インビザライン矯正でマウスピースが浮く許容範囲|対処法を歯科医がご紹介します

【監修:青山健一】

インビザライン矯正でマウスピースが浮く許容範囲|対処法を歯科医がご紹介します

インビザライン矯正中にマウスピースが浮いたように感じたことはありませんか。ピッタリと歯にあっていないと矯正できているのか不安です。
この記事では、インビザライン矯正でマウスピースが浮く原因そのときの対処法を詳しく解説します。

インビザラインを交換した直後は、浮いたように感じることやマウスピースのトラブルによって浮くこともあります。
矯正中の人やこれから治療を始める人は参考にしてください。

インビザライン矯正でマウスピースが浮く原因

インビザライン矯正でマウスピースが浮く原因

インビザライン矯正でマウスピースが浮くように感じるのにはさまざまな原因があります。
矯正の過程に起こる事象で心配する必要がない場合やインビザラインそのものにトラブルがある場合などです。
マウスピースが浮く主な原因を解説します。ご紹介する内容以外にもマウスピースのはめ方などでマウスピースが破損した場合でも浮くことがあります。

アライナーが完全にフィットしていない

アライナーが完全にフィットしていない

アライナーが完全にフィットしていない場合は「浮く」と感じることがあります。しかし、マウスピースを装着した直後交換したときには起こりうることです。
マウスピース型のアライナーは1枚で歯を約0.25ミリ動かします。そのため、装着直後はこのずれのために浮いたように感じるのです。

最初からピッタリと歯にフィットしていると歯を移動させることはできません。装着後に歯が移動し始めると浮いた感じはなくなります。通常は数日で馴染んできます。

治療計画と実際の歯の動きがずれている

精密検査をもとにして治療計画を立てますが、想定したとおりに歯が動かない場合もマウスピースが浮く原因になるのです。
歯がどれだけ動くかは統計によって分かっていますが、歯並びの状態や個人差などで若干のずれが起きることがあります。

歯が予定どおりに動いていないと次に交換したマウスピースではずれが大きくなります。これは予定より動きが大きい場合でも予定より少ない場合でも同じように起こることです。

アライナーの形状に不具合がある

最初からアライナーの形状に不具合がある場合や装着の際に破損や変形した場合も浮いた状態になります。
今まで問題なく装着していたのに突然浮いたように感じるときは、アライナーの不具合が原因だと考えられます。

アライナーを制作するのは一度に50枚前後です。装着する順番は決められていて、1枚だけあるいは途中からそれ以降に不具合がでることがあります。
浮いたように感じる場合は、今装着している前後のアライナーの形を確認するのもおすすめです。アライナーの袋に振られている番号で確認ができます。

インビザライン矯正でマウスピースが浮く部分別の原因

インビザライン矯正でマウスピースが浮く部分別の原因

インビザラインではマウスピースが浮くことがありますが、場所によって浮きやすい歯があります。
歯の形によってはマウスピースの保持力にバラツキが生まれ、部分的に浮いた状態になります。審美性を優先する前歯や噛みしめることが多い奥歯によくみられる現象です。
部分的にマウスピースが浮くのは1本だけの場合もあれば数本まとまって起こる場合もあります。

前歯

前歯

前歯部分で浮く場合は、アタッチメントを装着していないことが原因で起こることが多いです。
インビザラインは歯とマウスピースの保持力を高めるために歯の表面にアタッチメントという小さな突起を付けます。

アタッチメントは歯と同じ色をしていて目立ちにくいが、前歯ではより審美性を優先して付けないことがあります。
そのため、前歯ではマウスピースが浮くことが多いのです。

奥歯

奥歯はその形状からマウスピースが浮くことが多いです。前歯より高さが低いためマウスピースの保持力が弱くなるため浮いた状態が起こりやすくなります。
奥歯の浮きは噛みしめる力が強いことが原因になることがあります。マウスピースは装着する時間が長いため噛みしめによってマウスピースが変形するのです。
また、噛みしめる力が強いため歯が歯茎に沈み込んでマウスピースとの間に隙間ができることでも起こります。

1歯のみ

マウスピースが浮くのは隣り合わせた歯で起こることが多いが、1歯分だけで起こることもあります。
その場合は、浮いた歯とアライナーの該当する部分にずれができていることが予測されます。1歯のみ浮く場合は前歯の隣に起きることが多いです。

インビザライン矯正でマウスピースが浮く許容範囲

インビザライン矯正でマウスピースが浮く許容範囲

マウスピースが浮くことがあるのは理解できても、どれくらい浮くのかどれくらい浮けば異常なのか不安になります。
インビザライン矯正でマウスピースが浮く許容範囲は1ミリ程度と考えてください。新しいアライナーに交換した直後に1ミリ程度の浮きがあるのは正常の範囲と考えて差し支えありません。

その状態が1週間以上たっても改善されない場合はトラブルがあることが懸念されます。早い段階で歯科医に相談しましょう。

インビザライン矯正のマウスピースの浮きを確認する方法

インビザライン矯正のマウスピースの浮きを確認する方法

インビザライン矯正に慣れない間は、マウスピースが浮いているのか、浮いているように感じているだけなのか、どれくらい浮いているのか判断するのは難しいです。
アライナーの番号は正しいか・アタッチメントが外れていないか・ボタン穴が開いているか・ひび割れなど破損はないかなどで浮きを確認できます。

