片方のあごが痛い症状を医師が解説|何科を受診すべきかや治し方までご紹介

【監修:青山健一】

片方のあごが痛い症状を医師が解説|何科を受診すべきかや治し方までご紹介

口を開けた時に突然片方のあごが痛む場合があります。
あごの痛みだけでなく頭痛や肩・腰の痛みなども併発する場合もあり何科にかかればよいのか分からなくなることもあるでしょう。
今回はあごが痛む症状について、原因や対処法などについて詳しく解説していきます。
痛みが出た経験がある方や気になる症状がある方などは、ぜひ参考にしてみてください。

片方のあごが痛くなる原因

片方のあごが痛くなる原因

片方のあごが突然痛むのはさまざまな原因が考えられます。
痛みの原因として代表的なものについて解説していきましょう。

顎関節症

あごの痛みの原因として考えられるものの1つが顎関節症です。
顎関節症は、顎関節だけでなくその周りの組織に異常をきたした場合の病気の総称になります。
顎関節症の特徴は口を開け閉めした際に痛みがあり、あごを動かす度にカクカクと音がしてあごが閉じづらい状態となることです。

痛みがひどくなるとあごだけでなく、頭や首など痛みが広範囲に広がっていく場合があります。
この病気の原因となるのは、噛み合わせの悪さや歯ぎしり、頬杖等の日常的な癖などから引き起こされるものです。
日常的にあごへの負担が蓄積されていくと発症する可能性がある病気となります。

虫歯

あごの痛みは虫歯が原因の場合もあります。
虫歯は基本的には歯そのものが痛くなる印象ですが、虫歯が悪化するとあごの下部にある組織に炎症を起こす可能性もあるのです。
虫歯菌が原因であごの下部や首周りに炎症を起こし赤く腫れてしまうことがあります。

あごまで痛む状態であると虫歯はかなり進行しており、歯だけでなくあごの骨まで溶け始めているので痛みや腫れが生じているのです。
歯の神経まで虫歯菌が広がっている可能性も高いため、通常の虫歯治療に加え点滴等で炎症を鎮める必要があります。

親知らず

虫歯と同じく歯が原因でも、親知らずが痛みの原因となっていることもあります。
親知らずは歯列の一番奥に生えてくる歯であり、主に18歳頃から20代前半頃に生えてくるものです。
全部で4本生えてくる可能性がありますが、必ずしも生えてくるわけではなく正常な向きで生えてくれば問題はありません。

しかし、他の歯に比べ生えてくるタイミングが遅く一番奥に生えるものであるため、奥歯に十分なスペースがない場合があります。
そうすると、斜めに生えてきたり半分だけ埋まったりしてしまうため歯並びに悪影響を与えてしまう場合があるのです。

また、不十分な形で生えてきてしまうと歯磨きの際に磨きづらくなり虫歯を引き起こすこともあります。
親知らずが原因であごの痛みまで生じるような場合では、再発の可能性も考慮し抜歯する処置方法も用いられるのです。

何科を受診すべき?

何科を受診すべき?

あごの痛みは原因がさまざまであるため何科を受診するべきか迷ってしまう場合もあるでしょう。
そうした場合には歯科、または口腔外科を受診しましょう。
虫歯が原因であれば歯科で診てもらうことで十分ですが、親知らずの場合は最悪手術が必要となる場合もあります。

手術が必要なケースや顎関節症となると、歯だけでなく口全体の病気を専門とする口腔外科を受診するほうがよいでしょう。
顎関節症などあごの痛みの治療に力を入れているクリニックもあるので、ホームページを確認し受診することをおすすめします。

片方のあごが痛い場合の治療法

片方のあごが痛い場合の治療法

あごの痛みは軽いうちであれば日常の生活習慣を見直すことで自然治癒する場合もあります。
しかし、長期間症状が変わらない場合であれば病院で診てもらわなければなりません。
放っておくと悪化してしまい、最悪のケースでは手術が必要になることもあるのです。
そうなる前に、あごの痛みを治療する方法について解説していきます。

