歯列矯正の拡大装置装着中はしゃべりにくい?拡大装置の種類やよくある悩みもご紹介します

【監修:青山健一】

歯列矯正の拡大装置装着中はしゃべりにくい?拡大装置の種類やよくある悩みもご紹介します

歯列矯正では歯並びをきれいにするために、拡大装置を装着する治療法があります。拡大装置とは、顎の骨を広げて歯並びをきれいにするための装置です。
しかし「歯列矯正の拡大装置装着中はしゃべりにくいのでは?」と疑問に思ったり不安を感じたりする人は少なくありません。

今回は歯列矯正の拡大装置装着中はしゃべりにくいのかを詳しく解説していきます。拡大装置の種類やよくある悩みも一緒にみていきましょう。

歯列矯正の拡大装置装着中はしゃべりにくい?

歯列矯正の拡大装置装着中はしゃべりにくい?

歯列矯正の拡大装置は上顎・下顎全体に装着するため、装着中はしゃべりにくいのではないかと感じる人も多いです。
また、実際に拡大装置を装着している人の中でも、しゃべりにくいと感じている人は少なくありません。

そもそもなぜ歯列矯正の拡大装置装着中はしゃべりにくいのか、しゃべりにくいと感じやすいポイントをみていきましょう。

舌を自由に動かせず滑舌が悪くなる

舌を自由に動かせず滑舌が悪くなる

歯列矯正の拡大装置装着中は、上顎や下顎全体に装置がくるため舌を自由に動かせず滑舌が悪くなる場合があります。
拡大装置は上顎に装着する症例が多いですが、舌に影響がある下顎でなく上顎への装着であっても滑舌が悪くなったり会話がしづらいという患者さんが多いです。

滑舌が悪くなるなどの口腔内の違和感は、レジン素材を使用した装置で上顎全体を覆う拡大床を使用する場合に多くみられます。
上顎を覆っているレジン床という部分が大きい・分厚い場合、滑舌が悪くなったり話しづらくなったりしやすいです。

口の中に違和感を覚えながら生活を送るのはストレスにもなりやすく、矯正治療に後ろ向きな気持ちになってしまいます。
限界はありますがレジン床は小さく・薄く調整することも可能なため、滑舌の悪さや口の中の違和感などが気になる場合は歯科医に相談してみましょう。

1~2週間程度で慣れることが多い

1~2週間程度で慣れることが多い

拡大装置は取り外しができない固定タイプや取り外し可能なタイプなどさまざまな種類がありますが、どの装置も上顎や下顎全体を覆うような形です。
そのため口の中に異物が入っている感覚が強く、最初から違和感をもたない人はほとんどいません。

ですが人間の体は適応能力に優れており、最初は違和感をもっていても毎日装置を装着していると1~2週間程度で慣れることが多いです。

歯列矯正の拡大装置の特徴

歯列矯正の拡大装置の特徴

 

歯列矯正の装置というとワイヤー矯正の金属器具やマウスピースをイメージしますが、拡大装置は他の矯正装置とは形や役割が少し違います。
拡大装置は歯の内側に器具を装着するもので、どれも歯並びをよくするために顎の骨を広げたり歯列のアーチを大きくしたりするためのものです。

では拡大装置とは具体的にどのような役割をするのか、歯列矯正の拡大装置の特徴を詳しくみていきましょう。

少しずつ歯列を拡大させる

少しずつ歯列を拡大させる

拡大装置は、歯並びがガタガタしている叢生・出っ歯・受け口などの矯正治療で使用することが多いです。
叢生などの歯列は、歯が生えるスペースがないことが歯並びが悪い理由として挙げられます。

スペースがないときれいな歯並びには改善できないため、歯が生えるスペースを作らなければなりません。
スペースを作る治療とは顎の骨や歯列のアーチを拡大する・抜歯をするなどがあり、顎の骨や歯列のアーチが小さい場合に拡大装置を使用します。

このように拡大装置とは、その名の通り顎の骨や歯列を拡大するもので、骨に圧をかけて少しずつ歯列を拡大する矯正装置です。

取り外しができない

拡大装置は取り外しができない固定タイプと取り外し可能なタイプがありますが、大人が拡大装置を使う場合は取り外しができない固定タイプを使うことが多いです。
固定タイプは常に装置を口の中に着けているため、骨に強い力がかかり歯列だけでなく顎の骨を広げることもできます。