ただし、自己判断で対処するのは治療計画に影響することがあるため歯科医の判断を仰ぎましょう。

インビザライン矯正でマウスピースが浮く場合の対処法

インビザライン矯正でマウスピースが浮く場合の対処法

矯正中にマウスピースが浮いた感じがする場合は歯科医に相談して対処するのが望ましいが、時間的にも難しい場合は自分で対処することもできます。
マウスピースの装着時間が守られていなかったりアライナーチューイーの使用ができていなかったり、治療中の守るべき注意事項が守られていない場合は自分で対処してみましょう。

装着時間を守る

インビザライン矯正でマウスピースを装着する時間は1日20時間以上と決められています。時間が守られないと歯の移動が計画どおり行われず浮きの原因になるのです。
少しだけと思って外していてもそれが何日も続くようであれば、装着していない時間が累積されて治療計画に影響がでます。

装着時間が少ないと思ったらそのときからでも時間を守りましょう。装着時間が確保できるようになれば少しずつ改善します。

アライナーチューイーを積極的に噛む

アライナーを交換したときには歯にフィットさせるために噛むのがアライナーチューイーです。アライナーチューイーが正しく使用されていないとマウスピースが浮く原因になります。
アライナーチューイーを使用するようになれば浮きも改善されます。浮いている状態にもよりますが、5分~30分程度噛むようにしてください。
浮いている歯だけでなく歯列全体をまんべんなく噛むことで効果はアップします。

1つ前のアライナーを装着する

新しいアライナーに交換して数日経っても浮きが改善されない場合は、ひとつ前のアライナーに戻してみるのも方法です。
歯の移動距離や移動スピードには個人差があるため、標準的なデータで立案した治療計画では想定したとおりに歯を移動できないこともあります。

歯の動きが治療計画どおりに進んでいないままで新しいアライナーを装着すると、計画以上のずれが発生し浮きが大きくなることがあるのです。

歯科医師に相談する

ご紹介した方法を試してもまだ浮いているようであればアライナーに問題があると考えられます。なるべく早く歯科医に相談することがおすすめです。
その際にはなぜマウスピースが浮いていると感じるのか、どのような対処をしたのかなど状況を記録して相談しましょう。早くて正確な判断の助けになります。

下記の内容を参考にしてください。

  • どの部分で浮いていると感じるか
  • アライナーの番号は正しいか
  • アタッチメントが外れていないか
  • アライナーにボタン穴が開いているか
  • ひび割れなど破損はないか
  • 自分でどのような対処をしたか

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マウスピースが浮く場合に歯科医院で行う処置

マウスピースが浮く場合に歯科医院で行う処置

マウスピースが浮く、あるいは浮いたように感じたときに患者自身で対処できることもあります。
それでも改善しない場合は歯科医による対処が必要です。歯科医院ではマウスピースが浮く原因別に対処が行われます。
歯が治療計画どおりに動いていない場合はリカバリー処置が行われ、アライナーに問題がある場合はアライナー作製が行われます。

リカバリー処置

リカバリー処置

治療計画で想定したように歯が移動していない場合に、計画からずれた歯を矯正するのがリカバリー処置です。
リカバリーの方法は従来のブラケットとワイヤーを使ったセクショナルワイヤーという方法でずれを修正します。歯の全体にワイヤーをかけず、対象となる歯と両隣のピンポイントで修正を行います。
もう一つの方法がブーツストラップと呼ばれるゴム掛けです。ずれが生じている歯にボタンを貼り付けて、顎間ゴムと呼ばれる輪ゴムをかけて浮き修正する方法です。

アライナーの作製

リカバリー処置を行ってもずれが修正できない場合は再度アライナーを作成する必要があります。
また、セクショナルワイヤーを使用したリカバリーを行った場合でも、アライナーを追加で作成しなければならないこともあります。

追加でアライナーを作成する場合は、治療前の契約書を確認しておきましょう。契約内容によって追加作成が有料の場合と無料の場合があります。
作り直すアライナーの枚数にもよりますが、1枚1万円が相場と考えてください。

あえてそのままで様子をみる

歯科医院では何の処置も行わずにそのまま様子をみることもあります。実際に浮いているのか浮いているように感じているのか判断が必要です。
また、新しく交換した直後のマウスピースは、歯を移動させるために歯と約0.25ミリずれて作られています。
そのため、浮いたように感じられるがそれが正常な状態なのです。装着してから数日で浮いた感じはなくなるため、それまで様子をみることがあります。

マウスピースの浮きが気になるなら歯科医院に相談

マウスピースの浮きが気になるなら歯科医院に相談

インビザライン矯正ではマウスピースが浮くことがあります。どのような症状なのか心配な場合は、矯正治療に先立って行われるカウンセリングで確認しておきましょう。
マウスピースが浮くこともあれば、浮いたと感じるだけのこともあります。マウスピースを装着した直後に浮くのは正常な状態です。

治療中の注意事項を守ればマウスピースが浮きを起こさないこともあります。治療が始まる前に歯科医に相談して気になることを解決しておきましょう。

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まとめ

まとめ

インビザライン矯正中にマウスピースが浮くことは良くあることです。しかし、そのまま放置することは大変危険なことです。
対処するには自分でできることもあります。マウスピースが浮くことが気になるようであればご紹介した対処法を試してください。

自然とフィットする状態に戻ることもあれば、治療計画に影響が出ることもあります。マウスピースが浮くと感じたらまずは歯科医に相談することが大切です。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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