下の歯の歯並びが悪くなる原因を解説|代表的な症例や悪い歯並びを放置するリスクもご紹介します

【監修:青山健一】

下の歯の歯並びが悪くなる原因を解説|代表的な症例や悪い歯並びを放置するリスクもご紹介します

下の歯並びが悪いと悩む人は少なくありません。その原因は人によってさまざまで、矯正方法も患者様にあった方法を選びます。
矯正治療は大人ならいつでも可能ですが、筋肉や骨が柔らかい方がよりよい結果に繋がりやすいです。
下の歯の影響で、正常だった上の歯並びが悪くなることもあります。下の歯並びが悪くなる主な原因と、代表的な症例や治療法もみていきましょう。

下の歯の歯並びが気になる人は多い

下の歯の歯並びが気になる人は多い

下の歯の歯並びが気になる人の殆どは、前の歯左右4本ずつの歯の位置がばらばらです。笑ったときに目に見える部分の歯が歪んだり重なって生えたりしています。
そのため、鏡や自分の写真をみると歯並びが悪いと感じます。矯正歯科でも不正咬合は最も多い症例です。

下の歯並びを気にする人は多いですが、その原因が日常生活の癖や食生活が関係している事はあまり知られていません。
自分の歯はもちろん、お子さんの歯並びをきれいにするためにも原因や予防法の知識を身につけましょう。

下の歯の歯並びが悪くなる原因

下の歯の歯並びが悪くなる原因

下の歯の歯並びが悪くなる原因は、大きく分けて2つあります。1つ目は先天的な原因、2つ目は後天的な原因です。
歯並びには、歯の大きさや顎の骨の大きさが関係します。永久歯が生えてくるタイミングも非常に重要です。

先天的なものは早めの対処を施し、後天的なものは意識して修正すれば歯並びが悪くなる原因を回避できます。
下の歯並びが悪くなる原因を理解し、できる範囲で予防していきましょう。毎日の習慣の積み重ねがきれいな歯を作っていきます。

先天的なもの

先天的なもの

下の歯並びが悪いという症例の先天的な原因は、本来の骨格に問題がある場合です。とくに顎の大きさが関係します。
乳歯から永久歯に生え変わる期間を混合歯列期といいます。混合歯列期に顎が成長しなくてはいけませんが、生まれつき顎の骨が小さいと大きくなりません。

もし遺伝性なら、お子さんの混合歯列期にはいつもよりも注意が必要です。この時期にきちんと適切な治療を行えば防げる事がたくさんあります。
乳幼児から国が定める定期健診では骨の発達は随時診断します。ご心配な方は主治医に顎の成長について質問しても構いません。
顎と歯の大きさのバランスが重要なポイントです。顎は歯列よりも大きくなくてはいけません。

後天的なもの

下の歯並びが悪い原因のほとんどが後天的なものと考えられています。例外はありますが、矯正技術によって殆どの不正咬合は解決可能です。
いくつかの理由の1つに、混合歯列期の顎の発達が未熟な事が考えられます。顎の骨は筋肉と歯で支えられて動かす事ができるのを知っていますか。

乳幼児の顔は丸くて縦よりも横に大きいです。これが大人になると、顔の骨が発達し顎も大きくなっていきます。
肉体と同様、顎も栄養と運動によって成長します。そのため、子供の頃からよく噛んで食べましょうといわれるのは、顎を鍛える事に繋がるからです。
顎が大きくならない場合、永久歯が生えてくるスペースが確保できず歯は前後にずれて生えてきます。これが不正咬合の原因です。

代表的な症例

代表的な症例

下の歯並びが悪いと一言でいってもその形状や特徴はいろいろあります。代表的な症例をみていきましょう。
これらはほんの一例にすぎません。実際には患者さんの歯を診察すると他にも問題がみつかる事が多いです。

中には呼吸障害があるなど、歯並びの悪さが原因で他の疾患を引き起こしている場合があります。
下の歯並びが悪いことに気がついたら、できるだけ早く検査し、歯科医に相談してください。一緒に問題を解決しましょう。