スプリント療法

スプリント療法

スプリント療法は顎関節を安定させるため、スプリントと呼ばれる特殊なマウスピースを使った治療方法です。
あごの痛みの原因となる就寝中の歯ぎしりや食いしばりによって起こる、あごへの負担を軽減するためにスプリントが使用されます。

就寝中の歯ぎしりなどはストレスや噛み合わせ異常によって引き起こされ、歯やあごに食事の際の2倍以上もの負担がかかるのです。
無意識のうちに行っており自制することが難しいため、就寝中はスプリントを装着し負担を分散・軽減させるようにします。
治療内容によってマウスピースの形式は異なり、全歯列のものから前歯のみなど部分的なものまでさまざまです。

薬物療法

あごの痛みがひどく我慢できないほどである場合には鎮痛薬などの薬物療法が用いられます。
スプリント療法は時間をかけて痛みの原因のもとになる部分を解消する方法であり、痛みに対して速効性はありません。

そのため、日常生活に支障をきたすような強い痛みに対しては鎮痛薬を使ってまずは痛みを抑えることを優先させます。
薬物治療は基本的には痛みを鎮めることが目的であるため、噛み合わせなどが原因となっている場合は根本的な改善までには至りません。

しかし、就寝中の歯ぎしり等で負荷がかかっている場合などでは薬でストレスが解消され快方に向かう場合もあります。

その他

薬物治療でも痛みが軽減できない場合には、痛みの箇所に赤外線のレーザーを当て電気刺激によって治療する場合もあります。
レーザーを当てることで筋肉が収縮し、血流が改善されることで痛みを和らげる効果があるのです。

また、症状が悪化し深刻な状態となってしまうと外科的治療を要する場合があります。
例えば、顎変形症という病気の場合上下のあごの形や頬骨の形が変形しており顔全体のバランスが著しく崩れている状態です。
深刻な症状の場合は口の中にメスを入れてあごの骨などを削る手術が必要になります。

痛みが少ないからといって放置してしまうと、歪みが進行してしまい大がかりな処置が必要になる場合もあるのです。
違和感があれば早めに医師の診断を受けたほうがよいでしょう。

あごが痛くなる症状の予防法

あごが痛くなる症状の予防法

あごの痛みは日常生活のささいなことが原因で起こる場合もあります。
原因となる行動を見直していけば、痛みが発生する可能性を下げることも可能です。
あごが痛くなる症状の予防法についてご紹介しましょう。

生活習慣や癖に注意する

普段何気なく行っている生活習慣の中にも、あごへ負担をかけているものがあるのです。
例えば、デスクワーク等行う際に頬杖をつくことや長時間下を向いた状態で作業することも負荷をかける要因になります。

また、就寝時にいつも同じ方向を向いて寝ることや食事の際に片側だけで噛む癖なども影響する可能性があるのです。
こういった行動や癖というのは自分でも知らず知らずのうちに行っていることが多く自覚がないケースも少なくありません。

普段自分がどういった行動を行っているか、客観的に見直し痛みの要因になるものがないかチェックすることが重要です。

適度にストレス解消する

適度にストレス解消する

あごの痛みの要因の1つとなるのが就寝中の歯ぎしりや食いしばりです。
これは前述の生活習慣や癖と似ていますが、大きく違う点として就寝中であるため自分で制御することができません。
そのため、スプリント療法でマウスピースを使うなどしてあごへの負担を軽減する方法もあります。

また、歯ぎしりの原因はストレスによって引き起こされている可能性も高いためストレスの解消を行うことも重要です。
休日など空いている時間には心を休めることを重視し、スポーツをして体を動かすことなどもストレス解消に大きな効果があります。

普段の生活の中でストレスを溜め込まないように、悩みがあれば仲間や家族に相談することも重要なストレス解消方法です。

あご周りのストレッチを行う

あごに負荷がかかることは痛みの原因となりますが、あご周りの筋肉を適度にストレッチすることは痛みの予防につながります。
顔の筋肉である表情筋は使わなければ硬くなってしまい、表情もこわばりやすくなってしまうのです。

