部分矯正の4つのメリットを専門医が解説|費用・期間・治療の流れまでご紹介

【監修:青山健一】

部分矯正の4つのメリットを専門医が解説|費用・期間・治療の流れまでご紹介

なるべく費用を抑えたい、気になる部分だけ矯正したいなど部分矯正の需要は高まっています。
全体矯正は気が引けるけれど、部分矯正ならと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、部分矯正のメリットに着目しながら、費用や治療期間・流れについて詳しく解説します。

部分矯正でできること

部分矯正でできること

部分矯正とは、その名の通り「部分的な歯科矯正」のことです。
全体矯正は口の中のすべての歯に対して行う治療ですが、部分矯正は気になるところだけ部分的に行うことができます

特に多いのが前歯の部分矯正ですが、やはり前歯というものは人の印象を変えるものです。
前歯の並びがガタガタだと、人と会話をするときや笑ったときなどに気になるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そういった見た目の印象を変えることができるのが、部分矯正なのです。

部分矯正の費用と期間

部分矯正の費用と期間

部分矯正は全体矯正よりも費用を抑えられるというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
気になる部分矯正の費用ですが、目安はこちらです。(上か下の片顎での目安)

  • 歯の表側にワイヤーを装着する場合:20万円台後半~30万円台
  • 歯の裏側に装着する場合:40~50万円台
  • インビザライン(マウスピース):45万円以上(クリニックによっては100万円以上)

全体矯正の場合は歯並びによって矯正のし易さが異なり、難しい症例になるほど費用がかかるのが特徴です。
易しいケースでも100万円以上かかるため、部分矯正が安いといわれるのも納得できるのではないでしょうか。
しかし、先ほどお伝えしたように、部分矯正の費用はどの部分を矯正するのか、矯正装置は何を使うのかによって異なります。
治療期間も個人差がありますが、早くて数か月ほど、長くても1年程度ということが多いです。

部分矯正の4つのメリット

部分矯正が注目されるのは、治療に関するメリットがあるからです。
ここでは、部分矯正のメリットを4つご紹介します。

安くて早い

安くて早い

部分矯正のメリットとして、安くて早いことがあげられます。
費用や治療期間については、先ほどお伝えした通りです。
治療費だけで見ると高額に思えるかもしれませんが、全体矯正と比較するとその差をお分かりいただけるのでないでしょうか。

また部分矯正の治療期間は半年~1年程が目安ですが、全体矯正では1年~4年と長期に及びます。
装具を付けていると痛みや違和感を抱える方もいらっしゃいますし、通院に時間を割く必要があります。
なるべく安く、そして治療期間を短くしたい方にとって部分矯正は魅力的ではないでしょうか。

痛みが少ない

部分・全体に関わらず、矯正は「歯を動かす治療」です。
歯肉(歯茎)に隠れて見た目には分かりませんが、歯肉の中には歯根という歯の根っこが埋まっています。
矯正治療によって歯を動かすということは、その歯根にも影響があるということです。
そして、歯槽骨という歯を支える骨もあるため、矯正治療によって痛みが生じることもあります。

それでは、なぜ部分矯正は痛みが少ないといわれているのでしょうか。それは、全体矯正と比べて動かす歯が少ないからです。
また前歯よりも奥歯の方がしっかりと根付いているため、動かしにくさや痛みが出やすい場合があります。
部分矯正は全く痛みがないという訳ではありませんが、動かす歯が少ない分、痛みが少ないという可能性は高いでしょう。

お手入れが楽

お手入れが楽

お手入れが楽なことも、部分矯正のメリットの1つです。
気になるところを部分的に矯正するため、装着する矯正器具も部分的になります。
矯正器具を装着していると、普段よりも歯磨きがしにくかったり手入れが大変だと感じたりする方も少なくありません。
しかし、部分的に装着しているため、その悩みを軽減することができるのです。

目立ちにくい

部分矯正は装置が目立ちにくいというメリットもあります。
矯正治療中に、「ワイヤーが目立つ」「矯正していることが周りの人に分かってしまう」という悩みをお持ちの方もいらっしゃいます。
しかし、部分矯正で装着する装置は部分的なので、全体矯正と比較して目立ちにくいのです。

部分矯正のデメリット

部分矯正のデメリット

ここまでは部分矯正のメリットについてご紹介してきました。メリットを知ると、「ぜひやってみたい」と思う方もいらっしゃるでしょう。
しかし、矯正治療を受けるのであればメリットだけでなくデメリットを知っておくことが重要です。
部分矯正のデメリットとして、以下のことがあげられます。

  • 症例によっては全体矯正の方が良い
  • 出っ歯は治りにくい
  • 前歯のエナメル質を削る場合がある
  • 噛み合わせの改善はできない
  • 全体矯正よりも出来上がりが劣ることがある

これらのことが部分矯正のデメリットですが、部分的な矯正治療である限り妥協する点が生じる可能性があるのは事実です。
全体矯正は奥歯から動かしていき、前歯を整列させるスペースを確保します。

一方、前歯の部分矯正は前歯を削ることで動かすスペースを確保するパターンが多いです。
そのため、前歯の凸凹具合によっては部分矯正が困難な場合があり、特に出っ歯は治りにくいのがデメリットです。
メリットがたくさんある部分矯正ですが、デメリットを理解したうえで治療を決めることをおすすめします。