一方で取り外し可能なタイプは固定式よりも圧が弱く、大人の歯列矯正ではあまり効果が得られません。
なぜなら、永久歯が生えてきたばかりの子どもの頃はまだ上顎の骨が引っ付いておらず骨を開きやすいですが、骨が形成後の大人の場合は弱い圧では骨が動きづらいためです。

固定タイプの拡大装置は食事や歯磨きの際も取り外しができないため、食べ物が挟まったりブラッシングがしづらかったりなどの問題があります。
拡大装置を着けている歯のまわりは汚れが溜まりやすく磨きづらいため、ワンタフトブラシなどを使用してお口の中を清潔に保ちましょう。

毎日ねじを回す必要がある

毎日ねじを回す必要がある

拡大装置は常に骨に圧をかけて歯列を広げていくため、歯列を広げるために毎日ねじを回す必要があります。
ねじを回す作業は自分で簡単に行えるもので、拡大装置にある小さな穴にスクリューキーを入れて回すだけと簡単です。

回し方も歯科医院で指導するため簡単に行えますが、回すことを忘れる・回し過ぎないようにきちんと決められた回数を回しましょう。

拡大装置の種類

拡大装置の種類

拡大装置はお口の中のスペースを広げて歯並びをきれいにするものですが、さまざまな種類があります。
取り外しができるもの・できないもの・ネジを回さないものなどがあり、少しずつ扱い方も違うため詳しくみていきましょう。

拡大装置

拡大装置

拡大装置は拡大床や緩徐拡大装置ともいわれ、1年ほどかけて弱めの力でゆっくりと歯列を拡大していく装置です。
レジン素材のプレートが付いているため話しづらさは多少ありますが、取り外しが可能で食事や歯磨きの際は外せるため、日常生活にあまり支障をきたしません。

真ん中にはネジを回す穴が付いており、スクリューキーでネジを回して徐々に歯のアーチを広げていきます。
他の拡大装置に比べると歯にかかる圧が弱めのため、歯が動きやすい子どもに使用することが多い装置です。

急速拡大装置

拡大装置を使用する矯正治療の中でも、急速に骨や歯のアーチを広げる場合は急速拡大装置を使用します。
急速拡大装置は急速に骨や歯列のアーチを拡大できる装置で、取り外しができない固定タイプです。

歯に金属の器具を取りつけて外れないように固定し、24時間歯に圧がかかるように矯正をしていきます。急速に拡大するため、短ければ1ヶ月ほどで骨や歯列を広げられます。
緩徐拡大装置よりも強い力がかかりやすく、大人で歯列を広げる矯正治療を行う場合は急速拡大装置を使うことが多いです。

緩徐拡大装置と同じように真ん中にネジを回す穴が付いており、スクリューキーでネジを回して徐々に歯のアーチを広げていきます。

クワドヘリックス

歯に金属の器具を取りつける固定タイプのクワドヘリックスは、ネジを回す穴がない拡大装置です。
ワイヤーの力を利用して歯に圧をかけ、歯列の拡大を促し矯正を行います。急速拡大装置よりも圧は弱いですが、緩徐拡大装置よりも強く大人でも使用することがあります。

クワドヘリックスは前方のアーチだけ広く矯正したいなど、部分的に幅を広げる症例に使うことが多いです。
固定タイプのため急速拡大装置同様に念入りな歯磨きをする必要があり、お手入れは少し大変ですが早めに骨や歯列を広げる効果が期待できます。

拡大装置の治療の流れ

拡大装置の治療の流れ

歯列矯正で拡大装置を使う場合、拡大装置以外にも行わなければならない治療があります。では拡大装置の治療の流れを詳しくみていきましょう。

  1. 拡大装置を装着し顎の骨や歯列のアーチを広げる
  2. 歯列矯正装置を装着し歯並びをきれいにする
  3. 保定装置を装着しきれいな歯並びを固定させる

上記が拡大装置を使用した矯正治療の大まかな流れになります。拡大装置を装着する期間は、大体半年から1年程度になることが多いです。
1つの工程の期間は使用する拡大装置の種類や治療する年齢によっても異なり、急速拡大装置を使用する場合や歯が動きやすい子どもの場合はより早く次のステップへ進めます。

歯列矯正装置の役割は、拡大装置で広げた歯のアーチの中で歯がきれいに並ぶようにすることです。
拡大装置で広げてすぐの時期は前歯の間などに隙間が大きくみられますが、ワイヤー矯正などで隙間を閉じてきれいな歯並びにしていきます。