表情筋は皮膚や骨と連動しているため、筋肉が硬くなると骨にも影響を及ぼし歪みの要因となる場合もあります。
腕や足の筋肉を鍛えるように、あご周りも口を大きく開けたり動かしたりするストレッチを行うと痛みの予防につながるのです。

あごが痛い場合の受診の目安

あごが痛い場合の受診の目安

あごが痛む場合の受診の目安としては、もちろん痛みが強く口が開けないなど重症の場合はすぐに医師の診断を受けるべきです。
そこまで痛みが強くない場合では、あごへの負荷を軽減させるようなケアを行うことで自然と快方へ向かう場合もあります。

まずは、歪みの要因となるような生活習慣を見直しなるべく柔らかいものを食べるなどしてあごへの負荷を減らすことが重要です。
そして、1週間ほど様子を見てそれでも痛みが治まらないようであれば病院へ行き医師の診断を受けるようにしましょう。

片方のあごが痛い症状を放置するリスク

片方のあごが痛い症状を放置するリスク

あごの痛みは発症していても痛みが強くなければ放置される方も少なくありません。
口の開け閉めで音が鳴る場合でも腕や肩を動かした時に関節から音が鳴るのと同様で、すぐに処置が必要ではない場合もあります。
しかし、症状によっては放置すると悪化させ深刻な状態に陥る可能性もあるのです。
あごの痛みの症状を放置するリスクについて解説していきます。

日常生活に支障をきたす

あごの痛みが悪化すると日常生活に支障をきたす場合があります。
痛みが強くなると口を開ける度に痛む可能性があり食事をするのがつらくなることもあるのです。
また、口を大きく開けられなくなるとしゃべることすらも困難になる場合があります。
食事も会話も日常生活ではなくてはならないものです。
そのため、これらに支障をきたすと通常通りの生活が送れなくなるといっても過言ではありません。

全身へ悪影響を及ぼす可能性がある

あごに痛みがある状態は、噛み合わせに不具合がある場合や関節などの歪みが原因となっている場合があります。
そうした歪みがあるまま放置してしまうと、さらに状態が悪化し全身へ悪影響を及ぼす可能性があるのです。

歪みがあると身体のバランスが崩れてしまうので、肩や腰まで緊張する状態になってしまい痛みが発生することもあります。
また、視神経や三半規管にも悪影響が出ることもあり一見すると歪みとは関係のなさそうな目や耳にも不具合が出ることもあるのです。

あごの痛みが強くなくても、その他の身体の部位にも痛みを発症しているようであれば早めに医師の診断を受けたほうがよいでしょう。

片方のあごが痛い場合は専門医に相談

片方のあごが痛い場合は専門医に相談

あごの痛みは生活習慣や日常生活の癖などで引き起こされることもあります。
痛みが激しくない場合は、あごへの負担を軽減させるような生活を心掛け1週間ほど様子を見てみましょう。
しかし、痛みが和らがない場合や身体の他の部位まで痛みが派生するような状態であれば専門医に相談することをおすすめします。

痛みの原因となっていることを判断するのは、専門的な知識がなければ難しいので放置すると症状を悪化させる可能性もあるのです。
あごの痛みは一度発症すると短期間では完治せず、治療が長引く場合もあります。
気になる症状があれば専門医に相談し適切な処置をしてもらうことが重要です。

まとめ

まとめ

あごの痛みの原因となるものはさまざまあります。
虫歯や親知らずなど歯の痛みによるものや、顎関節症などあごの関節の不具合により痛みが出るケースなどがあるのです。
これは頬杖や噛み癖など生活習慣によっても影響するものであり、そういった行動を見直すだけでも快方に向かう場合があります。

しかし、痛みが続いているまま放置してしまうと症状が悪化し場合によっては手術など外科的処置が必要になるのです。
あご以外にも肩や腰の痛み、目や耳にも影響を及ぼす可能性もあるので気になる症状があれば早めに医師に相談するほうがよいでしょう。

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