部分矯正の流れ・経過

部分矯正のメリット・デメリットが分かったところで、次は治療の流れを解説していきます。
まずは部分矯正を扱う矯正歯科で医師に相談しましょう。

検査と治療の説明

検査と治療の説明

部分矯正を行うことを決めたら、まずは治療方針をたてるのに必要な検査を実施します。
どのような治療であっても、まずは状態を詳しく把握しておくことが大切です。
部分矯正で必要な検査では、以下のことを行います。

  • 歯型
  • 口腔内写真
  • レントゲン(X線)写真
  • 治療予測模型

矯正前の口腔内の状態を知るために、歯型を取ったり口腔内写真を撮影したりします。またレントゲン写真によってさらに詳細な状態を把握します。
そして、矯正治療で大切なのは治療後の状態です。治療によってどうなるのかを予測するために、治療予測模型を用います。

治療方針をたてるためにも精密検査は大切ですが、それ以上に治療の説明に納得することが重要です。
また、矯正治療を開始する前に口腔内のクリーニングや虫歯のチェックを行います。
精密検査や治療について不安が出てくる方もいらっしゃいます。不明点は医師に相談し、納得したうえで矯正治療を開始しましょう。

定期的な装置調整

部分矯正では、まず3か月程度矯正器具をつけることになります。
口の中に使うことができる接着剤(スーパーボンドやコンポジットレジン)を使い、金具やセラミックを装着していきます。
まずは弱いワイヤーから始め、状態を見ながら強いワイヤーを強くしていくことが多いです。

部分矯正の場合、だいたい3~4週間の定期的な調整が必要となります。
このとき、虫歯はできていないかなど、歯の状態も観察することがほとんどです。
矯正治療中に虫歯にならないか不安になる方もいらっしゃいますが、装置調整のときに一緒に観察するため安心してください。

保定装置で後戻り防止

ワイヤーの装着は3か月程度ですが、ワイヤーで引っ張られて動いた歯には、元に戻ろうとする力が働きます。
そのため、動かした歯が後戻りしないように保定装置を使います。
保定装置としてマウスピースを装着し、矯正治療によって整列した歯の位置を維持するのです。

まずは半年~1年間は、昼間も保定装置をつけることになります。期間は個人差がありますので主治医の判断に従ってください。

その後2~3年間は寝るときにも保定装置をつけることが望ましいです。
後戻りを防ぐためにも、治療後の保定装置は正しく使いましょう。定期的に通院してメンテナンスを行うことも大切です。

部分矯正の様々な症例

先ほど部分矯正のデメリットのところで、症例によっては全体矯正の方が良いとお伝えしました。
そのため、どのような症例が部分矯正に適しているのか気になる方も多いでしょう。
ここでは部分矯正の様々な症例をご紹介します。

前歯の歯並びが気になる

前歯の歯並びが気になる

前歯の歯並びに悩む方は少なくありません。普段の会話や笑ったときなど、奥歯は見えにくいですが前歯は目立ってしまいます。
そのため、前歯を気にして笑うのが苦手になったり、思わず手で口を隠したりする方もいらっしゃるでしょう。
このように前歯の歯並びが気になるという症例では、部分矯正を選択する場合があります。

すきっ歯が気になる

すきっ歯も、部分矯正に適した症例の1つです。
すきっ歯とは前歯と前歯の間に隙間がある状態のことで、隙間に食べ物が挟まったり見た目を気にしたりする方もいるでしょう。

このようなすきっ歯の症例では、隙間を埋めるようにして歯を動かします。
隙間がなくなることで、見た目の印象も変わるのではないでしょうか。

八重歯が気になる

八重歯が気になる

部分矯正の症例として、八重歯が気になる場合もあげられます。
八重歯とは、ある歯が歯列から飛び出して他の歯と重なっている状態のことで、犬歯に起こることが多いです。
八重歯をチャームポイントだと思う方もいれば、歯並びが悪いと思ったりコンプレックスに感じたりする方もいます。

また、見た目の問題だけでなく歯が重なっていることから虫歯や歯周炎のリスクがあることも事実です。
そのため、八重歯を改善するために部分矯正を選択する方もいらっしゃいます。
他の歯と重なっているため、状態によっては削ったり抜いたりするケースがあります。

部分矯正で後悔しないポイント

部分矯正で後悔しないポイント

部分矯正は全体矯正よりも安く早く治療ができるのがメリットですが、デメリットや治療に対する不安を抱える方もいらっしゃるでしょう。
治療後の状態を見て、「イメージと違った」というトラブルが起こるリスクがあるのも注意すべきポイントです。

部分矯正で後悔しないためには、メリットだけでなくデメリットをしっかりと理解したうえで治療を開始することが大切です。
デメリットでお伝えしたように、部分矯正は全体矯正よりも出来上がりが劣る可能性があり、嚙み合わせの改善はできません。

「矯正」という言葉から全体矯正と同じ効果があると思ってはいけないということです。
そこで、後悔しないためのポイントとして、医師の説明を聞き納得した状態で治療を開始することがあげられます。

部分矯正にするか全体矯正にするかで悩むこともあるでしょう。
どちらにすべきか、どういった治療をするかなど不安なことは医師に相談することをおすすめします。

まとめ

まとめ

今回は、部分矯正の4つのメリットや治療にかかる費用・期間などについてご紹介しました。
部分矯正は気になるところを部分的に矯正するため、全体矯正よりも費用を抑えることができるのがメリットです。
また、動かす歯が少ないため治療期間も数か月~半年と短くすみます。

しかし部分矯正にはデメリットもあり、症例によっては全体矯正の方が良いこともあります。
矯正治療で後悔しないためには、デメリットを知ることや納得したうえで治療を受けることが大切です。
不安なことや不明点があれば、医師に相談して治療を開始しましょう。

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