歯列矯正で顎が短くなるのか歯科医が解説|顔つきへの影響や主な矯正方法もご紹介します

【監修:青山健一】

歯列矯正で顎が短くなるのか歯科医が解説|顔つきへの影響や主な矯正方法もご紹介します

歯列矯正をすると、顎が短くなるという話を聞いたことがある人も少なくありません。
しかし、本当に顎が短くなるのかと不安になって、結局歯列矯正に踏み切れないということもあります。

そもそも歯列矯正によって顔つきが変わるものか、どのような矯正方法があるのかなどを詳しく解説していきます。
この記事を参考に、不安になって歯列矯正を先延ばしにしているという人もぜひ、検討してみてください。

歯列矯正で顎が短くなるのは本当か?

歯列矯正で顎が短くなるのは本当か?

歯列矯正で顎が短くなるというのは、嘘ではありません。実際に外科手術をすることで、顎が短くなることはあります。
しかし、外科手術を要しない歯列矯正で顎が短くなることは、ほとんどありません。なぜなら、長い顎を短くするのは歯並びの問題ではなく、骨の問題だからです。

とはいえ、歯並びが直接顎の大きさに影響するわけではありませんが、その逆に顎の大きさは歯並びに影響を与えます。
顎は、歯並びにとって非常に重要なポイントといえます。また、歯並びを改善して顔つきが変わるのはあり得ることです。

顎の大きさが影響して起こりうる歯並び

顎の大きさが影響して起こりうる歯並び

歯並びには、いくつもの症例があります。その中でも顎の大きさが影響して起こりうる歯並びには、どのようなものがあるのかをチェックしておきましょう。

顎がどのような影響を与えるのか、どのような対処ができるのかなどを知っておくことで、歯列矯正をするときの不安も少なくなります。

受け口

受け口とは、下顎が上顎よりも大きく成長し、下の前歯が上の前歯よりも前に出た状態のことです。
本来前に出ているはずの上の前歯が下の前歯より後ろにあるために、どうしても噛み合わせが悪くなります。

食事をうまく噛み切ることができないだけではなく、無理な力の入れ方をするために、顎にも負担をかけてしまいます。
そのため、骨格にゆがみが生じる場合も考えられ、早期の治療が望ましい症例です。気を付けたいのは、受け口は成長とともに治療が難しくなる症例だということです。

子どもが受け口ではないかと疑いを持ったなら、すぐに歯科医院を受診して、歯科医と相談のうえで早期の治療を心がけましょう。

上下顎前突

上下顎前突は、上下の前歯が前に突き出ている状態です。前歯だけが前に突き出ているだけでなく、顎の骨格に問題がある場合があります。

噛み合わせが悪く、うまく食事を噛むことができないだけでなく、口を完全に閉じるのが難しい場合もあります。

口を閉じられないと口呼吸になってしまうことも多いため、注意が必要です。また、転んだときに歯が折れやすいなどの危険があります。

もちろん見た目も決してよくはないため、できるだけ早期の治療をしてください。成長期のうちに治療を開始することで、骨の発育に問題がある場合も対処が可能です。

開咬

開咬とは、オープンバイトとも呼ばれる症状であり、口を閉じても上下の前歯に隙間が空いてしまう状態のことです。
そのため、前歯でうまく食事を噛むことができず、胃腸にも負担がかかってしまいます。

噛み合わせが悪いために、胃腸だけでなく顎にも多大な負担がかかり、骨格がゆがんできてしまうことも考えられます。
呼吸がしづらく、口呼吸になることも多い症例です。また、発音も不明瞭になりがちです。

歯列矯正は顔つきに影響する?

歯列矯正は顔つきに影響する?

歯列矯正をすると、顔つきに影響するという人も少なくありません。たとえば、顎を外科手術で治すと、骨格が変わるわけですから当然顔つきに影響が出ます。
また、骨格だけでなく通常の歯列矯正であっても顔つきが変わるため、綺麗なフェイスラインを目指して歯列矯正を行う人もいます。

噛み合わせが悪いとフェイスラインやイーラインに影響を与えてしまうため、歯並びを整えることで顔が綺麗になるというのは間違いではありません。

歯がでこぼこだったのがなくなると口元がすっきりし、口が閉じられなかったのがきれいに閉じられるようになるとそれだけで印象は違って見えます。
歯並びが気になる方は、ぜひ無料の矯正相談を活用して不安なことを確認してみましょう。

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歯列矯正の種類

歯列矯正の種類

歯列矯正には、いくつかの種類があります。矯正方法にはそれぞれの特徴があり、対応できる症例があります。
どの矯正方法も、すべての歯並びに対応できるというわけではありません。それぞれの特徴を理解して、症例やライフスタイルに合わせて最適な矯正方法を選びましょう。

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、歯列矯正の方法としてよく知られています。ブラケットと呼ばれる器具を歯の表面に装着し、そこにワイヤーを通して力を加えることで歯を移動させます。

ブラケットは金属でできている場合もありますが、白色で目立たないものもあるため、自分に合った装置を選ぶのがおすすめです。ワイヤー矯正は、幅広い症例に対応できます。

他の矯正方法では対応できないような抜歯を伴う歯列矯正にも対応できるため、自己判断であきらめる前に一度歯科医院を受診してみてください。

裏側矯正

裏側矯正は、ワイヤー矯正の一種です。ワイヤー矯正と同じくブラケットとワイヤーを使って矯正治療を行います。
仕上がりも同じで、歯列矯正終了後には美しい歯並びを手に入れることができます。

