キレイライン矯正で失敗しない方法を歯科医が解説|キレイライン矯正の症例や費用も紹介します

【監修:青山健一】

キレイライン矯正で失敗しない方法を歯科医が解説|キレイライン矯正の症例や費用も紹介します

「キレイライン矯正が最近人気らしいけど、どんな矯正方法なの?」「キレイライン矯正で失敗しないためにどうすればよいの?」
このような疑問を持っていませんか。矯正方法の1つとしてキレイライン矯正があると知っていても、キレイライン矯正について詳しく理解している方は少ないはずです。

そこで今回は、マウスピース矯正をしようと悩んでいる方に向けてキレイライン矯正の概要失敗しないための方法などについて詳しく紹介します。

キレイライン矯正の概要

 

キレイライン矯正の概要

キレイライン矯正は、マウスピース矯正の1つです。マウスピース矯正は矯正器具が目立たないというメリットがあります。
マウスピース矯正の種類の1つであるキレイライン矯正を詳しく知らない方に向けて、6項目に分けて詳しく説明します。

適用範囲

キレイライン矯正の適用範囲は、前歯12本のみです。
そのため、適用になるのは軽度の歯並びの矯正治療のみとなっており、奥歯を動かさないといけない重度の矯正治療は行えません。
キレイライン矯正で対応できる代表的な歯並びは下記のとおりです。

  • ガタガタの歯
  • 並び出っ歯
  • すきっ歯
  • 受け口

治療内容

キレイライン矯正では、透明のマウスピースを装着し歯並びを矯正します。
ハードとソフトの2つのタイプのマウスピースを交互に装着し、定期的に歯型を取りその都度新しいマウスピースに変更していきます。
1日に20時間のマウスピースの装着が必要です。

費用

費用

  • 軽度:10~15万円
  • 中度:15~20万円
  • 重度:20~30万円

初回のマウスピース作成で約2万円かかり、2回目以降はハードとソフトの2つのマウスピース作成代として1回約4万円の費用が必要です。
症状が重度になるにつれマウスピースを作成する回数も増えるため、お金も高くなります。
高額だと感じるかもしれません。

しかし、同じマウスピース矯正のインビザライン矯正の場合は、50~80万円程度かかるため、マウスピース矯正の中ではお得に矯正治療を行える方法といえます。

支払いのタイミング

キレイライン矯正の支払いタイミングは、2つに分けられていることが多いです。
1つ目は、契約時に1回で支払う方法です。契約するときに歯並びの状況から矯正にかかる回数を決めその回数分の料金を支払います。

2つ目は、クリニックに行く度に支払う方法です。クリニックに治療に行く度に費用を支払います。
支払い方法は、現金支払いとクレジットカードの2つの方法に対応しているクリニックが多いです。

治療期間

キレイライン矯正の治療期間は、5ヵ月~1年3ヵ月程度が目安です。
人によって歯並びの状況が変わるため、目安期間より短く終わったり長くかかったりする場合もあります。
自分の治療期間がどのくらいかかるかは、クリニックに行ったときに歯科医師に聞いてみましょう。

キレイライン矯正のメリット

キレイライン矯正のメリット

キレイライン矯正には、さまざまなメリットがあります。代表的な4つのメリットをご紹介します。

価格が安い

キレイライン矯正は、価格が安いです。
歯並びを矯正する場合、ワイヤー矯正とマウスピース矯正の2つの方法があります。
ワイヤー矯正の場合は60万円~130万円程度かかり、マウスピース矯正の1つであるインビザライン矯正は、50万円~80万円程度必要です。
キレイライン矯正は上手く治れば30万円〜50万円程度のため、お得に歯並びの矯正を行える場合もあります。

ホワイトニングを行える

キレイライン矯正は、歯並びの矯正と一緒にホワイトニングを行えます。
キレイライン矯正の初回料金である2万2千円(税込)の費用は、ホワイトニング剤が最低でも1本含まれた料金です。

クリニックによって契約内容が異なりますが、契約内容によっては4本のホワイトニング剤が含まれている場合もあります。
ホワイトニング一緒に行いたい方は、クリニックに相談してみてください。

キレイライン矯正のデメリット

キレイライン矯正のデメリット

 

キレイライン矯正には、残念ながらデメリットもあります。デメリットを知らずにキレイライン矯正を行ってしまうと、治療後に後悔してしまうかもしれません。
そのため、キレイライン矯正のデメリットを理解しましょう。

マウスピースの装着中は飲み物の制限がある

キレイライン矯正は、マウスピースの装着中に飲み物の制限があります。
マウスピースを装着しているときは、水や40度以下のお湯であれば飲むのは問題ありません。
しかし、色の濃い飲み物や甘いジュースを飲むときはマウスピースを外さないといけません。
そのため、マウスピースを外したりつけたりする余計な手間が増えてしまいます。

適応外もある

キレイライン矯正は、誰でも行えるわけではありません。
大体全体の半分以上の方は、キレイライン矯正の適応外です。歯科医師が歯並びやレントゲンなどを確認しないと、適応内か適応外かは分かりません。
そのため、適応外だったとしても診察料やレントゲンの撮影料などはかかってしまいます。

