矯正中に滑舌が悪くなる原因と対策を歯科医が解説|滑舌に影響を与える過程と矯正するメリットも紹介します

【監修:青山健一】

矯正中に滑舌が悪くなる原因と対策を歯科医が解説|滑舌に影響を与える過程と矯正するメリットも紹介します

歯列矯正をするにあたって、滑舌の悪化を心配する方もいます。
特に、人前に出て話す機会の多い仕事では滑舌は重要です。
確かに、歯列矯正では滑舌が悪くなる場合があります。

ここでは、歯列矯正でなぜ滑舌が悪くなるのかをみていきましょう。
事前に知識を得ておくことで、少しでも矯正に対する不安を解消できます。
また、矯正のメリットについてもお伝えします。
メリットとデメリットを考慮し、決断に役立ててみてください。

矯正中に滑舌が悪くなることが不安になる人は多い?

矯正中に滑舌が悪くなることが不安になる人は多い?

歯列矯正の種類によっては、滑舌との関係に関連する情報もあります。
この記事をご覧になった方の中にも、こうした情報から不安になった方もいるはずです。
接客やアナウンスなど、はっきりとした発音が求められる仕事の人は特に心配になります。

仕事には影響がなくても、普段の会話に影響がないかと心配になってしまう人もいます。
しかし、滑舌の影響が少ない矯正方法や、滑舌の悪化を超えるメリットがあることも押さえておきましょう。

滑舌に影響しやすい矯正の種類

ここでは、気になる滑舌に対する影響が強い矯正の種類をみていきましょう。

裏側矯正

裏側矯正

まず、滑舌に大きな影響があるといわれているのが、裏側矯正です。
舌側矯正とも呼ばれ、歯の裏に矯正装置をはめて行います。
装置は金属製のワイヤーとブラケットを使うのが一般的です。

ブラケットを表側にはめる従来の矯正に対し、審美性の高い治療法として最近注目を集めています。
人前に出る仕事の人にはメリットもある方法です。
しかし、滑舌が悪くなるというデメリットも考慮に入れておきましょう。

マウスピース矯正

マウスピース矯正

マウスピース矯正では、透明な装置をはめて矯正します。
食事の際や人前に出るときに自分で取り外せる装置を使うのが特徴です。
この方法も、滑舌に関して心配されることがあります。

装置の見た目が大きく、違和感も大きく感じるからです。
実は、マウスピース矯正は裏側矯正ほどは滑舌に影響しません
ただし、場合によっては「滑舌が悪くなった」と感じやすい矯正方法です。

裏側矯正で滑舌が悪くなる原因とメカニズム

まずは、代表的な裏側矯正について詳しくみていきましょう。
ここでは、なぜ滑舌が悪くなるのかについて解説していきます。

口を動かしにくい

口を動かしにくい

口内に装置をつけることで、口を動かしにくくなることは残念ながら防げません。
普段は自然にできているような発音も、実は高度に口を動かすことで行えます。
装置をつけることで微妙に口の動きが変わることで発音にも影響するためです。

舌が装置にあたる

舌が装置にあたる

しゃべるときに舌が矯正装置にあたってしまうのも滑舌と大きな関係があります。
舌の動きが制限されることが、発音に大きくかかわるためです。

発音をするとき、舌の位置は極めて重要です。
通常会話では意識しませんが、人は舌を巧みに動かしながら様々な音を発しています。
そして、発音するときにどうしても舌が歯の裏や歯茎にあたってしまう場合があります。
試しに、今読んでいるこの記事を音読するつもりで口を動かしてみてください。
日本語の場合はそれほど多くないですが、舌が歯の裏や歯茎にあたることもあるはずです。

矯正中は、舌が金属に当たることになるため多少の痛みを感じます。
舌がブラケットとワイヤーの凹凸部分に引っかかってしまう場合もあります。
装置が薄くても、多少の違和感があることは否定できません。
そのため、舌を歯に当てまいとすることで自然な発音ができなくなってしまいます。

もともとの歯並びが原因の場合もある

もともとの歯並びが原因の場合もある

実は、治療ではなくもともとの歯並びが滑舌の悪さの原因、ということもありえます。
歯並びが悪いと、歯の隙間から空気が漏れてしまい、発音に影響することがあるためです。
さらにいえば、舌の動かし方が悪く滑舌が悪いために歯並びが悪くなっている場合さえあります。
舌の動かし方に癖があると、歯の裏に舌があたりやすい場合もあります。

普段意識していなかったことでも、環境が変わると気になってしまうものです。
矯正装置をはめることにより、発音に関して敏感になってしまう可能性もあります。

こうした場合の多くは、矯正治療完了後に滑舌が治療前より改善するはずです。
見た目だけでなく滑舌もよくなれば、自信にもつながります。

マウスピース矯正と滑舌の関係

先にお伝えしたとおり、マウスピース矯正は裏側矯正ほどは影響しません。
矯正している本人が思っているほど周りから気づかれない場合もあります。
ただし、下記のような場合に、滑舌に違和感を覚える場合もあります

正しく装着できていない

正しく装着できていない

マウスピース矯正でも、装置が正しく装着されていないと滑舌の悪さを感じるので要注意です。
自分でつけ外しする装置のため、うまくはまっていない場合もありえます。
マウスピース矯正で滑舌の悪さを感じたら、装置がしっかりはまっているかチェックしましょう。
専用の噛む装置を使って装置を正しくはめなおすことも可能です。