ワイヤー矯正と裏側矯正の違いは、ワイヤー矯正は歯の表面にブラケットを取り付けますが、裏側矯正は歯の裏側にブラケットとワイヤーを取り付けるという点です。

歯の裏側に付けるため、一見したところでは矯正治療をしていることがわからず、外食などでも気を使うことなく楽しめます。
ただし、通常のワイヤー矯正よりも高い技術を持った歯科医が必要で、費用もかなり高くなってしまうのが注意点です。

マウスピース矯正

マウスピース矯正とは、マウスピースと呼ばれる透明な装置を歯に取り付けることで、歯並びを美しく整える矯正方法です。
装置が透明なために人から気づかれにくく、目立ちたくないという人にはおすすめです。

歯を細かく動かすのに適していて、軽度から中度であれば多くの医院で対応できますが、重度になってしまうと対応できない医院が大半なので、注意が必要です。

マウスピースは自分で取り外しが可能で、食事時や歯磨きのときなどは外せるため、虫歯になるリスクを減らすことができます。
どのような矯正方法が最適なのかよくわからない場合は、矯正相談を活用することをおすすめします。

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顎の大きさを変えるなら外科矯正治療

顎の大きさを変えるなら外科矯正治療

矯正治療で、顎の大きさを変える場合もあります。骨格に問題がある場合は歯列矯正だけでは対応しきれないため、外科矯正治療を行う必要があるからです。
外科矯正治療は、顎変形症などに適用される手術であり、保険の適用が可能です。

そのため、顎変形症で外科手術が必要となれば、できるだけ早期に治療をしてください。顎の骨を手術するため、顎の大きさが変わることがあることを覚えておきましょう。

歯列矯正のメリット

歯列矯正のメリット

歯列矯正をすることによって、さまざまなメリットがあります。
どのようなメリットがあるのかを詳しく知っておくことで、歯列矯正を最後までやろうという気になる人も少なくありません。

歯列矯正のメリットとして考えられるのは、歯並びが綺麗になる・笑顔が増える・体のバランスが整う・虫歯や歯周病の予防になるなどです。
それぞれどういったことなのか、一つずつ詳しく解説していきます。

歯並びが綺麗になる

歯列矯正のメリットとして考えられるのは、歯並びが綺麗になるという点です。
でこぼこして生えている歯や、前に出過ぎている歯などを綺麗に整えるために行うのが歯列矯正なので、完了後には歯並びが綺麗になるのは当然のことといえます。

事前にどの程度治るのか、どれほど歯並びが綺麗になるのかを歯科医から聞いておくことで最後まで矯正を続けられます。

笑顔が増える

笑顔が増える

歯並びが悪くて恥ずかしい、そう考える人の中には笑顔を作ることができない人もいます。うつむきがちになり、暗い顔ばかりしていればなかなか社交的にはなれません。

しかし、歯並びを治療することで自信がつき、笑顔も増えてきます。上を向いて笑うことが増えれば、たくさんの人と親しくなることもできます。

体のバランスが整う

歯並びが悪いと噛み合わせも悪く、体のバランスを崩してしまいます。顔の骨格がゆがむ可能性もあり、歯並びは決して口の中だけの話ではありません。
そのため、歯並びを整えるということは、体のバランスを整えることにもつながります。

虫歯や歯周病の予防になる

歯並びが悪いと、虫歯や歯周病のリスクが高まります。なぜなら、歯が重なっている部分や斜めになっていて磨きにくい部分などは、どうしても磨き残しができてしまうからです。

磨き残しが積み重なっていくと、虫歯になってしまいます。また、歯茎が炎症を起こして歯周病になることもあります。
歯周病になると、歯周組織が壊れるだけでなく骨までとけてしまうため、歯並びを治すことが大切です。

歯並びが綺麗になると、重なった部分などがなくなり、歯を磨きやすくなるうえに全体を綺麗に磨けます。そのため、虫歯や歯周病の予防になります。

歯列矯正について悩みがあるなら歯科医に相談しよう

歯列矯正について悩みがあるなら歯科医に相談しよう

歯列矯正について悩みがあるなら、信頼できる歯科医に相談しましょう。多くの実績と高い技術を持った歯科医であれば、複数の選択肢もあります。

そのため、自分の症例に合った矯正方法を選ぶことができます。まずは一度歯科医院を受診して、どのような矯正方法が合うのかを相談してみてください。

まとめ

まとめ

歯列矯正をすることで顎が短くなる、というのはあり得ることです。
顎が短くなるのは主に外科矯正をしたときですが、それ以外でも通常の歯列矯正によって顔つきが変わることはよくあります。

口元がすっきりした、顔がきれいになったなど歯列矯正は顔のバランスを整え、よい方向に進めてくれるためおすすめです。
とくに歯並びが悪くて笑顔に自信がない、ついついうつむきがちになってしまうなどのコンプレックスを抱えている場合は、ぜひ治療してみましょう。

歯並びが気になるなら、実績のある信頼できる歯科医院を受診してみてください。歯並びをきれいにして、美しい笑顔を手に入れましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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