オープンバイトの特徴を解説|矯正治療に失敗する原因や矯正治療を成功させるポイントもご紹介します

【監修:青山健一】

オープンバイトの特徴を解説|矯正治療に失敗する原因や矯正治療を成功させるポイントもご紹介します

オープンバイトの矯正治療は歯科医の立てた治療計画に従って行われますが、必ずしも納得のいく結果が得られるとは限りません。
矯正治療はどのような原因で失敗するのか、失敗したときにはどのような対処法があるのか、失敗しないためのポイントは何かなどをわかりやすく解説します。
これから歯列矯正を始めようかと検討している場合は参考にしてください。

オープンバイトの特徴

オープンバイトの特徴

オープンバイトは奥歯を噛みしめているのに前歯が噛み合わずに隙間が開いている状態のことです。
上下の前歯が噛み合わないため空気が漏れて会話が聞き取りづらいことや前歯で食べものが噛み切れないという特徴があります。
軽度の場合は見た目を気にするほどではなく本人も気が付かないこともあります。しかし、その状態を長く放置すると噛みしめている奥歯の負担が大きくなり奥歯を失うこともあるため注意が必要です。

矯正治療が失敗する治療前の原因

矯正治療が失敗する治療前の原因

歯列矯正は歯科治療のなかでも技術的に難しい治療といわれています。そのため、治療の成功は歯科医の知識や技術、経験に委ねられることが多いのです。
歯科医の技術に影響を与えるのが患者の歯の状態です。歯の大きさや歯並び、その歯を支える顎の状態などによって失敗するリスクも変わってきます。
矯正治療が失敗する治療前の原因を解説します。

複雑な歯並び

複雑な歯並び

ねじれ・重なり・デコボコ・隙間が大きいなどが組み合わさった複雑な歯並びは矯正治療が失敗する原因になります。
歯並びが複雑な場合は、一本ごとに歯の移動方向や移動距離を設定しなければなりません。さらに一本ごとに移動が完了するまでの時間もばらばらです。

複雑な歯並びを矯正する場合は、事前に綿密な治療計画を立てる必要があります。ずさんな治療計画で治療が行われると失敗のリスクはさらに高くなるのです。

顎の大きさ

オープンバイトになる原因のひとつが顎の大きさにあります。上顎と下顎の発達バランスが悪いことでオープンバイトになることがあるのです。
下顎の成長が悪い・上下の顎の骨がずれているなどの場合は矯正治療が難しく失敗のリスクも高くなります。
そのような症例では外科治療を併用することが多いのですが、矯正だけでオープンバイトの治療を行うことも可能です。

治療中・治療後の原因

治療中・治療後の原因

矯正治療の失敗の原因は治療中や治療後にも存在します。治療前のリスクと違って歯科医や患者自身が原因になることもあります。
矯正治療は保定期間を含めると4年~5年を要する長い治療です。その間に患者自身が守るべきことを守らななければ治療が失敗することも承知しておきましょう。
治療中や治療後にある失敗の原因を解説します。

抜歯

抜歯

オープンバイトの治療ではスペース確保のために抜歯を行うことがあります。しかし、この抜歯が原因で矯正が失敗することもあるのです。
抜歯はしたものの抜いた歯の場所に問題があると、正しい歯並びに矯正できなかったり噛み合わせが悪くなったりすることがあるのです。

抜歯をする必要があるのかどこを抜歯するのか事前に十分な確認が大切です。治療方針を間違えるとかえって歯並びが悪くなることもあります。

後戻り

矯正治療は目標とした歯列に矯正できても、歯列が安定するまでは元に戻ろうとする力が働きます。これが「後戻り」です。
矯正治療が終わった段階で適切な後戻り対策が行われない場合は、歯列が元に戻ってしまい矯正治療が失敗する可能性があります。

一般的に後戻りを防止するためにマウスピースを装着します。装着する保定期間はおよそ3年間です。
適切な後戻り対策が行われた場合でも、保定期間中にマウスピースを外すことが多いなど注意が守られない場合も後戻りすることがあります。

虫歯・歯周病対策

矯正装置は治療中に装着するだけでなく、治療後にもリテーナーという装置を後戻り防止のために装着します。
これら矯正装置のまわりは汚れや食べかすが溜まりやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなるのです。
矯正中は虫歯や歯周病の治療ができないことがあります。虫歯や歯周病が進行すると歯の隙間や歯槽骨に治療前との狂いが出てしまいます。

虫歯や歯周病は治療の失敗にもつながるため、保定期間を含む治療中は丁寧な歯磨きが必要です。

舌の癖

オープンバイトの原因でもある舌癖が、まわりまわってオープンバイト治療の妨げになることがあります。
治療中に矯正装置を装着しているときでも、舌癖があると舌で前歯を押し出そうとします。舌の圧力で歯の正しい移動を妨げることになり治療が進まないのです。

