歯ぎしりの癖があってもインビザライン矯正はできる?歯ぎしりの改善方法についても歯科医が解説

【監修:青山健一】

歯ぎしりの癖があってもインビザライン矯正はできる?歯ぎしりの改善方法についても歯科医が解説

歯ぎしりはストレスや噛み合わせ、生活習慣などが原因です。
インビザライン矯正を考えているけど歯ぎしりの癖が気になって装着をためらっているという方もいらっしゃいます。

インビザラインで使用するマウスピースはとても薄いプラスチックでできており、歯を擦り合わせたときの摩擦でマウスピースが破損してしまうケースが考えられます。
「歯ぎしりが気になるからインビザライン矯正ができるか不安」という方のために、この記事では歯ぎしりがあってもインビザライン矯正は可能なのか、そして歯ぎしりの改善方法について解説します。

歯ぎしりの癖があってもインビザライン矯正はできる?

歯ぎしりの癖があってもインビザライン矯正はできる?

インビザライン矯正は、強い歯ぎしりの癖がある方でも矯正できます。歯ぎしりの強い方は夜間にスプリントをおすすめしています。
強い歯ぎしりをしてもスプリントがあれば大丈夫です。

そもそもインビザラインの材質はかなり丈夫なものでできているので、インビザラインシステムは1~2週間で交換していく仕組みなので、その間に破折することはほとんどないです。

インビザライン矯正の特徴

インビザライン矯正の特徴

歯列矯正といえばワイヤー矯正をイメージする方は多いですが、ブラケット部分の金属が目立つ、痛いといったネガティブなイメージが先行していました。
そこで登場したインビザラインは、どのような矯正方法なのでしょうか。ここではインビザライン矯正の特徴、メリットとデメリットについて解説します。

目立たない

インビザラインいちばんのメリットは、装置が目立たないということです。インビザラインは厚さ0.75mmのとても薄くて透明な医療用プラスチックでできています。
じっと見なければ装着していることは分かりません。接客業など人前に出る職業の方や、矯正装置の見えることが気になる方におすすめです。

取り外しが簡単にできる

ワイヤー矯正装置と違い、自分の意志で取り外しができることです。
インビザラインは食事のときは取り外し、いつもどおりの食事を楽しめて色素の強い食べ物や飲み物はだめなどの制限がありません。

食後は必ず歯を磨き、マウスピースも洗浄して再び装着します。
取り外しができることはメリットでもありますが、装着時間を守れないといったデメリットもあるため患者様の自己管理も必要になります。

虫歯や歯周病を予防できる

自分で取り外せないワイヤー矯正は食べかすが残り歯垢がたまりやすく、歯ブラシでみがきにくいため虫歯や歯周病のリスクが必然的に高くなります。
しかし、インビザラインは食事のときに自分で取り外して歯をみがいてから装着できるため、口腔内の環境を清潔に保つことが可能です。よって虫歯や歯周病のリスクを抑えられます。

装着時間を自分で管理しなくてはいけない

装着時間を自分で管理しなくてはいけない

インビザラインは治療を開始するときに、歯科医師から装着時間を指定されます。1日20時間から22時間は装着しなくてはいけません。装着時間が短くなればその分治療期間も延びてしまいます。
1日程度ではさほど変化は見られず1週間になると歯の動くスピードに影響が出はじめ、後戻りや歯根の露出などのトラブルが生じて治療が長引きます。

スマートフォンのリマインダーを活用して装着時間になればアラームが鳴るようにするなど、自己管理が大切です。
インビザライン矯正を検討しているけど歯ぎしりが気になるという方は、下記のリンクから無料の矯正相談が予約できます。

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歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因

歯ぎしりの原因にはさまざまな要因が考えられます。ここでは、歯ぎしりの種類、歯ぎしりはどうして起こるのか、どんなときに起こりやすいのかを解説します。

  • ストレス
  • 噛み合わせ
  • 歯を食いしばる癖
  • 顎関節の変化

以上4つが歯ぎしりの原因です。ストレスが原因の歯ぎしりが最も多く、肩こりと同じく過緊張が原因で口の周りの筋肉が凝り歯ぎしりが起こる原因になります。

ストレス以外にも顎の成長や老化による噛み合わせの変化、日中歯を食いしばる癖のある方が筋肉の記憶により睡眠中に歯ぎしりをします。
そして、年齢とともに顎の骨がすり減って平らになるため、その形に合わせようと歯ぎしりをしている場合も原因です。

歯ぎしりの種類

歯ぎしりの種類

歯ぎしりは主に3種類あります。歯ぎしりといっても一概にはいえず、人によって症状が違います。
歯ぎしりを放置していると歯が削れて短くなってきた、詰め物が取れてきたなどさまざまな症状が気になるならできるだけ早めに歯科医院を受診しましょう。

グラインディング

上下の歯をギリギリこすり合わせることで、一般的に歯ぎしりと呼ばれるものです。ひどい人は歯がすり減ってしまい、神経が飛び出る、顎に負担がかかるということがあります。
睡眠中に歯をすり合わせる音が部屋中に聞こえるほどの強い歯ぎしりをしている方もいらっしゃいます。

