矯正治療中に頭痛が起こりやすいケースを歯科医が解説|頭痛を軽くする対策法も紹介します

【監修:青山健一】

矯正治療中に頭痛が起こりやすいケースを歯科医が解説|頭痛を軽くする対策法も紹介します

歯の矯正治療中に、頭痛が起こるという話はよく聞きます。しかし、なぜ頭痛が起こってしまうのか、その詳しい原因はなかなかわからないものです。
漠然と矯正治療をすれば頭痛が起きると思っていて、そのためになかなか矯正治療に踏み出せないという人も多くいます。

頭痛が気になるから、歯並びは気になるけど結局放置している場合もあります。今回はそんな人のためにも、矯正治療中の頭痛の原因と対策を覚えておきましょう。

歯列矯正の際は頭痛が起こるって本当?

歯列矯正の際は頭痛が起こるって本当?

歯列矯正をする際には、頭痛が起こる場合があります。
もちろん頭痛が起こるかどうかは個人差があり、どの程度ひどくなるかも起こってみなくてはわかりません。
とはいえ実際に頭痛に悩まされる人も多くいるため、歯列矯正の際には注意が必要です。

矯正治療中に頭痛が起こるケース

矯正治療中に頭痛が起こるケース

矯正治療中に頭痛が起こるケースは、いくつかあります。頭痛は必ず起こるというわけではありませんが、起こらないと言い切ることもできません。
そのために、どのような場合に頭痛が起こりやすいのかを知っておくことで不安が解消され、矯正治療を受けやすくなります。
今回は、矯正治療中に頭痛が起こるケースを、詳しく解説していきます。

ゴムかけ

歯の矯正治療においては、ゴムかけといわれる作業を行います。
歯を正しい位置に導くためにも、エラスティックゴムと呼ばれるものを上下の顎にまたがるようにかけることが必要です。

このゴムをかけたり取ったりするときに、痛みが生じて頭痛の原因になります。
通常1週間ほどで痛みは取れますが、まれに長引くこともあるためもしも痛みが取れない場合は歯科医院に相談しましょう。

装置の装着・調整

ワイヤーやブラケットは、歯を移動させるために装着時に痛みを生じさせる場合があります。
このとき、歯が痛いだけでなく、頭痛が起こることもあるため注意が必要です。
数日たてば症状はよくなる場合がほとんどですが、体質などによって歯に感じる違和感や頭痛が長引くこともあります。

また、歯の矯正中は定期的に歯科医院に通ってワイヤーやブラケットを調整する必要があります。
調整するときには装着時と同じく歯に圧力が加えられるために、違和感や頭痛があるということを覚えておきましょう。

起床

起床

歯の矯正中は、寝ているときにはどうしても顎や肩が緊張してしまいがちです。
これらは無意識であるうえに寝ているときが多いため、治すことは難しいという人も多くいます。
しかし、緊張をしたままでいれば起きたときに頭痛を感じるのも、ある意味当然といえるのです。

そのほか、ブラケットやワイヤーなどで動かしている歯は、やはり動きやすいために常に注意を払ってください。
そんなぐらついている歯に対して、無意識のうちに食いしばって力を入れていることがあります。
そういったときにも、起きたときに違和感をおぼえたり、ひどいときには頭痛が起こったりします。

硬いものを食べた

歯の矯正中には、どうしてもワイヤーやブラケットをしている歯はぐらつきやすいです。
そのため、固いものを食べると歯がぐらついて神経を刺激し、痛みを感じる場合があります。
このとき、歯の痛みだけでなく頭痛を感じることもあるため、矯正治療中は歯に負担がかからない食べ物を摂取するのがおすすめです。

精神的ストレス

頭痛の原因には、精神的なストレスも考えられます。
歯を矯正するということは、元の位置から無理やりに動かしている状態であり、違和感や痛みをおぼえてそれがストレスになるのは当然です。

また、矯正器具を長時間つけていなくてはならない、ということにストレスを感じる人もいます。
矯正治療は期間も長く、どうしても精神に負担がかかってストレスを感じるために、体質によっては頭痛が起こってしまいます。

頭痛を軽くする対策法

頭痛を軽くする対策法

歯の矯正治療中に起こる頭痛は、どうすれば軽くできるのかその対策法を知っておくことが重要です。
頭痛が起こることは仕方がないとしても、頭痛を軽くできれば肉体だけでなく精神にかかる負担やストレスも少なくできます。
矯正治療は長期間続くために、できるだけ負担を軽くすることが求められます。

歯科医に相談

頭痛が起こったときに、矯正治療中の歯が原因だとわかっているなら歯科医師に相談してください。
歯科医師に相談することで、痛みの原因を取り除ける場合もあります。

矯正器具が原因と決めつけて自分で勝手にブラケットやワイヤーを外すことはあまりよくないため、できるだけ速やかに歯科医院に相談に行くのがおすすめです。
もしも無理に自分で矯正器具をさわってしまうと、別の部分に痛みが生じたり矯正器具に不具合が生じたりすることがあるため、注意しましょう。

痛み止め

痛み止め

頭痛がひどいときには、痛み止めを飲むことで緩和される場合があります。
どうしても歯科医院へ行かなくてはならないというわけではなく、市販の痛み止めを購入して服用することも問題ありません。

あまりに頭痛がひどくなる場合は歯科医院を受診するのがおすすめですが、そうでなければ市販の痛み止めでしばらく様子をみてみましょう。
体調を整えて数日時間を置くことで、痛みが治まる場合もあります。

筋肉の緊張を緩和

矯正治療中、無意識のうちに緊張していると頭痛が起こる場合があります。
そういったときには、体を動かして筋肉の緊張を緩和することで体がほぐれるだけでなく、頭痛を少しでも軽くできます。

