すきっ歯の矯正治療の流れを解説|歯科医がすきっ歯矯正のメリットや治療期間・費用をご紹介

【監修:青山健一】

すきっ歯の矯正治療の流れを解説|歯科医がすきっ歯矯正のメリットや治療期間・費用をご紹介

歯と歯の間に隙間がある「すきっ歯」に悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
すきっ歯の状態は、見た目にも良い歯並びとはいえず、様々な問題を引き起こすリスクがあります。
そのため、すきっ歯を治したいと考える方は少なくありません。
今回は、すきっ歯の矯正治療についてメリットや治療の流れを含めて詳しく解説していきます。

すきっ歯が気になる人は多い

すきっ歯が気になる人は多い

歯と歯の間に隙間がある状態をすきっ歯といいますが、専門用語では「正中離開」や「空隙歯列」のことを指します。
正中離開は真ん中の2本の前歯の間に隙間がある状態のことで、すきっ歯の中でも多い症例です。

すきっ歯には、よく見ないと分からないケースから、人から見てすぐに分かるほど隙間が広いケースがあります。
歯と歯の間の隙間には個人差がありますが、すきっ歯が気になる方が多いのは事実です。
前歯は特に人から見えやすい部分ですので、すきっ歯を気にして口元を隠す方も少なくありません。

笑ったときや人と話すときなど、ご自身の歯並びを気にするのはストレスになるでしょう。
もしすきっ歯を治してご自身の歯並びや口元に自信を持ちたいのであれば、矯正治療という選択肢があります。
そんなすきっ歯が気になる場合の治療方法については、この後詳しくご紹介します。

すきっ歯の問題点

すきっ歯は、見た目のコンプレックスだけでなく他にも様々なお口のトラブルにつながりかねません。
ここではすきっ歯の問題点を3つご紹介します。

虫歯や歯周病のリスクになる

虫歯や歯周病のリスクになる

すきっ歯には、虫歯や歯周病のリスクになるという問題点があります。
歯と歯の間に隙間があるため、そこに食べ物が挟まり、汚れがつきやすい状態になるのです。
また、十分に歯磨きをしたつもりでも、隙間に残った汚れが取り切れないことも少なくありません。
そのため、歯と歯の間のケアが行いにくく、虫歯や歯周病になりやすいのです。

噛み合わせが悪くなる

噛み合わせが悪くなる

すきっ歯ということは、良い歯並びという訳ではありません。
前歯の間に隙間があることで、他の歯列に影響している可能性があります。
歯並び自体が整っていないことも多く、その場合は噛み合わせが悪くなるという問題があるのです。
噛み合わせの悪さが影響して、肩こりや頭痛といった健康問題に悩む方もいらっしゃいます。

発音に影響する

歯と歯の間の隙間が広い場合、発音に影響するケースもあります。
「サ行」や「タ行」は空気を溜めて発音しますが、その空気が隙間から漏れてしまうことで発音に影響を及ぼすのです。
この問題はすきっ歯の全ての症例で見られる訳ではありません。
しかし、発音に影響するほどのすきっ歯の場合、コミュニケーションに支障を来す方もいます。

すきっ歯矯正のメリット

すきっ歯矯正のメリット

すきっ歯には様々な問題点があり、治療したいと考える方も多いのではないでしょうか。
もしすきっ歯を治したいとお考えであれば、矯正治療という方法があります。
矯正装置を使って歯を動かすことで、隙間を埋めていくのです。
叢生のように歯と歯が重なっている歯列の矯正では、スペースを確保するために抜歯が必要なケースもあります。

しかし、すきっ歯の矯正治療では、隙間を埋めるように歯を動かすため比較的治療しやすいのがメリットです。
矯正治療によって歯並びをキレイにすることで、コンプレックスの解消につながるでしょう。
また、すきっ歯によって引き起こされる様々な問題点を回避できるというメリットもあります。

すきっ歯の治し方

すきっ歯を治すための矯正治療にはいくつかの種類があり、それぞれの違いや選択に悩む方も少なくありません。
ここでは、すきっ歯の治療法として代表的なものを3つご紹介します。

