アソアライナーで失敗する原因を歯科医が解説|治療の流れや失敗しないためのポイントもご紹介

【監修:青山健一】

アソアライナーで失敗する原因を歯科医が解説|治療の流れや失敗しないためのポイントもご紹介

歯列矯正は歯を強制的に移動させるため、少なからずリスクを含んでいます。見えにくい歯列矯正として人気のアソアライナーによる治療でも同様です。
長い治療期間と高い治療費用をかける矯正治療は失敗したくないですね。

そこで、本記事ではアソアライナーで失敗する原因を徹底解説します。また、治療の流れや失敗しないためのポイントもご紹介します。
これからアソアライナー矯正を始めようと検討している方は、治療に失敗しないために参考にしてください。

アソアライナーの特徴

アソアライナーの特徴

アソアライナーはマウスピース型の矯正装置を装着して、時間をかけながら少しずつ歯を移動させる歯列矯正方法です。
インビザラインではすべてのアライナーを一括して製作しますが、アソアライナーは約1か月ごとに歯型をとってマウスピースを製作します。

そのため、歯の移動の進み具合に合わせながら最適なマウスピースを装着できるのが特徴です。
インビザラインはアメリカでマウスピースを製作しますが、アソアライナーは国内で製作するため納期も早く迅速な対応を可能にしています。

マウスピース矯正の1つ

マウスピース矯正の1つ

アソアライナーによる矯正は、マウスピース型の矯正装置を使用する治療方法の1つです。
マウスピースは歯の移動距離や患者さまの痛みなどを考慮して、0.5mm厚のソフト・0.6mm厚のミディアム・0.8mm厚のハードの3種類から選べるのも特徴です。
3種類のマウスピースは弾力性と反発力が異なるため、治療の途中で矯正の進み具合をみながら柔軟に種類を変えることができます。

適用症例

アソアライナーはどのような症例にも適用できるわけではありません。前歯だけの噛み合わせ・軽度の出っ歯やすきっ歯・矯正治療後の後戻りの修正などに適用できます。
奥歯を含む噛み合わせ・極端に悪い歯並び・乱ぐい歯・顎の骨に由来する矯正など重度の症例には適用が難しい治療法です。

適用できるかどうかの判断は患者さまご自身では難しいと思われるため、アソアライナーを検討している場合は歯科医に相談して判断してもらいましょう。

アソアライナーで失敗したケース

アソアライナーで失敗したケース

矯正治療ではメリットばかりに目がいきますが、矯正には失敗というリスクがあることも承知しておかなければなりません。
失敗の原因は歯科医だけでなく患者さまご自身が守るべきルールを守らなかったことにもあります。
アソアライナーで失敗しないためには、事例から学ぶのがおすすめです。アソアライナーで失敗した代表的なケースをご紹介します。

後戻り

後戻り

保定期間にリテーナーをしっかり着けずに後戻りしてしまった事例があります。失敗した中でも多い事例です。
矯正治療が完了して矯正装置が外れるタイミングで歯科医からは保定期間の注意事項が説明されます。

しかし、患者さまご自身の判断でリテーナーの装着をサボったり忘れたりして、保定期間の注意事項が守られなかったことが原因のケースです。

仕上がりに満足できない

アソアライナーによる矯正治療では、治療完了後に満足できる結果が得られなかったと感じるケースです。
アソアライナーでは最初に仕上がりイメージを見せられます。患者さまはそのときの美しいイメージが強く残っているために、治療後の仕上がりとのギャップを感じることが多いのです。
歯科医の技量不足やそもそもアソアライナーが適用できる症例ではなかったなど歯科医院の要因で失敗するケースもあります。

治療が終わらない

アソアライナーによる矯正治療では4か月~1年半が一般的な治療期間の目安です。しかし、治療を続けていてもなかなか終わらない失敗のケースです。

毎月マウスピースを作っていても、だらだらと通院しているだけで、いつ終わるのか歯科医に聞いても答えが返ってこない事例があります。
歯科医の技量不足や患者さまのマウスピースの装着時間不足などが原因しています。

アソアライナーで失敗する主な原因

アソアライナーで失敗する主な原因

アソアライナーによる矯正治療は、歯の動きに合わせてマウスピースを製作しているため失敗の少ない治療方法といえます。
それでも、失敗するリスクがゼロではありません。失敗するリスクを限りなくゼロに近づけるために失敗する原因を知っておきましょう。
アソアライナーで失敗する主な原因をご紹介します。

装着時間が短い

装着時間が短い

アソアライナーで失敗する原因で多いのが、マウスピースの装着時間が短いことです。
アソアライナー矯正ではマウスピースを装着しているときに歯を動かす力が働くのです。治療効果を発揮するためには、1日に17時間以上はマウスピースを装着する必要があります。
装着時間が短いとその時間に比例して歯を動かすための時間も短くなります。そのため治療計画どおりに歯が動いてくれないのです。

適用症例ではなかった

「アソアライナーの特徴」でもご紹介しましたが、アソアライナーの適用症例は歯の動きが少ない軽度の歯並びの矯正です。
しかし、本来アソアライナーの適用がふさわしくない症例であったにもかかわらず治療を始めてしまったため失敗することもあります。

事前のカウンセリングや精密検査で適用が難しいことは判明しますが、見えにくい治療を望む患者さまの無理強いがあることも否定できません。

保定が不十分だった

保定期間にリテーナーの装着が不十分なこともアソアライナー矯正で失敗する原因になっています。
歯列矯正では矯正装置が外れた後でも、後戻りを防止するためにリテーナーを装着する保定期間が必要です。