とくに歯の矯正を始めてから肩こりがひどくなった、というときなどは効果的です。
体を程よく温めることも筋肉をほぐすことにつながるため、ぜひ試してみてください。
ただし、あまり長く痛みが続く、痛みがひどくなるというような場合は歯科医院に相談するのがおすすめです。

逆に頭痛が改善されることもある

実は歯列矯正は、頭痛を引き起こすだけではなく、逆に改善する場合もあります。
頭痛が起こる原因が噛み合わせが悪いためであれば、歯列矯正をして噛み合わせをよくすることで問題が解決されるからです。

歯並びと頭痛の関係を深堀り

歯並びと頭痛の関係を深堀り

歯並びと頭痛には、どのような関係があるのかを知っておきましょう。もしも頭痛の原因が歯並びなら、矯正することで治る場合もあります
そのためにもなぜ歯並びが悪いと頭痛が起こってしまうのか、頭痛を緩和するにはどうすればよいのかを詳しくみていきましょう。

歯並びが悪いと頭痛が起こる理由

歯並びが悪いということは、口腔内だけの問題ではありません。実は、歯並びが悪いと首の骨がゆがむ場合もあります。
そうなってしまうと、周辺の筋肉に大きな負担がかかるため、それが慢性的な肩こりの原因となっている可能性もあります。
ひどい肩こりは、頭痛も引き起こしてしまうため気を付けなくてはなりません。

また、顎に大きく力が入ってしまって、顎の近くにある頭へとつながる筋肉に負担がかかって頭痛を引き起こす場合もあります。
そのほか噛み合わせが悪いために顎に変な力が入ったり片側だけで噛んでいたりすると、それもまた筋肉に余分な力や負担がかかってしまいます。

それらの負担が頭痛を引き起こすため、気を付けましょう。
筋肉が緊張している、力が余分に入っていると感じたときには、ストレッチをするなどしてほぐしてみてください。

対処法

噛み合わせが悪くて頭痛が起こる場合の対処法は、歯列矯正をすることです。
矯正をして噛み合わせを正常にすることによって、変に力が入っていた筋肉への負担を緩和でき、歯に対するストレスも軽減します。

それにより頭痛も改善するため、おすすめです。
見た目だけで歯並びをきれいにするというだけでなく頭痛を緩和したい場合にもぜひ、歯列矯正を歯科医師に相談してみてください。

頭痛だけでなく歯並びを治すメリット

頭痛だけでなく歯並びを治すメリット

頭痛だけでなく、歯並びを治すにはさまざまなメリットがあります。
歯並びを治すことによって、噛み合わせがよくなるとしっかりと噛むことができて消化も良くなるためおすすめです。

また、歯のバランスを整えるということは、ほかのさまざまなバランスを整えることにつながります。
実際に歯を矯正したことで、無意識にしていた歯ぎしりがよくなったというケースもあります。

そのほか、重なっていた歯をまっすぐに整えることで歯磨きがしやすくなるというのも大きなメリットです。
なぜなら、しっかり隙間なく歯磨きをできるようになれば虫歯や歯周病にかかるリスクを大きく減らせるからです。

さらに口腔内をより清潔に保てることによって、口臭予防にもつながります。口臭が気になるという人はぜひ、歯科医師に相談してみてください。
また、歯並びをきれいにするということは体全体のバランスを整えられるということでもあります。

無意識に緊張していた筋肉も弛緩させられて、体を健康な状態へ導くことにもなるためぜひ、歯並びを整えてみてください。
何より重要なのは、歯並びが悪いと言葉の発音が悪くなってしまいます。

自分でははっきりと話しているつもりでも、他人には聞き取りにくいという場合もあります。
もちろん、歯並びがすべてというわけではありません。
しかし、歯並びを治すことによりしっかりとしたきれいな発音になる場合もあるため、まずは歯科医師に相談してみてください。

矯正治療の副作用

矯正治療の副作用

矯正治療とは歯を強引に元の位置から別の位置へ移動させるものであり、いくつかのリスクや副作用もあります。
例えば、歯を移動させるスペースが確保できないときなどは、もともとある歯を抜かなくてはならない場合もあります。

しかし、歯並びをきれいにしてかみ合わせをよくするためには抜歯することも仕方がない、というときもあるため歯科医師の説明をよく聞いて後悔のない決断をしましょう。
そのほかにも、矯正力が強すぎる場合には、歯の根が短くなるというリスクもあります。

また、矯正器具を使用していることで歯が磨きにくくなり、治療中は虫歯や歯周病になるリスクが高まります。
これらの矯正治療中のリスクや副作用をきちんと理解したうえで、歯列矯正へ臨みましょう。

矯正治療時の頭痛で悩んだら専門医に相談

矯正治療時の頭痛で悩んだら専門医に相談

矯正治療時の頭痛で悩んだら、専門医に相談するのがおすすめです。
自己判断で勝手にワイヤーやブラケットなどの矯正器具をいじってしまうと、装置が壊れたり不具合を生じさせたりする場合があります。
そのため、きちんとした信頼できる歯科医院に相談のもとで、必要と判断された場合には器具の取り外しを行ってください。

まとめ

まとめ

歯列矯正は、精神的なストレスや頭痛の原因にもなります。
しかし、きちんと歯列矯正をしてきれいな歯並びになれば、虫歯や歯周病のリスクを減らすなどといったメリットがあるのも確かです。

そのため、まずは歯科医師に相談して精密検査を受けた後で、どうしたいのかを決めてください。歯科医師には、きちんと自分の意見を告げることも重要です。
とくに問題がなければ歯列矯正をして、美しい歯並びを手に入れましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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