治療後の保定期間中でもリテーナーを舌で押し出したり前歯そのものを押し出したりして後戻りの原因になることがあります。
オープンバイトの治療を始める前には、矯正治療が失敗しないために舌癖を治しておくことが重要です。MFT(口腔筋機能療法)と呼ばれる口腔周囲の筋肉バランスを整えるトレーニングがおすすめです。

矯正治療に失敗したときの対処法

矯正治療に失敗したときの対処法

失敗しないでイメージどおりの矯正ができることが理想ですが、失敗したときにはどのような対処ができるか理解しておきましょう。
おかしいなと思ったら治療の途中でも対処を考えましょう。ずるずると治療を進めてはかえって再治療などのリスクが高まります。

疑問に思うことを主治医に伝えて、十分に話し合うことが大切です。主治医の説明にどうしても納得できない場合には、別の専門家の意見を聞くセカンドオピニオン転院も視野に入れた検討を行うことも致し方ないでしょう。

セカンドオピニオン

セカンドオピニオン

歯列矯正は歯科治療のなかでも専門性が高い分野です。そのため、治療がうまくいくかどうかは歯科医の技術や経験によって大きく変わることがあります。
矯正治療中に治療計画や治療の進め方、結果に少しでも疑問があればセカンドオピニオンを受けることができます。

専門性が高い治療ゆえに歯科医によって治療に対する見解が異なるのです。より知識や経験のある歯科医の意見を聞くことで、視点が変わり問題点が見つかることもあります。

転院

治療経過や治療結果に不安や不満があるときは転院することも可能です。歯列治療は専門性が高いため転院によって治療内容が変わり納得できる治療が受けられることがあります。
歯列治療は同じ歯科医院で最後まで行うのが理想ですが、不安を抱えたまま治療を続けるのもストレスになります。

転院は患者の自己都合のため、転院先を主治医から紹介してもらうことや治療経過などの診療資料を受け取ることは難しいです。
転医を希望する場合は、まず主治医に申し出ましょう。理由を伝えることで治療を継続するための改善策が見つかることもあります。

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矯正治療を成功させるポイント

矯正治療を成功させるポイント

歯列矯正は失敗もありうるということを理解して治療を受けましょう。そのうえで、失敗のリスクを最小にする努力が必要です。
成功のために大切なことは信頼と安心といえます。そのためにはコミュニケーションがとりやすい歯科医であることが大切です。
矯正治療を成功させるポイントをご紹介します。

信頼できる専門医を選ぶ

歯列矯正は治療を始めたら最後には納得して治療を終わりたいものです。そのためには、安心して治療を任せられて信頼できる専門医を選ぶことが重要です。
矯正治療は長い期間と多額の費用がかかります。安かろう悪かろうでは、「安物買いの銭失い」になってしまいます。

周囲の評判や口コミも重要な情報ですが、実際に歯科医にあって自分で判断して決めるのがおすすめです。
治療に先立って行われるカウンセリングで患者が納得するまでじっくりと時間をかけてくれる歯科医は信頼できるといえます。
無料でカウンセリングを行っている歯科医院も多いことから、納得できるまで歯科医院をまわって探しましょう。

矯正治療の必要性をじっくり検討する

人の第一印象は顔で決まることが多いです。その顔の印象は口元が大きく影響しています。
歯並びは個人差がありますが歯並びが気になる度合いにも個人差があります。場合によっては歯列矯正が必要ないかもしれません。
矯正治療を検討しようと思い立ったら、治療方法やメリット・デメリット、失敗例などを理解したうえで本当に必要かどうかをじっくりと検討することが重要です。

矯正治療は治療計画が大切

矯正治療は治療計画が大切

歯列治療の必要性を感じて信頼できる歯科医が見つかったら、具体的な治療が始まります。
矯正治療で一番大切なことは治療計画です。治療方法や進めかたから矯正後のイメージまで治療に関わるすべてのことを決定します。

治療方法・痛み・治療期間・失敗のリスク・治療費用など疑問に思うことや不安なことがあれば治療計画の段階で納得できるまで相談しましょう。

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オープンバイトで悩んだら専門医に相談しよう

オープンバイトで悩んだら専門医に相談しよう

オープンバイトで悩んだらまずは専門医に相談しましょう。オープンバイトの治療はどのように行うのか自分自身で納得するのが最初に行うことです。
疑問に思うことや不安に感じることをすべて解決してから治療に進むことが大切なことです。矯正に失敗するリスクがあるのかも確認しておきましょう。
納得するまで相談することでコミュニケーションがとりやすくなり、歯科医とも信頼関係を築くことができます。

まとめ

まとめ

歯並びは一人ひとり違います。その歯並びに対応して治療計画を立てるのが歯科医です。そのため、歯科医には臨機応変に対応する高い技術力と経験が求められます。
歯列矯正は難しい治療になります。失敗のリスクがあることも承知して治療に臨むことが大切です。

治療が失敗するのは今回ご紹介したような原因がありますが、それらを回避するには信頼できる歯科医とよく相談することです。
治療を成功させるためにはコミュニケーションがとりやすい歯科医を見つけましょう。失敗しない治療のためには歯科医との相性も大切なポイントです。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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