ワイヤー・ブラケット矯正

ワイヤー・ブラケット矯正

ワイヤー・ブラケット矯正は、歯にブラケットという装置をつける方法です。
ブラケットにワイヤーを通し、ワイヤーの力を利用して歯を動かしていきます。

部分矯正と全体矯正という方法があり、前歯だけを治したい場合は部分矯正がおすすめです。
噛み合わせも含めた全体的な治療が必要な症例では、全体矯正を行うことになります。
どちらの方法が適しているかは、医師の判断になりますが、患者様自身の希望を伝えることも大切です。

またワイヤー・ブラケット矯正は装置をつける場所によって表側矯正・裏側矯正に分けられます。
表側矯正は歯の表側に装置をつける方法で、一般的ではあるものの装置が目立ちやすいのがデメリットです。
一方、裏側矯正は歯の裏側に装置をつけるため目立ちにくいですが、表側よりも違和感が生じやすく費用が高価になります。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

マウスピース矯正は、矯正用のマウスピースを装着して歯を動かす方法です。
インビザラインというマウスピースが多くの歯科医院で使われています。
ワイヤー・ブラケット矯正は矯正装置を常時つけなければなりませんが、マウスピース矯正は取り外し可能です。

しかし、治療をスムーズに進めるためには1日20時間以上装着しなければなりません。
食事と歯磨きのとき以外は装着する必要があり、患者様自身の協力が治療のポイントです。
矯正治療中は、装置が目立つことに抵抗感を抱く方も少なくありません。

しかし、マウスピース矯正では透明なマウスピースを使いますので、矯正治療中であることが目立ちにくいのがメリットです。
部分矯正という選択肢もあるため、すきっ歯の治療にマウスピース矯正を選ばれる患者様は多くいらっしゃいます。

セラミック矯正

すきっ歯の治療には、セラミック矯正という方法もあります。
セラミック矯正は、ここまでご紹介したワイヤー・ブラケット矯正やワイヤー矯正とは異なり、歯を動かさないのが特徴です。
歯を動かすのではなく、歯を削ってセラミックの被せ物をすることで歯と歯の隙間を埋めていきます。

叢生や出っ歯の治療で行われるセラミック矯正は、土台にする歯を大きく削るのが特徴です。
すきっ歯でも大きく削るケースもありますが、もともと隙間があるため薄く削るだけで済むこともあります。
薄く削る場合は、被せ物ではなくセラミックの薄い板を貼り付けることで隙間を埋めるのです。

セラミックは審美性に優れているため、すきっ歯の治療に加えて歯の色をキレイにすることもできます。
しかし、周りの歯との色合いのバランスが必要ですので、不自然にならないような色を選択したりホワイトニングを行ったりする方も多いです。

すきっ歯の矯正治療の流れ

すきっ歯の矯正治療には様々な種類がありますが、どのように治療が行われるか知りたいという方もいらっしゃるでしょう。
ここではすきっ歯の矯正治療の流れを4つのステップで解説していきます。

検査と治療の説明

検査と治療の説明

すきっ歯の矯正治療を受けるには、まず希望する矯正治療を扱う歯科医院を受診する必要があります。
例えばワイヤー・ブラケット矯正を受けたいけれど、セラミック矯正にも興味があるという場合は、どちらも扱う歯科医院が良いでしょう。

初診では、まずすきっ歯の状態や患者様の希望を伺うことになります。
そして、治療方針を決めるために検査を行うという流れです。
矯正治療の前の検査では口腔写真・レントゲン写真・歯型が多く、必要に応じて追加の検査を行います。
どの矯正治療でも治療前に検査を行いますが、これは治療後の予測を立てるためにも重要なことです。

検査を行ったら、歯科医師から治療の説明があります。
すきっ歯だけ気になっていたという方でも、検査をしたら噛み合わせが悪いことが判明するケースも少なくありません。

また、すでに虫歯がある場合は治療してから矯正治療を開始することもあるのです。
様々な状態を加味して治療方針が決まりますので、歯科医の説明で気になることや不安なことがあれば相談するようにしましょう。

