にセラミッククラウンを被せる場合は、神経を除去してから歯を削って歯を内側に引っ込める治療を行うのです。

自分の天然の歯を削らなければならず健康的な歯の神経を除去することもあるため、歯の寿命を縮めることがセラミッククラウンのデメリットといえます。
しかしセラミッククラウンは色の種類が豊富で、透明感のある真っ白い前歯にすることが可能です。

そのため審美性が高く、前歯の角度以外に色や形もきれいにできることが最大のメリットとなります。
審美治療でも人気の高いセラミッククラウンは、出っ歯でなくても希望する人が多い治療法です。

部分矯正

部分矯正

前歯2本だけの出っ歯を矯正治療で治すのであれば、部分矯正で改善が可能かもしれません。
部分矯正は一部分のみの歯並びを改善する矯正治療法で、全体矯正に比べると費用も安く治療期間も短くて済みます

しかし部分矯正は対応できない症例も多く、上顎前突のように顎自体が前に出ている場合は適用になりません。
また、部分矯正は大きく歯並びを変えることはできず噛み合わせを改善することは難しいため、全体的な噛み合わせを変える必要がある場合は全体矯正が必要になります。

とはいえ前歯2本だけの出っ歯を改善する治療法として部分矯正は手を出しやすいため、気になる方は歯科医院で詳しく聞いてみましょう。

出っ歯を部分矯正で治療するメリット

出っ歯を部分矯正で治療するメリット

費用が安く治療期間も短いことから、他の治療法よりも手を出しやすいのが部分矯正です。
しかし、出っ歯を治すには「部分矯正でよいのか、全体矯正をしたほうがよいのか」と迷う人も少なくありません。

では次は、出っ歯を部分矯正で治療するメリットとはどのようなものがあるのかを詳しくみていきましょう。

歯を削らなくてすむ

歯を削らなくてすむ

部分矯正は自分の歯を内側に引っ込めて出っ歯を改善するため、歯を削らなくてすむことが大きなメリットといえます。

セラミッククラウンを被せる場合は歯を削らなければならず歯の寿命を縮める可能性が高いですが、部分矯正は歯の寿命を縮めません。
また、被せ物をするわけでないため矯正治療が終わればブラッシングもしやすく、虫歯や歯周病になるリスクも減らせます。

歯の寿命が縮まり抜いてしまえば元には戻らないため、歯を削らなくてすむのは長い目で見ればとても大きなメリットなのです。

非抜歯治療も可能

部分矯正は非抜歯治療も可能で、抜歯をせずに前歯2本だけを内側に引っ込められます。
反対に抜歯を行う矯正治療の場合は部分矯正は向いておらず、全体矯正で抜歯により空いたスペースに歯を動かす治療を行う必要があります。

抜歯を行わなくても出っ歯を改善できるかどうかは詳しい診察が必要になるため、非抜歯治療を希望している方はまず歯科医院を受診し確認してみましょう。

全体矯正より負担が少ない

前歯2本の出っ歯のみを改善する部分矯正は、全体矯正より負担が少ないこともメリットの1つといえます。
全体的にワイヤー矯正を行う場合、奥歯からワイヤー・ブラケットを装着しなければならず装置を装着している違和感が大きいと感じる人が多いです。

また、ワイヤーやブラケット付近に食べ物が挟まりやすく、全体矯正はブラッシングに手間がかかります。
ところが部分矯正は前歯のみに装置を装着するだけでよいため、ブラッシングも全体矯正に比べると簡単でお手入れの負担が少ないです。

全体矯正は全体的に歯を動かすため、矯正治療中はお口の中全体に痛みが出やすく食事ができないという人も少なくありません。
しかし、部分矯正であれば歯を動かすのは前歯のみのため、痛みも前歯しか出ず全体矯正よりも負担が少ないです。

部分矯正ならインビザラインがおすすめ

部分矯正ならインビザラインがおすすめ

全体矯正よりも負担が少ない部分矯正ですが、部分矯正を行うならインビザラインがおすすめです。
インビザラインは透明のマウスピースを使った矯正治療方法のため、歯列矯正中でも装置が目立ちません

全体矯正でも部分矯正でも使用するマウスピースは全体の歯を覆う形で、使い方やお手入れ方法も同じです。
インビザラインはクリニック間での治療レベルが大きく違うため、インビザラインの症例数が少ない医院では適応できる症例が限られており、軽度の出っ歯や隙間が気になる歯並びなど軽度・部分的な歯列矯正でなければ適応ができない歯科医院も多いです。

ですが、前歯2本のみの出っ歯は、部分的な治療になり全体の歯並びを大きく動かす必要がないため、部分矯正を行う医院なら対応できる医院が多いのでインビザラインがおすすめというわけです。

前歯2本の出っ歯で悩んでいるなら

前歯2本の出っ歯で悩んでいるなら

前歯2本の出っ歯ならインビザラインの部分矯正がおすすめです。
しかし実際に治療を始めるには、どの程度歯が前に突出しているのか・出っ歯の原因は何か・噛み合わせに問題はないかなど歯科医の詳しい診断が必要です。

歯科医院で口腔内をみてもらい、重度な出っ歯や噛み合わせも治さなければならない場合は、インビザラインの症例数が多くて難しい症例でもインビザラインで治療できるクリニックを探す必要があります。

しかし出っ歯は歯列矯正で改善できるため、前歯2本の出っ歯で悩んでいるならまずは歯科医院で相談してみましょう。
どのような治療でどの程度歯並びを改善できるのか、費用や期間について詳しく知ってから歯列矯正を考えても遅くはありません

下記のリンクではインターネットから無料相談をご予約いただけます。前歯2本の出っ歯でお悩みの方はぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

まとめ

出っ歯といっても前歯2本しか出ていないからと、歯列矯正になかなか踏み出せないという人は少なくありません。
しかし歯列矯正を行って歯並びをきれいにすれば、コンプレックスから解放され口元の見た目も美しくなります。

出っ歯といってもさまざまな原因がありますが、しっかりと歯科医と相談し納得のできる歯列矯正を行ってきれいな前歯を手に入れましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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