さまざまな変更がある

キレイライン矯正は、矯正中にさまざまな変更があるかもしれません。
これまでもさまざまな変更がされてきました。そのため、キレイライン矯正中に当初予定していた計画や料金が変更する可能性があります。

キレイライン矯正の失敗例

キレイライン矯正の失敗例

安さにおいては、メリットがあるキレイライン矯正ですが、失敗してしまう場合もあります。自分が失敗しないためにも、どのような失敗例があるか理解しておきましょう。

出っ歯

キレイライン矯正は出っ歯の治療に対応していますが、失敗してしまうこともあります。具体的には、奥歯が原因で出っ歯になっている場合は治療が失敗してしまいます。
キレイライン矯正はあくまで前歯12本だけの矯正だけです。そのため、奥歯を矯正しないと出っ歯が治らない歯並びの場合はキレイライン矯正を行っても意味がありません。
自分で奥歯の噛み合わせを確認するのは難しいため、クリニックの歯科医師に確認しましょう。

歯が動かない

 

歯が動かない

歯が動かないと歯並びの矯正治療は、失敗してしまいます。
歯並びの矯正治療は、歯が正しい方向に動くようにストレスを加えないといけません。このストレスに歯が反応することで動かしたい方向に歯が移動していきます。
何歳になってからでも歯並びの矯正治療は行えますが、一般的には年齢が上がるほど歯が動きづらいです。
そのため、なかには歯が動かない方もいます。

後戻り

キレイライン矯正を含め全ての矯正が、後戻りの可能性があります。
後戻りとは、矯正治療終了後に矯正前の位置に歯が戻ることです。後戻りをしてしまうと、矯正前の歯並びになってしまうため、矯正治療が失敗してしまいます。
後戻りを防ぐためには、リテーナーという保定装置を使用します。

矯正治療終了後1年間、1日20時間リテーナーを装着しないといけません。その後、夜間のみのリテーナーの装着になります。
後戻りは、リテーナーを装着することで防ぎやすくなりますが別途費用がかかります。

キレイライン矯正で失敗しない方法

 

キレイライン矯正で失敗しない方法

キレイライン矯正で起こる失敗を防ぎましょう。失敗を防ぐために、キレイライン矯正で失敗しないための4つの方法を紹介します。

適応症例かよく確認

キレイライン矯正の失敗を防ぐため、適応症例か確認しましょう。
繰り返しになりますが、キレイライン矯正は前歯12本の矯正のため奥歯が原因の歯並びは治療できません。
そのため、歯科医師に丁寧に確認してもらうようにしましょう。

装着時間に注意

 

装着時間に注意

キレイライン矯正の失敗を防ぐには、装着時間に注意しましょう。
キレイライン矯正で使用するマウスピースは、1日20時間装着して効果が出ます。つまり、20時間装着しないと効果がありません。
マウスピースは外せるため、一度外してしまうとつけるのを忘れやすいです。そのため、マウスピースを外してもすぐにつけ1日20時間装着するように心がけましょう。

食事時はマウスピースを外す

キレイライン矯正の失敗を防ぐため、食事のときはマウスピースを外しましょう。
マウスピースを装着したまま食事をすると歯周病や虫歯になりやすいだけでなく、マウスピースが壊れる危険性があります。
マウスピースが壊れてしまうと矯正ができないため、歯並びの治療が行えません。
そのため、必ず食事中はマウスピースを外すようにしましょう。

リテーナーをつける

キレイライン矯正の失敗を防ぐためには、リテーナーをつけましょう。
前述したとおり、リテーナーを装着すると後戻りを予防できます。
リテーナーを作成する費用がかかりますが、リテーナーを装着せずに後戻りが起きてしまうと、今までの治療費が無駄になってしまいます。

一番安いマウスピース型のリテーナーで2万2千円(税込)で購入できるため、今までの治療費が無駄にならないと考えるとお得です。

キレイライン矯正を始める前に十分検討しよう

 

キレイライン矯正を始める前に十分検討しよう

キレイライン矯正を始める前に十分に検討をしましょう。
キレイライン矯正を含め、全ての歯並び矯正は長い期間お金がかかります。

キレイライン矯正は、5ヵ月~1年3ヵ月はマウスピースを装着しないといけないため、ストレスを感じる方もいます。
お金も矯正の中では安いといっても、簡単に出せる額ではありません。キレイライン矯正を行い満足するためにも、熟考しましょう。

キレイライン矯正で悩んだら信頼できる専門医に相談

キレイライン矯正で悩んだら信頼できる専門医に相談

キレイライン矯正について調べても悩みが尽きない場合は、信頼できる歯科医師に相談してください。
歯科医師に相談し、悩んでいる内容を全て伝えましょう。その上で納得ができたらキレイライン矯正を始めてください。

もし納得できなければキレイライン矯正を行わなくても問題ありません。自分が納得して、キレイライン矯正を行うようにしましょう。

まとめ

 

まとめ

今回は、キレイライン矯正をするか悩んでいる人に向けてキレイライン矯正の詳細や失敗しないための方法を解説しました。
キレイライン矯正は、適応治療なら低価格で治療ができる矯正方法ですが、適応範囲が限定されているので、キレイライン矯正で失敗しないためにも、この記事で紹介した内容をぜひ参考にしてみてください。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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