子どもの場合、ワイヤー矯正などを使用しなくても隙間がきれいに閉じる場合もありますが、大人の場合はワイヤー矯正を併用することがほとんどです。

最後は保定期間といって一定の期間、きれいな歯並びがしっかりと固定するように後戻りしない保定装置(リテーナー)を入れて矯正治療は完了になります。

歯列矯正の拡大装置でよくある悩み

歯列矯正の拡大装置でよくある悩み

拡大装置は他の矯正装置とは異なり、歯の内側に大きく装着するためお口の中に違和感を強く覚え、日常生活でのちょっとした悩みになることも少なくありません。
拡大装置装着時期のみの悩みで長期間には及びませんが、歯列矯正の拡大装置でよくある悩みをみていきましょう。

サ行やタ行の発音がしづらい

拡大装置は歯の内側・舌側に装着するため、サ行やタ行の発音がしづらい悩みを抱える人が多いです。
サ行やタ行は舌が大きく動くことで発音するため、拡大装置があることによって息が抜けやすく発音しづらくなります。

他にもナ行・ラ行・英語も同様に舌が大きく動くため発音しづらく、会話がしづらいと悩む人も少なくありません。

楽器の演奏は難しい

楽器の演奏は難しい

拡大装置を使用していると、息を吹いて音を出す楽器の演奏は難しい場合が多いです。吹奏楽器は、息を吹いて音を出すための専用マウスピースやリードを使います。
このマウスピースやリードを使用する際に、拡大装置の影響でうまく息が吹けない可能性があります。

しかし絶対にできないとは限らないため、諦める必要はありません。拡大装置の厚みを調整することで演奏ができる可能性があったり、取り外し可能な拡大装置を選んだりすることで対処できます。

吹奏楽器を演奏する習慣がある人は、事前に歯科医に相談し拡大装置を使った矯正治療を始めましょう。
下記のリンクではインターネットから無料相談をご予約いただけます。歯列矯正を考えているが吹奏楽器を演奏する習慣があり悩んでいるという人も、ぜひお気軽にご相談ください。

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拡大装置で矯正治療する際の注意点

拡大装置で矯正治療する際の注意点

ワイヤー矯正やマウスピースだけでは矯正できない場合に使用する拡大装置ですが、拡大装置を使った矯正治療をする際には注意点があることも忘れてはいけません。
まずネジ穴があるタイプの拡大装置を使用する場合の注意点として挙げられるのが、ネジの回し忘れです。

1日1回や2回など、歯科医院で指導された回数を忘れずに回さなければなりません。もしもネジを回し忘れても自己判断で何度も回すのは避けましょう
決められた回数以上回すと、装置が上手く入らなかったり歯に過度の負担がかかったりしてしまうため、忘れた場合の対処法を事前に歯科医へ確認しておくと安心です。

また、取り外し可能な拡大装置は洗浄剤を使用して清潔を保ちましょう。
取り外しできない固定タイプは装置のまわりを念入りにブラッシングしお口の中の清潔を保つように心がけてください。

歯列矯正の拡大装置装着中にしゃべりにくいと感じたら

歯列矯正の拡大装置装着中にしゃべりにくいと感じたら

拡大装置は口の中全体を覆うため、矯正治療で使う装置の中でもしゃべりにくいと感じる人が多いです。
歯列矯正の拡大装置装着中にしゃべりにくいと感じたら遠慮なく歯科医へ相談し、できる限りの対処をしてもらいましょう。

また、「矯正治療を行うとしゃべりにくいのでは?」と不安を抱き歯列矯正に踏み出せない方も多いです。
まずは歯科医へ歯の悩みを相談し、矯正によってどの程度の影響があるのか、どのような歯並びに改善できるのかを確認するのもおすすめです。

下記のリンクではインターネットからでも無料相談をご予約いただけます。お悩みや不安がある方もぜひお気軽にご相談ください。

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まとめ

まとめ

拡大装置を使った矯正治療は骨を広げるなどの大がかりな印象が強く、不安を抱く患者さんも少なくありません。
しかし治療が完了すれば、見違えるほどきれいな歯並びになる場合が多いです。
食事がしづらい・発音しづらいなどの気になる点もありますが、歯科医と一緒に乗り越えてきれいな歯並びを手に入れましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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