叢生

叢生

不正咬合の一種で「そうせい」と読みます。別の名前で乱杭歯「らんぐいば」といいます。杭が乱れて立っているように見える事から名付けられました。
永久歯は親知らずを入れて32本あります。奥歯の3本は永久歯として10歳ごろに生え始め、その後前歯の乳歯が生え変わる、という順です。

奥歯が前方に生えてくると、決まったスペースに残りの歯が収まりきらず他の歯と重なって生えてきます。
問題がある場所が前歯でも、原因は前歯ではなく顎と歯のバランスが悪い事、奥歯が突出した際、前方に生えてきた事が理由です。

出っ歯

出っ歯は人によって度合いが異なります。専門用語では、出っ歯の事を上顎前突(じょうがくぜんとつ)といいます。
上顎前突の原因は複数ありますが、例えば子供の上顎前突は指しゃぶりが原因です。後天的な上顎前突は癖や食習慣も見直さなくてはなりません。

不正咬合をそのままにしておくと舌の位置や日常の癖がついてしまい、その結果永久歯が曲がって生えてくる事があります。
又既に生えている不正咬合の歯の周りは十分なスペースがないため、歯列から逸脱するのはそのためです。

受け口

受け口とは、下の顎が上の顎より前にでている状態で反対咬合(はんたいこうごう)ともいわれています。
通常、口を閉めたとき前歯は下の歯の上に重なりますが、受け口は下の歯が上の歯よりも前にでる、という状況です。

原因は、顎関節や舌の位置が正しくないなどが考えられます。もちろん不正咬合の1つです。
受け口は患者様の状態が全て異なるため、治療方法も一人一人違った治療計画で矯正治療を施していきます。

下の歯の悪い歯並びを放置するリスク

下の歯の悪い歯並びを放置するリスク

下の歯並びが悪いのに気づいていながら、多忙を理由に診察を後回しにする人も少なくありません。外出が減り、マスク着用が常識となりつつある今がタイミングです。
痛みが伴えばその修復をするために治療期間はさらに延びます。歯並びが悪いだけで、以下の弊害も考えられるため放置していい事は1つもありません。これ以上悪化させないためにも、早期治療を行い悩みを減らしていきましょう。

虫歯や歯周病のリスクが高くなる

虫歯や歯周病のリスクが高くなる

歯並びは顎の骨にそって曲線を描いているため歯列がまっすぐだと、歯磨きは左から右へと歯ブラシがスムーズに動きます。
しかし、歯並びが悪いと歯と歯の隙間に歯ブラシが届かず完全に汚れが落ちません。この磨きのこしが虫歯の原因です。

デンタルフロスや毛先の小さな歯ブラシを使って丁寧に磨いても、やはり限界はあります。虫歯以上に怖いのは歯周病です。
歯周病は、歯茎が下がったり歯が抜けてしまう事もあります。口の中は常に細菌が常駐しており、毎日清潔にしておかなければなりません。

免疫力がさがると、歯周病菌は歯茎からリンパ腺や骨に到達し炎症を起こします。歯並びが悪いと感染症にもなりかねません。

咀嚼効率が悪くなる

咀嚼効率が悪くなる

咀嚼するときに大切なのは噛み合わせです。食べ物を食べたりするだけではなく、重いものを持つときに歯を食いしばるように体の耐性に大きく関係します。
もし、下の歯並びが悪ければ、咀嚼が足りないまま飲み込んでいるかもしれません。食べ物が消化されずに胃へ届くと消化不良の原因になります。

また歯並びが悪い状態の舌の位置は正常ではありません。舌が後退してしまうと飲み混みや発音にも影響を及ぼします。

上の歯並びが悪くなることも

人間の体にはホメオスタシスという本能が備わっており、体を外傷や菌から守り臓器が正常に機能できるように調整する能力を持っています。
下の歯並びが悪いまま過ごしているという事は、正しくない姿勢で座り続けるのと同じ事です。

正常な位置にあった筋肉や骨であっても長年の負担が積み重なり、正しくない歯に合わせてできる範囲の最善を保つために変化します。
下の歯並びが悪いと、正しい位置にあった上の歯並びも悪くなるのはこういった理由からです。