矯正処置

治療方針が決まったら、矯正処置を行って治療開始です。
ワイヤー・ブラケット矯正の場合は、歯の表側・裏側のどちらかに矯正装置を装着します。
マウスピース矯正ではまずマウスピースを作成してから、矯正処置を行うという流れです。

ワイヤー・ブラケット矯正やマウスピース矯正では、矯正装置を装着し始めた頃に違和感が生じることがあります。
セラミック矯正は前述した2つの矯正処置とは異なり、歯を削る処置が必要です。
そして、隙間を埋めるための被せ物や板をつけていきます。

定期的な通院

定期的な通院

すきっ歯の矯正治療では定期的な通院が必要になります。
歯科医の判断によって異なりますが、3~4週間に1回という頻度が多いです。
その際に、歯の動きを見て矯正器具の調整を行います。

また矯正治療中は、装置をつけている関係で虫歯が発生することも少なくありません。
そのため矯正器具の調整だけでなく、お口の中の状態観察や掃除を行うことが多いです。
矯正治療中は定期的な通院が必要不可欠ですので、気になることがあれば歯科医に相談するようにしてください。

予後

矯正治療が完了したらそれで終了という訳ではありません。
ワイヤー・ブラケット矯正やマウスピース矯正で歯を動かした場合、歯の位置が固定されるまでは保定する必要があります。

矯正器具によって歯に力を加えていましたが、それをやめると歯は元の位置に戻ろうとするからです。
これを後戻りといい、せっかく治ったすきっ歯を元の状態に戻さないためにも保定が重要となります。
保定期間は2年以上とることが多く、その間は歯科医の指示に従って保定装置(リテーナー)を装着してください。

セラミック矯正の場合は歯を動かしていないため後戻りの心配はありません。
しかし、歯と被せ物の間に汚れがたまり、虫歯になるリスクがあります。
セラミック素材にも寿命がありますので、メンテナンスのためにも定期的に受診しましょう。

すきっ歯の治療期間・費用

すきっ歯の治療期間・費用

すきっ歯の治療を受けるにあたり、治療期間や費用は重要なポイントです。
それぞれの治療方法について、治療期間や費用をご紹介します。
ワイヤー・ブラケット矯正による部分矯正の場合、治療期間は数か月~1年、費用は20~60万円が目安です。

全体矯正の治療期間は1年~3年、費用は80~170万円程度と幅があります。
部分矯正よりも動かす歯の本数が多く、矯正の難易度によって治療期間や費用が異なるのが特徴です。
マウスピース矯正の治療期間や費用は、ワイヤー・ブラケット矯正よりも少しかかる場合があります。

セラミック矯正は1本の歯につき4~15万円となっており、使うセラミック素材や歯科医院によって費用が異なることを押さえておきましょう。
歯を動かす訳ではありませんので、セラミック矯正は2~3か月で治療が完了することが多いです。

すきっ歯を治療する際の注意点

すきっ歯を治療する際の注意点

すきっ歯を治したいと思っても、治療への不安や歯科医をどのように選べばいいかなど、迷うことも多いのではないでしょうか。
矯正治療には様々な種類があり、特徴や費用も異なるため不安になるのも無理はありません。

すきっ歯の治療を希望されるのであれば、まずは信頼できる歯科医に相談することが大切です。
実績が豊富な歯科医なら、多くの症例を見てきた経験からあなたに合った治療方法を提案することができます。
すきっ歯の治療について相談しやすい歯科医のもとで、治療を受けてください。

まとめ

まとめ

今回は歯と歯の間に隙間がある「すきっ歯」の治療について解説しました。
すきっ歯は、見た目のイメージだけでなくお口の中に様々な問題を引き起こすリスクがあります。
もしすきっ歯を治したいとお考えであれば、矯正治療という選択肢を検討してください。
矯正治療と一言でいっても種類がありますので、まずは歯科医に相談してみることをおすすめします。
信頼できる歯科医のもとですきっ歯を治し、理想の歯並びを手に入れてください。

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