装着時に違和感がある

装着時に違和感がある

マウスピース矯正の場合、食事や写真撮影といった時につけ外しをすることがあります。
外している時とつけている時では、口の動かし方に違いがあるのは当然です。
これまでつけていなかったものを装着するため、違和感はあります。
この違和感から、自然に口を動かせずに滑舌が悪くなってしまうことも考えられます。
また、裏側矯正ほどではなくとも、舌があたった時の違和感も完全にはなくなりません。

今ではインビザラインというカスタマイズ性の高い装置も存在します。
これはお口の構造を解析して作ってもらえるため、違和感を感じにくいのがメリットです。
こうした装置であれば、滑舌への影響も少し和らぎます。

滑舌に影響する裏側矯正のメリット

裏側矯正には、特に滑舌に影響するというデメリットがあります。
しかし、検討する際に押さえておきたい重要なメリットもチェックしましょう。
ここでは、裏側矯正をするメリットをみていきましょう。

装置が目立たない

装置が目立たない

裏側矯正の最大のメリットは、装置が目立たないことです。
歯の裏側だけに装置をはめるため、前からしか見えない他人にはほとんど気づかれません
矯正治療中も人前に出て仕事がしたい人には、大きなメリットです。
ブラケットに食べ物のかすがついてしまう場合も、見た目を気にする必要がありません。
また、会話よりも見た目を重視したいならおすすめします。

舌癖を防ぐ

舌癖を防ぐ

舌があたった時に違和感があるというデメリットは、裏を返せばメリットでもあります。
舌を歯の裏にあてる癖がなくなり、発音の改善につながる可能性があるからです。
普段から、舌を歯の裏に押し付ける癖がある人もいます。
こうした癖を改善することで、口腔環境の改善にもつながるというメリットがあります。

前歯を後退させるのに向いている

前歯を後退させるのに向いている

前歯が出ていて困っている人にとっては、裏側矯正はうってつけの方法です。
後ろから歯を引っ張るように矯正するため、歯を後退させやすいからです。
前に出た歯を目立たせずにスムーズに整えたいのなら滑舌に妥協しても検討をおすすめします。

矯正中の滑舌の悪さへの対処法

矯正中の滑舌の悪さへの対処法

矯正する段階で滑舌の悪さに苦しまないために、事前にイメージトレーニングしておきましょう。
普段話すときに、どれだけ舌が歯にあたっているかちょっと意識してみてください。

そして、矯正方法を選ぶ段階でも、なるべく滑舌への影響が少ない装置を選ぶこともできます。
裏側矯正でも、コンパクトサイズの装置を使えば舌の痛みも軽減可能です。
例えば、下記のようなもの種類があります。

  • 装置の厚みを感じにくい「インコグニート」
  • 通常の装置を小型化した「クリッピーL」
  • 小さくて舌が引っ掛かりにくい「stbライトリンガルシステム」

矯正中のお口のトレーニングも重要です。
実際に矯正装置をはめてから、滑舌の違和感に慣れるまでの期間は個人差があります。
装置の種類によっても慣れるまでの期間は異なります。
一般的には、1週間~1か月程度です。
矯正期間中ずっと滑舌に影響があるわけではないため、心配しすぎてはいけません。

その間も人前で普段通り話したいようであれば、発音のトレーニングをしましょう。
舌があたりやすい「サ・タ・ナ・ラ行」の音をしっかり発音できるように練習してみてください。
こうした音は普段は特に歯の裏に舌を当てて発音する音です。
歯にあてずに発音すると聞き取りにくくなるため、はっきりと発音するよう意識しましょう。
早口言葉でトレーニングするのもおすすめです。

また、マウスピース矯正の場合は、人前で話すときは外すという対応も可能です。
しかし、あまり長時間外していると治療が長引いてしまいます。
本当に会話が大事な時だけ外すという判断をしてバランスよく治療を続けましょう。

矯正中の滑舌の悩みは歯科医に相談しよう

矯正中の滑舌の悩みは歯科医に相談しよう

ここまで紹介してきたように、矯正中の滑舌の悪さは選択や対処によってある程度防げます。
しかし、違和感の程度には個人差があります。
声が重視される仕事でやはり心配だという場合は、かかりつけの歯科医に相談しましょう。

また、ここで紹介したメリットやデメリット以外にも、矯正方法の選択基準はあります。
一般的に目立ちやすいとされる表側矯正にも、目立ちにくい工夫のある装置もあります。
オーダーメイドで影響の出にくい装置を作ってもらえる歯科医院に相談するのもおすすめです。
見た目と滑舌どちらを取るかでお悩みなら、プロに相談しましょう。

矯正歯科によって、対応している矯正の方法は様々です。
今回紹介した裏側矯正を検討したいなら、専門的に行っている歯科医を探しましょう。
歯科の実績を事前によくチェックするのがおすすめです。

この記事で紹介したようなコンパクトな装置を使用しているかどうかも判断基準としてください。
裏側矯正には対応していない歯科医院もあるので注意しましょう。
迷っている方は、幅広い矯正方法を導入している歯科で相談してください。

まとめ

まとめ

今回は、矯正と滑舌の関係、滑舌に関係する治療方法のメリットを紹介しました。
矯正治療の中には、確かに滑舌に影響がある種類もあることがおわかりいただけたはずです。

それぞれの種類に一長一短ありますが、最後に判断するのはご自身です。
見た目か発音、どちらを重視するかしっかり考えて検討してください。
この記事で得た知識も矯正方法選びに役立ててみてください。
迷っている場合は、どちらが合っているか歯科医に相談するのもおすすめです。

矯正期間中に少し我慢すれば、歯並びのせいで悪かった滑舌が改善する可能性もあります。
滑舌が心配で迷っているなら、積極的に情報を仕入れて相談に行ってみてください。
矯正治療の事前の心構えに、この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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