クレンチング

食いしばりのことです。強い力で上下の歯をグッと噛みしめています。グランディングは横に動きますが、クレンチングは縦に力がかかることをいいます。
グランディングと違い音が出ないため、食いしばっていることに気づかない人が多数です。

睡眠中や何かに集中しているときに起こりやすく、日中の強い緊張が原因で眠っている間に食いしばりを行っています。

タッピング

上下の歯をカチカチと音を立てて噛んでいる状態です。睡眠中にも起こります。歯がすり減って欠けてしまう原因になります。
タッピングは他の2つと比較すると少ない症例です。寒くて震えているときのような状態で、歯と歯を小刻みにぶつけ合い音を鳴らしています。歯がすり減ったり、歯が欠けてしまう原因になります。

歯ぎしりの改善方法

歯ぎしりの改善方法

歯ぎしりは原因の特定が困難なため、完治させるのは困難です。日中および睡眠中も歯ぎしりをしている側には自覚がありません。

ストレスから来るものが大部分のため、ストレスを解消するといった対処法がメインになります。しかし、症状の緩和や歯と顎を守るための治療は行われています。
ここでは、歯科医院で行われている歯ぎしりに対する治療をご紹介します。

マウスピースを着用する

歯ぎしりは就寝中に起こりやすいです。そこで、就寝中に歯を守るために装着するマウスピースとして、ナイトガードがあります。
これはインビザラインとの併用はできません。インビザラインとは異なる素材で作成されるためです。矯正治療を終わらせてからナイトガードを作成して装着するといった順番になります。

ストレスを溜めない

次に、ストレスを溜めないことです。歯ぎしりは日中のストレスが原因で歯を食いしばったりすることにより、睡眠中に起こります。
ストレスを感じないことは難しいですが、自由時間はゆっくり過ごす、お風呂にゆっくりとつかる、軽い運動をするなど自分なりのストレス解消方法でストレスを解消しましょう。

マッサージ

口の周りの緊張した筋肉をほぐすためのマッサージがあります。
歯科医院で教えてもらえるため、食いしばりを自覚したときに状況が許すならば、えらの上あたりの咬筋をマッサージしてみるとこわばりが改善されます。
口を大きく開けて数秒キープする、下顎を突き出して5秒を3回繰り返すなど、簡単なストレッチも効果的です。

歯ぎしりの癖のある人がインビザライン矯正をするときの注意点

歯ぎしりの癖のある人がインビザライン矯正をするときの注意点

ここからは、歯ぎしりをする人がインビザライン矯正をするときに注意することを解説します。
前にも述べたように歯ぎしりをしたときにかかる力は平常時で70kg、睡眠中には500kgにもなるため、すさまじい力がかかりマウスピースが破損する可能性は高いです。

マウスピースの破損は治療の遅れになります。スムーズに治療計画を進めるためにも、どのような点を注意すればよいか解説します。

破損したマウスピースはすぐに歯科医院へ

破損したマウスピースはすぐに歯科医院へ

歯ぎしりはインビザラインの破損の原因になります。患者様ご自身で接着剤などを使って修理するのは絶対にやめてください。
少しひび割れた程度でしたらすぐに歯科医院に持参していただければ修理します。

しかし、完全に割れたなど修復が難しい場合はアライン社でもう一度作り直してもらうため、時間がかかってしまいます。
予備のマウスピースがないと治療に空白期間ができてしまい、最初からやり直しです。もしもインビザライン破損した場合はそのまま装着せずに、すぐに歯科医院を受診してください。

あまりにも歯ぎしりの癖が強い人には、最初から夜間のスプリントをおすすめしています。
夜間のマウスピースへのダメージが回避できれば、ますマウスピースが壊れることはないでしょう。
あまりにも歯ぎしりの癖が強い方は、ぜひ歯科医師にご相談ください。
患者様の状態やご要望に合った治療法をご提案します。

インビザライン矯正について悩みがある場合は

インビザライン矯正について悩みがある場合は

「インビザライン矯正をしてみたいけど歯ぎしりの癖があって悩んでいる…」という方には、無料の矯正相談がおすすめです。
矯正治療の経験豊富な歯科医師が歯ぎしりやインビザラインについてのお悩みにお応えします。

歯ぎしりがあると矯正をあきらめることなく、夜間のスプリントの使用などの方法もあるため歯科医師が患者様の症状やご要望をお聞きしてから判断します。
どんなささいな悩みでもお気軽にご相談ください。インビザライン矯正について不安があるならば、無料の矯正相談を活用ください。

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まとめ

まとめ

歯ぎしりをする癖があってもインビザライン矯正は可能かを解説しました。歯ぎしりは原因を解明できていないため、根本的な治療法はありません
しかし、患者様の意識しだいで症状をやわらげることはできます。歯科医師へご相談いただければ、何らかの対処療法により症状が軽快することもあります。

ストレスを溜めない、マッサージをするなどのほか就寝時に専用のマウスピースを装着するなどの方法です。
インビザライン矯正を検討しているなら歯ぎしりはとくに憂慮する問題です。
歯ぎしりが強い患者様への対応は、あくまでも歯科医師が判断することです。歯科医師の指示に従うようにしましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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