患者さまの多くは保定期間があることに驚くことがあります。そのためか、保定期間中にリテーナーを装着することがおろそかになる方が多いのです。

アソアライナーの治療の流れ

アソアライナーの治療の流れ

初めての矯正治療では、どのように治療を進めるのか・アソアライナーはほかの治療法とどう違うのかなど気になります。
治療を検討するためには、アソアライナーを使用した矯正治療の流れも理解しておきましょう。
最初に行われるのがカウンセリングです。患者さまの希望・疑問・悩みを歯科医に伝え、歯科医からは治療方法の説明があります。

次に精密検査です。歯並びを検査してアソアライナーが適用できるかどうか判断します。さらに歯型をとってシミュレーションも行われます。

次に行われるのが治療計画の説明です。治療計画が納得できれば治療の契約が行われます。
アソアライナーによる治療が決まると歯型採りと模型製作を行い、アソアライナー専用アプリでマウスピースを製作します。

アソアライナーが出来上がったら歯科医院で装着練習をして治療の始まりです。治療期間中は毎月通院して新しいマウスピースに交換します。
治療終了後は後戻り防止のためにリテーナーを装着するのが保定期間です。保定期間が過ぎると治療は完了します。

治療の流れを詳しく知りたいときは、次のリンクでも無料相談ができます。

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アソアライナーのメリット

アソアライナーのメリット

さまざまな治療方法の中からアソアライナーを選ぶときには、どのようなメリットがあるか考えると思います。
治療期間・費用・痛み・審美性・リスクなどから優先順位を付けて見るのも良い方法です。
アソアライナーの代表的なメリットをご紹介します。治療を検討する際の参考にしてください。

装置が目立ちにくい

装置が目立ちにくい

矯正治療はブラケットやワイヤーが見えて嫌だなと思っている方が多いですが、アソアライナーは矯正装置が目立ちにくいです。
マウスピースは透明のプラスチック製です。しかも、厚さも0.5mmから0.8mmという薄さのためご自身の歯がそのまま見えていると思って差し支えありません。

歯に装着したときには少し光沢が感じられるため、かえってきれいな歯をしていると思ってもらえるかもしれません。
人前で話すことが多いお仕事でも、矯正治療をしていることに気づかれることなく会話ができます。

歯磨きしやすい

マウスピースはご自身で簡単に取り外すことができるため、歯磨きでも不便さを感じることはありません。
ブラケットやワイヤーなど邪魔になる矯正装置がないため、隅々まできれいに磨くことができます。
プラークもきれいに取れるため、矯正治療中に気をつけなければならない虫歯や歯周病のリスクも少なくなります。

失敗しないためのポイント

失敗しないためのポイント

失敗する原因は矯正治療中に潜んでいますが気づかないことが多いのです。その結果、治療が終わったときに「失敗だった」と気づくことになります。

治療中に少しでも違和感を感じたら、「大丈夫」と自己判断しないで歯科医に相談することが大切です。
アソアライナーで失敗したケースを教訓にして、失敗しないためのポイントをご紹介します。

装着時間を守る

装着時間を守る

アソアライナーによる矯正治療で失敗しないために、注意しなければならないのが装着時間を守ることです。
矯正治療の効果を維持するには1日に17時間以上の装着が必要です。マウスピースは患者さまご自身で簡単に外すことができるため、装着時間が短くなることもあります。

装着時間を計測することは日常生活を送るうえで負担になることから、食事と歯磨き以外は装着すると決めておくと装着時間が短くなることはありません。

歯科医とのコミュニケーション

アソアライナーによる矯正治療で大切なことは、治療中に違和感を感じたらすぐに歯科医に相談することです。
そのためには、普段から歯科医とのコミュニケーションがとれる関係性を築いておくことをおすすめします。

治療計画や治療方針を立てるのは歯科医で、その計画に沿って治療を行うのも歯科医です。治療に関してはどんな小さなことでも歯科医が判断するからです。

口腔内を清潔に保つ

アソアライナーによる矯正治療では毎月新しいマウスピースを作るため、治療中に虫歯の治療も可能です。
だからといって、矯正中に虫歯や歯周病の治療を行うことは矯正治療が計画どおりに進まないことも承知しておきましょう。

マウスピースを装着するため、矯正中の口腔内は雑菌が繁殖しやすくなり虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
朝起きたとき・寝る前・食後にはしっかりと歯磨きを行いましょう。歯磨きと一緒にマウスピースを洗うことも習慣にしてください。

アソアライナーの不安は信頼できる歯科医に相談しよう

アソアライナーの不安は信頼できる歯科医に相談しよう

 

歯列矯正は多くの方が初めての経験です。未知の治療は不安に感じます。矯正治療を検討している場合は、まずは不安を払拭することが大切です。
無料でカウンセリングが受けられる矯正歯科がたくさんあります。まずはカウンセリングで歯科医との会話から始めましょう。

ざっくばらんに失敗するケースや失敗のリスクについても聞いて見るのも良い方法です。コミュニケーションが取りやすくなることもあります。
アソアライナーについては、次のリンクでも無料相談が可能です。

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まとめ

まとめ

アソアライナー矯正で失敗事例や失敗しないためのポイントなどをご紹介しましたがおわかりいただけましたか。
失敗しないために、患者さまご自身が失敗のリスクを高めるような行動は避けましょう。歯科医から示された注意事項はしっかりと守ることが大切です。

また、アソアライナー矯正は歯科医の技量が必要な治療方法です。治療に失敗しないためには信頼できる歯科医を選びましょう。
カウンセリングで患者さまの希望・悩み・疑問に納得するまで丁寧に答えてくれる歯科医は信頼できるといえます。
最初に受けるカウンセリングの第一印象を大切にするのも良いかもしれませんね。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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