下の歯の歯並びは部分矯正で治療可能の場合もある

下の歯の歯並びは部分矯正で治療可能の場合もある

矯正治療には、一部分の歯を矯正する部分治療という方法があります。
対象となる歯の状態によりますが、全体矯正よりも期間が短く費用もかけずにできる治療方法です。
メリットやデメリットを知っておくと歯科医に矯正治療を提示されたときに不明点を明確に質問できます。部分矯正は患者様が指定する事はできません。

不正咬合は、目視できる歯以外に原因がある場合が多いです。従って患者様の希望が部分矯正でも、全体矯正を勧める理由が必ずあります。
歯科医とよく話し合って、納得した上で矯正治療を始めましょう。

部分矯正をする代わりに、セラミック治療を選択される方もいらっしゃいます。歯の移動を行わず、歯を削ってセラミック製の被せ物をする治療方法です。
矯正器具を長期間取り付けたりする必要はありません。歯そのものの機能よりも審美的な目的や、時間がない方などが治療をうけます。

部分矯正の注意点

部分矯正の注意点

部分矯正の注意点は対象となる歯の状態と患者様の固定観念の問題です。部分矯正は全体矯正と比べると確かに期間も短くてすみますし、何よりリーズナブルで人気があります。
セラミック矯正は、被せものをするために歯を削る為、対象となる歯の神経は、抜く事が殆んどです。
神経を抜いてしまうため、歯にはダメージがあります。治療対象は1本から最大6本まで行えます。

症状により治療方法は異なる

もし主治医が数本の歯の治療で歯並びの問題が解決すると判断すれば、セラミック矯正は選択肢の1つです。
しかし、歯並びの悪さはたいてい全体的な矯正が必要な場合が殆どです。主治医の矯正治療の計画に基づき、治療方法の理由も理解しましょう。

歯並びの治療において、患者様の固定観念は、数本の歯列矯正なら「簡単に治るセラミック治療を希望します」と考える人もいるかと思います。
しかし、実際、殆どの患者様の不正咬合はセラミック矯正には向かない場合が多く、他の矯正治療の提案を提示する事が多くなりました。

ご自身の歯を残すための矯正治療の方が長い目で見てもメリットです。リーズナブルで短期で治療可能とはいえ歯の神経を抜くと元にはもどせません。

信頼できる歯科医を選ぶ

信頼できる歯科医を選ぶ

患者様の歯の状態に応じて主治医がすすめる矯正治療計画は、医院の設備や歯科医の技術力も関係します。
矯正歯科医の実績が高ければ高いほど選択肢は広がりますし、治療開始が早いほど患者様にプラスな事はありません。

何よりも信頼できる歯科医を選び、専門分野の視点からアドバイスを受けるのが一番です。
歯並びが悪いといっても、その症状は千差万別ですから一人で悩むことはありません。下記の無料相談を使って専門家の意見を聞いてみましょう。

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下の歯の歯並びが気になるなら

下の歯の歯並びが気になるなら

矯正治療を受けるタイミングは混合歯列期の6歳から12歳の間が理想ですが、成人矯正も大きなメリットがあります。
年齢を理由にやらないのは損です。

成人後でも矯正治療を受けたことによって食事がしやすくなった、滑舌がよくなったなどの感想を良く聞きます。
下の歯並びが悪いと気づいたら、まずは一度主治医や専門家の意見を聞いてみましょう。

まとめ

まとめ

不正咬合には、思わぬ弊害が伴うことがあります。呼吸や咀嚼は生きていくために私達が必要な能力です。
歯の治療は病気だけではなく、正しい位置できちんと存在する事で体全体の健康に繋がります。行動をする事に年齢は関係ありません。

歯並びなんか、と考えずにご自身の体をメンテナンスする事が病気の予防に繋がります。ご不明な点は歯科医に問い合わせてみましょう。




監修者:銀座青山You矯正歯科グループ 理事長・総院長 青山健一

理事長・総院長 青山健一 1965年 広島県呉市生まれ
1990年 広島大学歯学部卒業
1992年 南青山デンタルクリニック開院
2001年 医療法人社団 健青会 設立
2011年 日本で初めての「部分矯正専門医院」のYou矯正歯科を開設
2021年 You矯正歯科 池袋西口医院開設
2021年 You矯正歯科 広島紙屋町医院開設(銀座、青山等で9医院開院中)
▼総院長ブログ「幸せってなぁに?」もご覧ください。

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